新型コロナウイルスの感染拡大で医療提供体制がひっ迫する中、人工透析患者は、感染した場合に入院できるのか不安を感じていて、宮崎県に病床の確保を要望しました。

要望したのは、人工透析患者などで作る宮崎県腎臓病協議会の横山真三会長です。

横山会長は宮崎県に対し県内の医療体制がひっ迫する中、人工透析患者が感染した場合、病床を確保できているか尋ねました。

(宮崎県 腎臓病協議会 横山真三会長)

「情報が伝わってきていないので、感染した時に自分達はどうなるのか、入院できるのか、一番そこですよね」

非公開でのやり取りで、宮崎県福祉保健部の渡辺部長は、246あるコロナ病床のうち人工透析患者用の病床は5つ確保していて、増えた場合は他の感染者との調整によって病床を確保する方針を示したということです。

また県は、これとは別に、病床のある透析の医療機関に受け入れを要請しています。

横山会長は「危機感が高まっている」と話し、「透析患者は死亡率が高いなどリスクが高いので、気を付けて生活するよう呼びかけたい」と話していました。