OW特有の用語って意外と少ないので思いついた順に少しずつ追加してます。追加してほしい用語等お問い合わせはTwitter @umarutoonまでお願いします。
アンチダイブ(anti dive)
ダイブへの対策を主眼に置いた構成。飛んできたタンクを迅速に倒すためのヒーロー(リーパー、ロードホッグ等)、動き回る敵を捕まえるためのヒーロー(ロードホッグ、ブリギッテ、メイ、マクリー等CC持ちやトールビョーン、モイラ)で構成される。ダイブに対しては全員がピックを変えなくてもゼニヤッタ、アナ等ダイブに弱いヒーローを変えるだけで何とかなることも多い。

Guangzhou Chargeのアンチダイブ。競技シーンではダイブミラーになることが多くここまで露骨なアンチダイブが出るのは珍しい。
アンチピック(anti pick)
特定のヒーローに有利なヒーロー、およびそのヒーローを出すこと。「カウンターピック」と同じ。
イニシエート(initiate)
両チームにらみ合った状態からファイトに入るきっかけを作ること。ultや特定のスキルの発動(ウィンストンのジャンプ+ザリアのバリア付与など)がそれ。

イニシエートとして優秀なブリギッテのult。範囲ヒールの余剰分がアーマーとして付与されるためファイト前に発動しても無駄にならない。
イロ・ヘル(elo hell)
野良ランクマにおいて「自分の実力に見合わないくらい低いレート帯に囚われている」「味方がいつも弱くて勝てない」といった状況が存在するという言説。語源はELOというマッチングシステム。
SR(skill rating)
ランクマッチでプレイヤーの実力を表す数字のこと。0~1499がブロンズ、1500~1999がシルバー、2000~2499がゴールド、2500~2999がプラチナ、3000~3499がダイヤモンド、3500~3999がマスター、4000以上(上限5000)がグランドマスターに相当する。
MMR(match making rank)
スタッツで決定される内部レートのこと。クイックマッチのマッチングに影響するほかランクマッチでもSRと合わせてマッチングの決定要素となっていることが公式で明言されている。
OTP(one trick player)
特定のヒーローしかやらない人。○○専。どのヒーローをプレイするかは個人の自由だがOWはヒーロー相性を軸に回るゲームでありOTPは相当な実力がないとレートが上がらない上に顰蹙を買いやすい。
OWL(Overwatch League,オーバーウォッチリーグ)
2018年に発足したOWのプロリーグ。世界各地の都市と契約したチームが1年を1シーズンとして優勝を争う。配信及びアーカイブはYouTubeで視聴可能。今のところ日本人でOWLチーム一軍に所属した選手はいない。
【追記】2020年7月22日、日本ではUSG Iridata、CAG、Jupiterで活躍しcontendersNAのThird Impactに在籍していたTa1yo(たいよー)選手が2019年のグランドファイナル王者San Francisco Shockにピックアップされ、日本人初のリーガーの誕生となった。

オープンディヴィジョン(Open Division/OD)
PC版なら誰でも参加できる公式の大会。ここで入賞したチームはContenders Trialに進み、さらに勝ち抜くとContendersへの参加権が得られる。
オンファイア(on fire)
左下のキャラアイコンが青く燃えている状態。日本語では「燃えている」とよく言われる。キルなどで上昇する活躍度の指標だがゲームの勝敗には関係がない。
カード
試合終了後に好成績を残したプレイヤー(両軍から合わせて4人まで)に与えられるカード。一人一回までカードに「いいね」を押すことができ、いいねが5つ集まったヒーローからは限定セリフが発せられる。
カウンターダイブ(counter dive)
ダイブ構成ミラーにおいて、ダイブしてきた特定のヒーローに逆に一斉にフォーカスを合わせて倒すこと。

ウィンストンへのカウンターダイブを狙ったと思われるFlorida Mayhemの構成。この時ヒーロープール下でメタであったダイブタンク+ザリア+ゲンジの形を取りつつリーパー、モイラ、ルシオというラッシュ構成の要素を融合させているが、残念ながら相手のWashington Justiceはウィンストンを出していない。
回避(avoid)
OWではプレイヤーを三人まで回避リストに登録し、味方でマッチングしないようにできる。ランクマをしているプレイヤーにとって回避枠は3では全く足りないのだが、マッチング時間の都合もありこれ以上増やされることはないと思われる。

