川越だより

妻と二人あちこちに出かけであった自然や人々のこと。日々の生活の中で嬉しかったこと・感じたこと。

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梶村秀樹さんの本貫の地 

2012-04-14 14:11:59 | 出会いの旅

梶村秀樹さんは神奈川大学の朝鮮史の先生ですが、在日コリアンに対する民族差別と闘う運動にその生涯を捧げたと言ってもよい方です。70年代から80年代まで私たちもその謦咳に接しました。妻の朝鮮語の先生でもあります。89年5月、54歳で急逝されました。

お墓が三河の鳳来寺山の近くだと聞いていました。いつかお訪ねしようと思っているうちに20年以上が経ってしまいました。考えには違いがありましたが、尊敬する兄のような存在だったのです。

4月10日、鳳来寺山を訪ねる機会に連れていってもらいました。

お墓は新城市の長篠城駅に近い「鳶(とび)ヶ巣山」にのぼる道沿いにあると聞いていました。頼りにするのは下の地図だけです。

鳶ヶ巣山砦(地図の右下)

長篠の戦い史跡めぐり案内図

梶村さん一族のお墓は三箇所ぐらいあり、それは比較的容易に見つかったのですが 「秀樹建之」の文字はどうしても目にはいりません。「梶村さん」と声をだしてみても返事はありません。今回はここまでかと諦めて、山の上の古戦場碑に行ってみました。

ここは武田勝頼軍と徳川家康・織田信長連合軍が戦った有名な古戦場跡だったのです。

帰途についてまもなく、一台の軽トラが道を塞いでいます。作業中の方にお会いしてびっくり。梶村昌義さん。秀樹さんのふた従弟に当たる方でした。奇縁に感謝してお墓に案内してもらいます。

 秀樹さんの名が刻まれた墓碑は先刻探し当てた墓地の一角にありました。隣の墓碑に隠れて名前を見つけることができなかったのです。お参りをしたあと昌義さんから秀樹さんに連なる一族の話を聞かせてもらいました。

秀樹さんには会ったことがないが尊敬する兄貴分で、東京での葬式には参加されたといいます。秀樹さんのお母さんが亡くなられ、この地に埋葬されたことは子ども心に刻まれているそうです。

墓地近くから見える風景です。 

手前の山下の乗本というところが梶村家のルーツの地で遠くに見える医王寺が菩提寺です。

 鳶の巣砦からの眺望

やりかけていた仕事は中断して、昌義さんが梶村家跡や医王寺を案内してくれます。

秀樹さんのお父さんの生家あとは更地で何もありません。遠くに鳳来寺山が見えます。東京生まれで父の任地を転々とした梶村さんはここには住んだことはなさそうです。それでも晩年にここに塾のようなものを建てる話があったとか。子どもの時になくなったお母さんの眠るルーツの地に愛着があったのでしょうか。

やや離れた医王寺は勝頼の陣地址でよく知られたところのようです。昌義さんが位牌堂の中まで案内してくれます。ぎっしり並んだ位牌群の上の方に梶村一家の位牌が安置されています。

 医王寺●http://www.net-plaza.org/KANKO/shinshiro/iouji.html

梶村さんが一族のルーツの地の人々と親交を結ぶ機会はそれほどはなかったようです。それでもいまこうして人々のなかに帰って安らぎの時を迎えているのか、と思ったことです。

昌義さんは定年後、ふるさとに帰られて晴耕雨読の生活のようです。お会いしたとたん、どこか梶村さんに似た人だなあと思ったものです。頭の動きの速い方です。鳳来寺山にゆく道まで誘導してくれました。

 

 

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不思議な縁に恵まれて… 梶村秀樹さんの墓参り

2012-04-11 09:39:36 | 出会いの旅

4月10日(火)晴れ

桜の美しい岡崎城址を散歩。ここは家康の生まれたところで江戸時代は譜代大名の領地。

高速で移動し、豊川稲荷に参拝。長篠に向かおうとしたら三河の国一ノ宮「砥鹿神社」に出会ったのでまたまた参拝。ここで昼食。お稲荷さんの弁当。

長篠城近くで梶村秀樹さんの墓参りを試みる。鳶の巣山の中腹に梶村一族の墓を見つけたが「秀樹」さんの名が刻み込まれたそれを尋ね当てることはできなかった。鳶の巣山古戦場の碑を見て、むなしく帰途についたときに奇跡が起きた。

(これから後の顛末は川越に帰ってからのことにしよう。)

私たちはお墓参りはもちろんのこと、梶村さんの実家跡や菩提寺まで訪ねることができた。長年の願いがこんな形で実現し、感激。

 

(梶村さんの故郷 乗本の風景)

 

奇縁に恵まれた感動に包まれつつ、鳳来寺山に向かう。夕暮れ近く鳳来寺と東照宮に参詣。きつつきのドラミングが聞こえる。

愛知県の最高峰茶臼山の休暇村に着いたのは5時半近く。

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川越温泉

2010-04-20 07:17:11 | 川越・近郊
 4月19日(月)晴れ

 昨日の疲れが残っているのかのんびり過ごす。昼前に「川越温泉」に連れて行ってもらった。

 昨年末に開業したが4月から「ふれあい入浴利用券」が使えるようになったという。それならというので様子見を兼ねていった。

 尚美学園大学の通りで景色はよいとは言えないがゆっくりと過ごせる施設だった。食堂も充実しており、値段も手頃だ。

 日当たりの良いチェアーに寝そべっているうちに30分近く眠り込んでしまった。

   川越温泉http://www.kawagoe-onsen.com/access/index.html

 ここなら川越公園の散歩の帰りに寄ることが出来る。坂戸の「ふるさとの湯」とは違って妻の手を煩わせることなく来ることが出来るので一日ゆっくり過ごすことが出来るかもしれない。

 平日は650円也。ふれあい入浴券(65歳から)を使うと200円安くなる。ただし年間6回だけである。今年度から半減した。

 夜、日曜日に録画しておいた「韓国併合への道」(NHK)を見る。

 http://www.nhk.or.jp/special/onair/100418.html

 今年は「日韓併合」から100年ということなのでこういう番組が企画されたのだろう。

 ぼくが勉強し始めた頃(69年)には手ごろな本がほとんどなくやがて発刊された梶村秀樹さんなどの本を読んでそれをそのまま歴史の真実だと思っていた。

 『朝鮮史』http://www.amazon.co.jp/%E6%9C%9D%E9%AE%AE%E5%8F%B2%E2%80%95%E3%81%9D%E3%81%AE%E7%99%BA%E5%B1%95-%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BE%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E6%96%B0%E6%9B%B8-460-%E6%96%B0%E6%9B%B8%E6%9D%B1%E6%B4%8B%E5%8F%B2-10/dp/4061158600/ref=cm_lmf_tit_4

 今は呉善花(お・そんふぁ)さんの『韓国併合への道』なども出ていてぼくにとっては大いに勉強になる。「?」も増えた。今はどんな人・立場からの記述にも真実の一端があるのではないかと思っている。

 http://www.amazon.co.jp/%E9%9F%93%E5%9B%BD%E4%BD%B5%E5%90%88%E3%81%B8%E3%81%AE%E9%81%93-%E6%96%87%E6%98%A5%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E5%91%89-%E5%96%84%E8%8A%B1/dp/4166600869
 


 歴史をどう見るかは百人百様だ。一つの見方しか認めない国家や「授業」や「世論」は民主主義の敵だ。

 NHKの番組も慎重な配慮がされていても一つの見方である。人々の関心が高まり議論が活発になることが望まれる。5回シリーズで再放送もあるということだ。
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