● セックス(生物レベル)を無視するのは不適切
● オスがメスを加害する、生物の事実から出発するべき
● 生物レベルを素通りするのは保身で不実だ
● 学問は外も視野に入れないとダメなんだと思う
● 記事(著書抜粋)への異議
2001年6月8日
池田小事件・宅間守の女性蔑視と大量殺人を生んだ「男らしさ」の呪縛
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/65074
※【】は当方による挿入
宅間守の手記の便箋の余白には、いくつもの【男性性器のイラスト】が書かれています。
刑務所の中で手記を書きながらも彼は【性衝動をエネルギー源にして】、
言葉による他者攻撃を展開したようです。
性暴力とは、加害者の抑えきれない生理的性衝動が引き起こす行動ではなく、
他者を支配することへの心理的欲求行動です。
でも「性衝動をエネルギー源にして」でしょ?
誰かを貶めて自分の有力感を得たい、相手に強いという印象を与え、
抑うつ気分を払拭したい、自分自身への怒りを発散させたい、
そのために彼らは【性器を武器として】相手を力でコントロールするのです。
だからそこ。
「生理的性衝動」ではないが、
「性衝動をエネルギー源に、性器を武器として、他者支配への心理的欲求行動」。
「他者支配への心理的欲求」が
「性衝動をエネルギー源に、性器を武器として」になるのは何なのか。
著者の「人権の視点から」が「生物の視点から」を欠き、
それでいて「生物の事実」を混ぜていることで、主張に矛盾を感じさせていると思う。
● セックス(生物レベル)を無視するのは不適切
「性衝動」は社会のフィクションに多分に影響されるが、
※たとえば「人妻・団地妻→女子大生→女子高生→どんどん年齢低下」は
「男に性衝動を起こさせる記号」である。
その「性衝動」は「性対象への性衝動」とは限らず、
ゲイが女性に性暴力を奮う事例のように、
「男である自分=性的に攻撃できるオレを証明する衝動」も含むと思う。
※「記号化された彼女たち」にレズビアンが性衝動を起こすことはないと思う。
結局のところ、
・他者に性的身体/精神暴力を奮う
・他者への攻撃を目的として性暴力を奮う
のは、「身体・社会ともに性別強者の男」である。
無人島や漂流する宇宙船の中で
「女性と男性、一名ずつ」の「社会なし」の状況でも、
「身体性別強者の男」が被害者になることはない。
※性犯罪の加害者男女比は「300:1」である。「加害者女」は例外レベル。
ヒトの性交は
オス:メスに侵入(侵害)する
メス:オスに侵入(侵害)される
本質的に「オスからメスへの暴力」であるし、
侵入を伴わない両性の接触も
「身体性別強者と身体性別弱者の接触」であり、※
「強者の自制と弱者の信頼」がかろうじて暴力を否定するものの、
「強者が自覚なく暴力」は数限りなく起きている。
「合意の確認なく強者が性的接触」し、「弱者が容認(させられている)」だらけ。
※傷病で身体機能が極端に低下しているなどの例外は当然除く
● オスがメスを加害する、生物の事実から出発するべき
「ジェンダー男性」には「セックス男性の身体」がある。
「男性性器のイラスト」には「セックス男性の性器」の実存がある。
「(男性の)性衝動」はフィクションに影響されたとて「セックス男性の脳が起こす衝動」だ。
セックス男性(オス)が
セックス女性(メス)に
身体/精神暴力を奮う、
性的身体/性的精神暴力を奮う、
この【セックスと暴力】が初めからあって、
その上で、人間社会が
ジェンダー男性
ジェンダー女性
というものを作り、
【ジェンダーと犯罪】 ※犯罪:社会の規定
を作っている。
【セックス男性の暴力】を飛ばして
【ジェンダー男性の犯罪】を論題にするのは不適切だと思う。
● 生物レベルを素通りするのは保身で不実だ
生物レベルに触れるのが危険なことは自分でもわかる。
優生学とか人種差別とか、差別と予断と弾圧につながりやすいことは、歴史の事実だ。
しかし、性衝動の強さを投薬で抑える治療があるように、
身体を無視して社会だけに帰責させるのは不可能だ。
社会をつくる人間・ヒトの身体があり、身体が暴力や虐待や犯罪を犯す。
全身麻痺でも脳波で指令し人を支配することは不可能ではない。
その脳はやっぱり身体だ。
脳の実存すらなく社会やジェンダーや「男らしさ」の呪縛で犯罪が起きるわけがない。
実行する身体、最低限脳があり、性ホルモンが影響する。
● 学問は外も視野に入れないとダメなんだと思う
餅は餅屋、それぞれに専門分野がある。
人権の専門家は、医学・生物の専門家ではない。
でも医学・生物の事実を欠いたままでは、人権も怪しい。
ニセ医学が人種の優劣を偽証し、差別を正当化した一方で、
正当医学が人種の優劣を否定し、差別を否定したように、
事実はすべての土台だ。
社会学がジェンダーを問うならセックスを無視できるわけがないし、
