使用済み純正カートリッジを再生した商品
リサイクルトナーとは、使用済みの純正カートリッジを回収し、リサイクル工場にて分解・洗浄・部品交換・トナー充填を行い、再度使用できるようにしたカートリッジです。 基本的な構造は、純正品と同じですが、使用済みのトナーに修理や加工を施しているため、細部の形状が異なる場合もあります。
リサイクルトナーは使用済みカートリッジを再利用しているため、環境に優しく、コストパフォーマンスに優れた商品です。
①回収
使用済みの純正カートリッジを回収します。
②検品
回収カートリッジの検品・状態確認を行います。
③再生
部材を交換・補修し、トナーを充填します。
④出荷
品質検査・検品後、丁寧に梱包し集荷します。
品質の良い製品を選べばコスパ最高
高品質なリサイクルトナーであれば特別な危険はありません。高品質のリサイクルトナーは安全でコストパフォーマンスに優れ、環境にも優しいため、グリーン購入法によって多くの官公庁でも導入が推奨されています。
しかしリサイクルトナーは純正品と異なり多くの再生メーカーが開発と製造を行っているので、販売されている商品の品質にばらつきがあります。
リサイクルトナーを購入する際には、品質の良し悪しや保証の有無をしっかりと確認しましょう。
価格がとにかく安い
リサイクルトナーの最大のメリットは純正品と比べて圧倒的に安い価格です。販売価格は純正品定価と比べ10分の1以下の商品もあります。
純正品の価格が高い理由は、純正メーカーが、プリンタ本体を格安で販売し、トナーやドラムといった消耗品に大きく利益をのせているからです。
リサイクルトナーは純正品の部材を再利用し、汎用のトナーを充填しているため、研究・開発費が抑えられ、また、複数の企業が製造を行うことで競争が促され、原価に対し適正な価格で販売されています。
価格・品質・保証のバランスが良い
トナーは純正やリサイクル以外にも、互換や輸入など色々なタイプがあります。リサイクルトナー以外のトナーは価格が非常に高かったり、または品質で大きく劣るなど、何かしら極端な面があります。
信頼の置ける工場や販売店のリサイクルトナーに限るという条件はありますが、リサイクルトナーは価格、品質、保証やサポートなど全ての要求に高水準で応えることが可能です。
不具合が純正より多い
製品の不具合率は純正品で0.5~2.0%、リサイクル品で1.0~3.0%の不具合率と言われています。一般的には構造が複雑な製品ほど不具合率が高くなります。
不具合は純正品でも発生するものですが、リサイクル品は純正品よりも不具合率が高いため、不具合に備えて予備品を用意しておくなどの対策がより重要になります。
カラーの色合いが異なる場合がある
リサイクルトナーと純正トナーの色合いを比較すると、モノクロ(黒)については、ほぼ同質ですが、カラーについては若干色合いが異なる場合があります。 原因は、リサイクルと純正品でトナー(粉)の成分が完全に同一ではないことによります。
社内用のオフィス文書や資料作成等では問題なく利用できる場合が多いですが、 デザイン・広告など、純正と同じ色の再現性を求める場合は、リサイクルトナーではなく純正トナーを使用した方が安心です。
特殊用紙に対応できない場合がある
リサイクルトナーは、普通紙の他に厚紙や名刺など基本的な用紙に対応していますが、OHPフィルムなど特殊な用紙には対応できない場合があります。 これも原因は、リサイクルと純正品でトナー(粉)の成分が完全に同一ではないことによります。
Q.純正品と同じ枚数を印刷できるの?
A.可能です
高品質なリサイクルトナーなら純正同等の枚数を印刷可能です。 日本カートリッジリサイクル工業会が設ける品質基準には印刷枚数に関する規定があり、純正同等の印刷枚数を実現することが義務付けられています。
しかし粗悪なリサイクルトナーは純正の印刷枚数よりも極端に少ない場合があります。
Q.純正品と同じ品質で印刷できるの?
A.可能です
高品質なリサイクルトナーなら十分に綺麗な印刷が可能です。しかし粗悪なリサイクルトナーは印字品質に大きく劣る場合があります。
また高品質なリサイクルトナーであっても純正と完全に同じ色を再現することはできません。
どこまで純正トナーとの差が出るかはカートリッジの種類により異なります。完全な色の再現や精密さを必要とする場合や、特殊な用紙での印刷を行う場合は、純正トナーを使用する方がいいでしょう。
Q.トラブルが起きた場合はどうすればいいの?
A.販売店で保証を受けます
リサイクルトナーを購入した店舗に連絡して保証を受けることになります。純正メーカーによるプリンタ保証期間中の場合も、リサイクルトナーを使用した時点で大抵の純正メーカーの保証は打ち切られるため、やはりリサイクルトナー販売店の保証を受けることになります。
保証内容は販売店により大きく異なりますので、購入前に保証内容をしっかりと確認しておくのがいいでしょう。
Q.保守契約を結んでいるプリンタでも使用できるの?
A.契約によります
プリンタの保守契約には様々な種類があり、リサイクルトナーを使用できるかについては契約の内容次第となるため、現在の保守契約を確認しましょう。なおリサイクルトナーを使用したことが原因で無償修理の保証などが打ち切られることはあっても、プリンタメーカーによる有償での修理を受けられなくなることはありません。
Q.使用済みのトナーは回収してくれるの?
A.可能です
リサイクルトナーを購入した店舗が回収を行っている場合は回収を依頼しましょう。回収してくれるトナーの範囲は販売店により異なります。自店舗で販売したリサイクルトナーだけではなく、リサイクルトナー購入前に使用していた純正トナーや他店が販売したリサイクルトナーも回収してくれる店舗もあります。