9章:「『一万円入りま~す』は何のために言う?」



第9章の今回のテーマは「『一万円入りま~す』は何のために言う?」 です。

みなさんは「一万円入りま~す」ってなんだかわかりますか?



そうなんですこの言葉、飲食チェーン店とかスーパーとかで、一万円札で支払ったときに従業員の人が大声で叫んでますよね。

一万円札を支払ったこっちとしては、少し恥ずかしい反面、万券を支払ってやったぜ!!って感じでちょっと誇らしくもなります。


千円札だったら言わないのになんで一万円は言うのでしょうか。




これには諸説あります。

まずは、枚数を正しく確認する意味。
一万円札は通常の場合、つり銭として支払うことはないですよね。店によっては一万円札が入るたびにチェックをしたりしてます。
そうすることで、なくなったり従業員が着服しても確認できるようにしているらしいです。たくさんの人が同じレジを操作する場合なんかはとても重要なことなんです。


もうひとつはお客さんによるつり銭詐欺の防止。
つまり、千円札を出しておきながら「一万円出したんだけど」などと言ってつり銭を多くもらおうという犯罪を防ぐためです。


さらに、つり銭を間違わないようにするためという意味もあるみたいで、五千円札と一万円札はパッと見で間違いやすいため、声に出すことでお客さんにつり銭を少なく渡すなんてことがないようにしているみたいです。

いづれにしても一万円札は現在発行されている通貨の中では一番高額なため、一枚なくなると大きな損失になってしまいます。



しかし現在では、レジ機もさらに進化して、つり銭も自動で出てくるようになってきました。
この自動つり銭機だと、お釣りの渡し間違いやお客さん一人当たりにかかる時間も短縮でき、それによって店の回転がよくなったり人件費の削減にもつながることもあって、急速に普及してきています。

もしかしたら近い将来、「一万円入りま~す」がこの世からなくなってしまう日がくるかもしれません。


今後「一万円入りま~す」が聞けることがあれば、以上のようなことを思い出して、レジの人に思いっきり微笑んでみてください。


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