[25日 ロイター] - 英オックスフォード大学の研究チームは25日、新型コロナウイルス感染症の初期症状の改善に、抗生物質「アジスロマイシン」と「ドキシサイクリン」がともに効果がなかったと発表した。
オックスフォード大は英政府と提携し、自宅療養中のコロナ患者の治療法を巡る「PRINCIPLE」と呼ばれる研究を実施。自宅療養中の年齢50歳以上のコロナ患者にアジスロマイシン、もしくはドキシサイクリンを投与した結果、ともに効果がないことが判明した。
研究の共同責任者、クリス・バトラー氏は「アジスロマイシンの3日間投与、もしくはキシサイクリンの7日間投与で、回復したと感じられるまでにかかる時間を巡る臨床上の効果はなかった」と述べた。
オックスフォード大によると、この研究の詳細に関する論文が外部専門家による査読(ピアレビュー)を受ける国際的な科学誌に近く掲載される。
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