札幌市は1月25日、新たに新型コロナウイルスの感染者が2人死亡、33人(再陽性2)の感染が確認されたと発表しました。

 亡くなったのは60代男性と90代女性で、1月24日に死亡しました。北海道内での死者の発表は79日連続となりました。

 感染者は非公表含む10代から80代の33人(再陽性2)。10日連続で100人を下回りました。

 30人台にとどまるのは2日連続で、30人台以下が続くのは北海道独自の警戒ステージが「2」に引き上げられた2020年10月28日以来、約3か月ぶりです。

 新たなクラスターが4日連続で確認されました。

【札幌市内154例目のクラスター】

●ススキノの飲食店(パブ):14人

 従業員への店舗毎の検査を行う中で従業員14人の感染が確認されました。

 20代から40代でいずれも軽症です。

 札幌市は感染拡大の恐れのある期間に濃厚接触した可能性のある7人(従業員6、利用客1)を特定できているとして、店名は非公表としています。

 札幌市によりますと、この店では従業員のマスク着用が十分ではなく、時短営業要請が出ている中、午後10時以降も営業していたということです。

【札幌市内155例目のクラスター】

●北海道札幌西高校:6人

 生徒の感染が確認され、濃厚接触者の検査を進めたところ、生徒計6人の感染が判明しました。

 10代で、いずれも軽症または無症状です。

 高校は当面2クラスを学級閉鎖とし、濃厚接触者61人(生徒60、教職員1)のPCR検査を進めていて、43人は陰性を確認しています。

 これまでのクラスターが拡大しています。

●144例目 医療機関

 新たに職員の感染が確認され、この関連の感染者は計16人となりました。

 ススキノの接待を伴う飲食店、いわゆる"夜の街"関連の感染者は1店舗3人増え、計193店舗、681人となりました。

 小学校での感染も確認されました。

●札幌市立光陽小学校

 児童の感染が確認され、当該児童が在籍クラスは2月3日まで学級閉鎖とします。

 33人中、12人の感染経路が不明で、重症者は前日と変わらず7人です。

 政府は東京と近隣の11都府県(東京・神奈川・千葉・埼玉・大阪・京都・福岡・兵庫・愛知・岐阜・福岡・栃木)に緊急事態宣言を発令しています。

 "GoTo"トラベルの一時停止も2月7日まで延長。北海道は「集中対策期間」を2月15日まで1か月延長し、新たにススキノ地区のすべての飲食店に午後10時までの時間短縮営業の要請をするなど対策を強化しています。

 北海道は緊急事態宣言を要請する基準として、新規感染者が直近1週間に人口10万人あたり25人を超えた場合を新たに決めていて、1週間平均では1327人。

 北海道は1月24日までの1週間では「計854人」。「10万人あたり16.1人」、札幌市は「22.3人」と基準内に入っています。

【1月1日以降の北海道の新規感染者数(札幌市分)】

1月1日: 98(64)

1月2日: 77(51)

1月3日: 68(24)

1月4日: 92(60)

1月5日: 79(42)

1月6日: 115(72)

1月7日: 160(98)

1月8日: 181(94)

1月9日: 215(110)

1月10日: 188(76)

1月11日: 134(91)

1月12日: 145(81)

1月13日: 108(60)

1月14日: 194(88)

1月15日: 202(107)

1月16日: 191(85)

1月17日: 124(50)

1月18日: 125(70)

1月19日: 92(47)

1月20日: 163(98)

1月21日: 129(73)

1月22日: 111(50)

1月23日: 137(60)

1月24日: 94(35)

 北海道が独自に定める警戒ステージは現在3(札幌市は「4」相当)ですが、北海道全体としてもステージ4の基準に達しているものが7項目中3項目出ています。

【ステージ4への移行基準と直近1週間の状況】(1月18日~1月24日)

・新規感染者数 796人 → 854人

・陽性率    10%  → 4.6%

・新規報告数  増加  → 減少

・入院患者数  350人 → 738人(24日現在)

・療養者数   796人 → 1484人(24日現在)

・重症者数   35人  → 17人(24日現在)

・経路不明割合 50%  → 31.0%