(セックスを無視すると女性が不利になる一方である)
医学にジェンダーの視点がないとセックス無視の女性不利が続く。
(医学が男性基準・男性視点でできている)
たとえば
献血の年間上限量は性別で異なるが、
その数値は女性の月経や身体特性に対して適切なのか。
自分が計算したところ、どう考えても上限負荷は男性に軽く女性に重い。
梅毒の患者・感染を広げる多くが男性であるにも関わらず、
啓蒙が女性向けで「男性の感情を傷つけない」のは何故なのか。
避妊法を産婦人科医はピルを進めるが、
それは女性視点なのか、「コンドームをつけない男性の感情視点」なのか。
HPVV(ヒトパピローマウイルスワクチン)は
女性の健康のためなのか、
ワクチン接種の負担もリスクも負わず感染源になっても他人事で、
女性の子宮を管理したい男の欲望なのか。
これらは「医学そのもの」というより「医学の社会運用」だとは思うけれど、
言いたいことは伝わると思う。
コメント主の名前を伏せて公開したいと思うのですが、いかがでしょうか。
>(フェミニズムについて)Erinさんは、いったいどのように学ばれたのか、伺いたいくらいです。
回答することになんら問題も負担もありませんので、回答しますね。
そうですねぇ・・・・・・
ツイッターが「その先」を知るきっかけになっている、という感じですかねぇ・・・。
「すべての性交はレ*プである」はドウォーキンの言葉【ではない】ことは、
LOVE PIECE CLUB の牟田和恵さんの記事を読んで知った記憶が。
まぁいろいろな蓄積ですかねぇ。
あんまり回答らしい回答になっていなくて申し訳ないですが、実際のところがこうなので。
※一度公開してから編集で名前とメルアドを削除するのだと、一瞬でも一度はネットに乗ってしまうので、転記としました。
◆以下転記
いやーもうErinさんの森田ゆりの文章の分析。脱帽です。
森田ゆりは、昔、性暴力問題やAC問題が日本に入ってきたときに超有名になった人ですが、Erinさんの指摘の通り、矛盾があり、ミソジニーを内包していることに無自覚というか、学んだジェンダーに関する知識が古いままかもしれません。
まだ自分で見たくないのかもしれません。
なので、今まであちこちで性暴力被害者支援やDV被害者支援の市井の女性グループなどの主催で講演や研修をし終えた後、市井の女性たちを男がこき使うようにいろいろ世話をさせ問題を起こしてきてます。表には出ていませんが。
私はもう、長年、森田ゆりの文章は見ないです。
Erinさんは、いったいどのように学ばれたのか、伺いたいくらいです。
←これには無理に返答しなくても大丈夫です。
それから、2109・06・09・sun に、 WANウイメンズアクションネットワークで、反性暴力&反女性差別の立ち位置から見解をWANのサイトで上げてくださった女性がいます。URL転記します。
https://wan.or.jp/article/show/88409
>「すべての性交はレ*プである」はドウォーキンの言葉【ではない】ことは、
>LOVE PIECE CLUB の牟田和恵さんの記事を読んで知った記憶が。
ラブピでの牟田和恵さん記事からですか。なるほど。
私も「すべての性交はレ*プ」この文章からです。全く同じなんですけど、見たものが違う。
昔、たまたま男性性暴力被害者の支援者かNPOかカウンセラーがいるかとネット上を検索していて、ネットのHPに書いてあったんです。 しかも男のオタクで支援者のつもりの加害者のHPにです。ジオシティのHPだったので今探してもあるかどうかわかりませんが。
強制性交罪というハッキリとした名称までは浮かんでなかったですが、男に都合のいい性犯罪名称にいつか変わると、このオタク男のHPを見て推測していました。
男はどんだけ男から侵入&挿入されることが怖いかを、いかに男は男が怖く、女は怖くないと、無自覚に表現している文章だと、呆れていました。 だから、強制性交罪と名称が変わった現在でさえ、男から女へのレ*プは、起訴すらされないし、無罪が下されるのは当然です。ほんっとうに、男は女を舐めきってやがる。
「男性【が】男性から侵入&挿入される恐怖」を、
「(女性がされるのとは違って)大変な被害・恐怖」として男が言う風潮、ありますね。
おそらく、「男→女」は普通・自然・当たり前、「男→男」は異常、
という彼らなりの・雑な概念が土台にあるだろうことは推測しますが、
「男性の性被害を語る≒女性の性被害を軽んじる」になる男というのは、
「オレ≒男の被害と恐怖」は甚大だが、
「オレじゃない=女の被害と恐怖」には【人間としての共感を持たない】。
つまり【オレ様視点しかない幼児暴君】、
つまり【ドクズ】。
「男性間の性暴力」について以前書いた記事
「エロ=女性への性暴力」HENTAI NIPPON
http://lttlleo.seesaa.net/article/458141868.html