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モデルナ製ワクチン、変異種に有効 南ア種では効果弱まる恐れ

米モデルナは25日、同社の新型コロナウイルスワクチンについて、英国と南アフリカで検出された変異種に有効であることが確認されたものの、南ア種では効果が弱まる可能性があると発表した。仏ルカネで19日撮影(2021年 ロイター/ERIC GAILLARD)

[25日 ロイター] - 米モデルナは25日、同社が開発した新型コロナウイルスワクチンについて、英国と南アフリカで検出された変異種に有効であることが確認されたものの、南ア種では効果が弱まる可能性があるとし、同変異種に合わせた新たなワクチン・ブースターの試験を実施すると発表した。

これまでに実施した実験の結果、英国で確認された変異種では従来種と同様の抗体反応が確認されたものの、南アの変異種では抗体反応が弱まったという。しかし、2回の接種で予防効果があることを確信しているとした。

モデルナは、効果が実際に弱まることを示す新たな証拠が示されれば、将来的に新たなワクチン・ブースターを投入する可能性があるとした。

モデルナの株価は25日、12.2%高の147.00ドルで引けた。

モデルナのスティーブン・ホーグ社長は電話会見で「ウイルスが現状にとどまることはない。われわれが引き続き警戒し、流行を食い止められるような手段・措置を開発することが重要だ」と述べた。

*内容を追加しました。

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