トランプ前大統領までも対象になったことで話題になった「Twitter凍結」。日本の地域航空会社、FDAの公式Twitterも理由は異なるものの、同じ目に遭遇しました。このTwitterを担当する“中の人”を取材し、その経緯を聞きました。
超マメなのも魅力な「FDA公式Twitter」
2021年1月9日、アメリカの前大統領であるドナルド・トランプ氏も永久凍結されたことにより、世界中でニュースになったSNS、Twitter(ツイッター)。実施は「暴力行為をさらに扇動する恐れがある」という理由から行われたものですが、その後1月23日から27日までの5日間、とある国内の航空会社の公式Twitterも、全く違う理由ながら“アカウント凍結”を被っています。
その航空会社は、静岡に本社を構える地域航空会社、FDA(フジドリームエアラインズ)。2021年1月現在、約1.2万人のフォロワーがいる同社公式Twitter(@FDA_fujidream)は27日、ポップな絵文字とともに「皆さま、アカウント復活しました!ご心配とご迷惑をお掛けしました。アカウント凍結中にいただいた皆さまからの応援メッセージに何度も何度も励まされました。これからも応援よろしくお願いします、ヨッシャー!!」と呟きました。
この「復活報告」ツイートには、利用者側から「おかえり!」「またカッコいい機体の写真期待しています」「待ってました」といった祝福のコメントが寄せられ、それらに対してキチンとリプライを返す“中の人”。凍結前から変わらないマメさも、同社公式Twitterの魅力のひとつといえるでしょう。
このFDA公式Twitterの“中の人”に今回、「アカウント凍結事件」についての事情を聞くことができました。
FDA公式の“中の人に”聞く「アカウント凍結事件」
今回、公式アカウントが凍結された経緯を、FDAの公式Twitter担当者、いわゆる“中の人”は次のように話します。
「今回、凍結されてしまった理由は誕生日の設定です。お客様と航空会社、一対一で繋がれたらいいなと思い、積極的にTwitter以外にも、FacebookやInstagramといったSNSに投稿するようにしているのですが、そのなかで、誕生日を入れた方がいいかなと思い立ちまして。そこで、FDAの設立日(2008年6月24日)、就航日(2009年7月23日)を入れてみたのです。そうしたら、Twitter利用ルールの『13歳以上である必要がある』という規約に引っかかってしまいました……勉強不足でした」(FDAの公式Twitter担当者)
凍結期間中は、もうひとつのアカウント、いわゆる「サブアカ」(サブアカウントの略)を作ることで、暫定的に情報を発信し続けた“中の人”。「いろいろいわれてしまっても仕方がないと思いましたし、サブアカも『偽アカウントではないか』と思われるんじゃ……などいろいろ考えてしまいました」と凍結中の心情も吐露します。
ところが、実際には利用者から「いつまでも待っているよ」「ファンをやめることはないので(アカウント復旧まで)気長に待ちましょう」といったメッセージが届けられたとも。
「FDAのフォロワーの皆様の特徴としては、とにかく皆様がポジティブな反応をして下さることが多いのです。今回も、ご不便、ご迷惑をおかけしたのに応援していただき、『お客様に恵まれているな』と改めて思いました」(FDAの公式Twitter担当者)
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なお、役目を終えた「サブアカ」については、「本アカでの発信に補足するような細かな情報や裏話」などを出すべく、引き続き使い続け、投稿していくようです。
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てぃえりあ★
ぬぬ