回避されすぎたプレイヤーにはこのような警告が出る。
環境キル(environmental kill)
ステージ外に敵を落とすことでキルすること。その時の敵の残りHP分のultゲージがちゃんと溜まる。
グリッチ(glitch)
ゲーム内のバグを利用した、明らかに想定されていないプレイのこと。OWでは壁抜けがたまに話題になる。一般マッチでの意図的なグリッチ使用は違反行為のためやめておこう。
構成
OWではチーム6人のヒーローピックによって出来ること出来ないこと得意な相手苦手な相手などが決まってくる。プロチームのコーチたちが心血を注いで研究するこの「構成」にかかわる理論は野良マッチでは気にされないことも多いが、ランクを上げるためには重要な知識となってくる。

20年11月のコンテンダーズCNの試合から。ダイブともポークともつかないFlagGamingのこの構成が何を意図して、またどういった背景で出てきたものかなんとなく考えられるようになると競技シーンを観戦する楽しみも増えるかも。
コンテンダーズ(Contenders)
OWLの下位リーグ。いわゆるtier2シーン。地域ごとに分かれており、ここでOWLチームの目にとまった選手が引き抜かれる。好成績を残したチームには賞金が出るがチーム自体がOWLに昇格することはできず、このシステムが問題とみなされることもある。
CC(crowd control)
スタンや凍結、睡眠等敵の行動を何らかの形で阻害する能力のこと。現在のOWはCC持ちが強すぎるのではないかとよく議論になる。
C9(しーないん)
ポイントやペイロードを踏めるにも関わらず不用意に離れてしまい相手がポイントを取ったりオーバータイムが終わってしまったりすること。かつてプロチームのC9(現LondonSpifireの前身)がよく行ったためこの名がついた。OWLのチャットやSPYGEAは全てのラウンドをC9認定したがるが実際C9でラウンドが終わることはそれほど多くない。

C9が生まれる伝説的瞬間。視点のプレイヤーは現在Liquidのストリーマーとして活動しているあのMendo。

本家本元による特大のC9(20年9月4日)。メンバーは変わっても運命は変わらず?
ジェフ
OWのゲームディレクターであるJeffrey Kaplan氏のこと。Blizzard Entertainmeintの副社長でもある。OWプレイヤー達が一喜一憂するさまを暖炉の前から見守っている。

推薦(endorsement)
マッチ後にプレイヤーを「スポーツマンシップ/チームプレイヤー/ショットコーラー」のいずれかで推薦ができる。推薦することで50expがもらえる。どれだけ頻繁に推薦されているかは1~5までの「推薦レベル」でアカウントに表示され、推薦されなかったり回避される、マッチを途中退出する等で下がる。推薦レベルが表示されていないアカウントはBANされたことのあるアカウント。
スカーミッシュ(skirmish)
ゲームモードの一つ。敵味方に分かれてはいるものの勝利/敗北条件がなく戦うだけでなくマップを自由に探検したりできる。またランクマッチでチームが一人一人勝手に戦っては死んでいる状況を皮肉るときに用いられる。
スタッガー(stagger)
原義は「遅延させる」こと。取り残された敵をあえて長時間生かしておいてから倒すことで次の集団戦のタイミングを遅らせる戦術。広義にはウィドウなどによる集団戦の前のワンピックも含まれるらしい。

staggerの対象になるのは主にメックが割れたD.VA。生かしておいても味方がやられる心配がなく、いつでもキルができ、ハナソング状態のultチャージはメック状態のultに関係しないなどいいことずくめ。
スポーンキャンプ(spawn camp)
①いわゆるリス狩り。サポートヒーローなど戦闘力の低いヒーローが一人だけ復帰するときを狙ってフランカーが倒しに行くこと。ほぼ野良マッチでのみ有効な戦略で、ヘイトを買いやすくリスクが高い。
②ペイロード防衛時にチーム単位で攻撃側のリスポーン地点付近で戦うこと。「前当たり」と呼ばれる。攻撃側リスポーン出口が狭くなっているマップ(ハバナ)やリスポーン付近に身を隠せる障害物が多いマップ(ルート66)で有効。第一区間ゴールまでに集団戦をする回数を増やすことができ時間を稼げるためリーグではよく行われる。

