怖いものが多い世界
テーマ:自閉症を振り返る〜幼少期
私は幼少期から自閉症特有の行動(逆さバイバイや感覚過敏によるもの)があったタイプのアスペルガーです。
5歳の長男は、2歳の時にASDにの診断がついています。
診断を受けるきっかけになったのは、
「睡眠障害と言語の遅れ」でした
その頃の私は自分のことを普通の人だと思っていたので、(診断は息子のほうが先)
息子のことを「変な子」だと思ってました
でも、よく考えれば、自分だって十分おかしな行動とっていたんですよね。
そういう目で、自身の幼い頃を思い出すと、色々見えてくるものがあります・・
ASDのお子さん・・
よく泣きませんか?よく怒ってませんか?
感情的になりやすくないですか?
あれって、私の場合で置き換えて考えると、
「怖いものが多い」からでした。
例えば、
「二つの穴が人の顔に見えて怖い」
「木の模様がお化けに見える」
「大きな葉っぱが、こちらにおいでと手を振っているようで怖い」
「道路にある排水溝の下が暗くて怖いから、覗いて安心したい」
「ボタンは全部押さないと安心できない」
などなど・・
天井の角やちょっとある押入れの隙間が黒くて怖いから、仰向けで寝れなかったり、
脚をまっすぐ伸ばして寝ると誰かに連れて行かれそうで怖くて、
脚だけ体育座りみたくして寝ていました。
怖さは体を守る防御反応みたいなもので、
嫌なものは我慢できなかったけど、
うまく説明も出来ないから、
泣いて叫ぶしか出来なくて…
そして大人になった私は今でも、
ちょっとだけ開いているドアは閉めたくなるし、
部屋においてある物の配置がちょっと違うと、
落ち着かなくて眠れなかったりします
子供の頃から怖いものが多かったけど、
大人になっても怖いものや嫌なものが多いのが
ASDの人なんじゃないかなと思います。
なので繊細。
でも、
うまく説明できないからわかってもらえない…
ちょっとだけ開いているドアや引き出しを片っ端から閉めたくて、
親戚の家など行くとまず走り回って確認していた子どもの頃の私。
当然ぶん殴られてましたが、
「あの頃、理解がある時代だったらよかったのに・・」と心の底から思います。
怖いものがある場所には、連れて行かないか、
怖がりそうand興奮しそうなものは、布をかけたりして見せないようにしてもいいと思います。
この怖さがなくなるまでは、結構時間がかかるような気がしています。でも、泣き叫ばなくなる日はきっと来ます
それまで、否定したり嫌がったりせず、この世界を共有しようとしてくれたら、
すごく嬉しかったなと思います