若さと心意気
梅雨の晴れ間で、絶好の体育大会日和になった。
今日は先週の文化祭に続く中学・高等学校合同の体育大会なのである。
文化祭同様に各クラスの一人ひとりが持ち味を発揮し、絆を深める重要な場でもある。
各クラス毎にお揃いのTシャツを着て、
クラス対抗のリレーやグルーブ競技等で大いに盛り上がりを見せた。
自分の分担競技に夢中で、あるいは受け狙いでお道化て・・若さ故の貴重な一時なのだ。
それに父兄の見物も数百名と相当に多く・・・、と言うのもお目当てがあるのである。
既に本校の名物ともなっているダンスHIGAXILEと集団演技「エッサッサ」が見せ場なのだ。
ダンスは、本校出身のXILEのあきらさんが母校の為にプロジュースしたものである。
高校女子生徒全員が浴衣姿で踊る若々しいダンスだ。
そして体育大会の最後は、男子生徒全員で演技するエッサッサである。
この三十数年来の伝統となっている独特の演技で、見るものをフルフルっとさせる。
月明かりに獅子が天空に向けて吼える様子を躍動感と共に表現しているのだが、
正に若者の雄たけびであり、勝どきとも言える集団演舞なのである。
自分も見物するよりも演技する一員でありたいと思うのだが、それは既に無理というもの。
若さ故にそのエネルギーがほとばしるのであって、
私などの演技では遠吠えになってしまう。
この学校で3年間このエッサッサを演じた彼らは、
きっとこの一時を力にする時があるのではないかと思う。
人間はここぞと思う時にこそ、心底から力を絞り出して頑張るものなのだ。
高校の3年間など、過ぎてしまえば瞬くほどの期間に過ぎない。
その青春の中に仲間とともに演技したこの一時を忘れないでほしいと思う。
人生は人それぞれで、それぞれが幾筋にも分岐した道を歩むことになるのだけれど、
あの時、ここにこうして同じ行動をしていたことこそ、貴重な青春の1ページだろう。
ともあれ、多彩に繰り広げられた体育大会は終わり、
明日からは勉学に部活にと学校生活は続くのである。
あえて思うのは、若さには何物にも代えがたいエネルギーがある。
若者達よ、そのエネルギーを自分のこれからの人生の為に燃やし尽くせばよいのだ。
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