出口が狭く、さらにすぐ内側が外からの射線を切れないため生じるハバナのスポーンキャンプ。野良マッチではこうなることはほぼないとはいえ、正直改修したほうがよさそう。
ストール(stall)
①防衛においてポイントやペイロードを踏んでカウントの進行を止めること。
②OWのマップ内には足場ではないがうまく着地すればバランスを取って静止できる場所がいくつかある。ドゥームフィストなどをプレイする際はストールできる場所の知識と技術が役に立つ。
スノーボール(snowball)
ファイトで勝ったチームがその次のファイトもultの溜まり具合の差を生かして勝つこと。雪玉が坂を転がりながら大きくなっていく様から名づけられた。
スマーフ(smurf)
意図的に実際の実力より低いレート帯でプレイすること。わざとレートを下げてプレイしたり、低レート帯で遊ぶことを目的に新規アカウントを作ったりするプレイヤー。
即ピ(instalock)
即ピック。キャラピックが早い者勝ちのOWにおいて特定のキャラを極めたいなら読み込みの速いSSDは欠かせない。
退出者(leaver)
OWではマッチ中にオプション画面から試合を退出することができる。しかしながら試合途中での退出は味方に大いに迷惑をかけるほかランクマッチでは抜けた本人しか試合に再参加できないため重大な理由が無い限りやってはならない行為である。ランクマでの退出には-50SRと10分間のBAN(何度も行うと永BAN)のペナルティがあり、クイックでも何度も途中抜けするとやはりBAN処分となる。
ダイブ(dive)
機動力の高いタンク(ウィンストン、D.VA、レッキングボール)とdps(トレーサー、ゲンジ、エコー、ソンブラ等)が一斉に敵単体に飛び込むことで人数差を生み出すこと、またはそれを目的にした構成。サポートにはアナ、ブリギッテ、ゼニヤッタなど遠めからヒールできるヒーローが選ばれる。一人一人がある程度ばらばらで機をうかがい、仕掛けるタイミングを選べるのが最大の強みであり、アースシャターやブリザードといった強力な範囲系ultの影響も最小限に抑えることができる。移動スキルを駆使して敵への接近と離脱を繰り返す性質上高低差のあるマップで強く、狭いマップは不得手。使われるヒーロー一人一人の難易度が高い上にコミュニケーションも重要となるので上級者向け。

高所を取り、ポイントに相手が入ってくるのを待つShanghai Dragons。
タクシー(taxi)
リスポーンしたマーシーをガーディアンエンジェルで飛べる位置まで迎えに行くこと、もしくはリスポーンした味方のためにルシオがスピードブーストの効果範囲まで迎えに行くこと。
タッチ(touch)
ほぼストールと同じ意味だが、こちらのほうが一般的。強いて違いをあげるならストールよりも「ワンチャンスのために一瞬だけポイントを触る」という意味合いが強いと思われる。
チート(cheat, hack)
OWではそもそも有料ゲームであること、通報機能がちゃんと働いていること、ウォールハックやエイムボットを使用したとしても必ず勝てるわけではないことなどの理由でチート使用者の数が少ないと言われている。しかし高レート帯に行くほどチート使用者は増え、公式の大規模BANではtop500の5人に1人がチート使用が原因でBANされたという記録もある。

