29日午前10時20分ごろ、大井町西大井の県立大井高校で「シカが学校敷地内に侵入した」と松田署に通報があった。シカは校内のトイレに迷い込み、約2時間後に地元の猟友会などによって捕獲された。生徒や教職員にけがはなかった。
地元猟友会によると、シカは目測で体長約130センチ、体重60~70キロの雄。角の長さは約60センチで7、8歳とみられるという。
同校などによると、シカは午前10時ごろ、1階の窓を破り侵入。その後、改装工事中だった2階の職員用女子トイレに入り込んだ。職員らがベニヤ板などで入り口を封じて閉じ込め、午後0時半から猟友会や同署員ら10人がロープでシカの脚を縛って捕獲した。シカは近くの山に放された。
同校には生徒約460人が登校しており、授業が一時中断したという。
シカは人里に近い酒匂川周辺を生息域としていたとみられ、猟友会の髙橋和久さんは「前日の雨で川が増水して行動パターンが変わり迷い込んだのかも」と推測した。同校の八田直昭校長は「生徒にけががなくすぐに捕獲されてよかった」と振り返った。(深沢 剛)
2021年 1月 29日 (金)