怪しいプレイヤーをリプレイでじっくり検証するKephrii(配信者)。
チョークポイント(choke point)
狭くなっていて通りづらいマップ上の要所のこと。進行したいチームはいかにチョークポイントを攻略するか、もしくは他の道を探すかが重要になる。
top500
各サーバーの各ロールSR上位500人のこと(「総合」は全ロールの平均)。光り輝く専用アイコンがある。該当ロールで25戦をこなしSRが3000以上のアカウントのみがtop500認定される。
トロール(troll)
意図的に試合を放棄したり(throw)味方の不利益になるようなプレイをすること。広義では他のプレイヤーを舐めプなどでからかったり試合放棄かと思われるほど下手くそなことも指す。
バーストダメージ(burst damage)
ヒーローのHPが一気に削られるようなダメージのこと。サポートの回復量が少ない場合は特に対応が難しく、できるだけバーストダメージを貰わないようにすることがOWでは常に重要になる。
バックキャップ(back cap)
相手チームの裏を取ってポイントやペイロードに単身向かい、C9(当該項目参照)を狙うこと。相手にソンブラやトレーサー、ルシオがいるときはバックキャップに気を付けよう。
ピール(peel)
味方が敵に絡まれている状況で敵を「引きはがす」ことで味方を助ける行為。ほとんどはルシオのブープかブリギッテのウィップショット。
ファイナルブロウ(final blow)
ヒーローにとどめの一撃を刺すこと。OWではファイナルブロウのほかにもキルアシストも「キル」としてカウントされる。
フィード(feed)
意図的でなくとも相手に有利になるようなプレイのこと。具体的には相手から多くダメージを貰うことで相手のultチャージに貢献しつつ、特に成果をあげられていない状態。
ブースティオ(boostio)
ナノブーストを貰ったルシオ。大半は「他のキャラに付けたかったのに目の前にルシオが飛び出てきて誤爆してしまった」という経緯で誕生するため公式ボイスにもなりミーム化している。相当強いルシオでもない限りブースティオは相手の笑いを取るだけで終わるため意図的にやるのはやめておこう。
フォーカス(focus)
敵の一人に狙いを付けること。チームのフォーカスが合っていないとみんな頑張っているのにキルが発生しない、ということがよく起きる。
フランカー(flanker)
単独で敵の後ろや横を突いたり後方のサポートを狙いに行ったりするヒーローのこと。トレーサーやゲンジ、ソンブラなど。一般にフランカーと呼ばれないヒーローがフランクすることも実際の試合ではよく起こる。
プレイオブザゲーム(POTG)
試合の中で最も素晴らしかったプレイ(連続キルの場面がほとんど)がJeffに表彰されること。Jeffは気まぐれなので、よくわからないプレイが選ばれることもしばしば。
フレックス(flex)
色々なヒーローを使えること。フレックスdpsと言えばヒットスキャンとプロジェクタイル両方を幅広くこなせるプレイヤーのことになる。なお、フレックスサポートは競技シーンでアナ・ゼニヤッタ・モイラ(・バティスト)を担当するプレイヤー、メインサポートはマーシー、ルシオ、ブリギッテを担当するプレイヤーを指す。
フレックスキュー(flex queue)
2020年12月に実装された新しいキューの仕方。フレックスキューでマッチング待機したプレイヤーは自動的にその時最もプレイヤーが足りていないロールとしてマッチに参加することになる。マッチ終了後には「優先チケット」が貰え(勝利で6枚敗北で2枚)、優先チケットを使用してキューすると混雑しているロールでも比較的早くマッチが見つかるようになる。
ポーク(poke)
poke(つっつく)という言葉はOWでは中~遠距離から敵を撃ってダメージを与えることを指し、これを主体として敵を近寄せない構成をポーク構成という。タンクはオリーサとシグマ、ロードホッグ、dpsはハンゾー、エコー、トールビョーン、メイ、マクリー、アッシュなど様々なヒーローが使われる。サポートは自らもポークダメージを出せるバティスト+ゼニヤッタがほとんど。開けた地形で最も強く、高低差がある地形でもある程度強い。

アッシュ、バティスト、シグマ、エコーという最近追加されたヒーローすべてがポーク構成に勢いを与えている。
メダル
チーム確認画面ではゲーム開始からその時点までの自身のスタッツ(与ダメージ、キル数、回復量など)を見ることができ、チーム内でそれぞれの項目で順位に応じて金銀銅のメダルが付く。メダルの有無だけでプレイヤーの貢献度が分かるわけではないが、dpsでダメージorキルのメダルなし、サポで回復金か銀のメダルなしはマズいかも。

ラッシュ(rush)
ブロウル(brawl)とも。近距離が強いヒーローで固め、まとまって突っ込む構成。敵集団への接近・離脱を移動スキルを持たないヒーローで迅速に行いたいためルシオが必須となる。もう一人のサポートには集団戦でのヒール量に自信があるモイラ、バティストが選ばれることが多い。タンクはラインハルト+シグマorザリアorD.va、もしくはウィンストン+D.va。狭いマップで強く、高低差の激しい地形や開けすぎたマップは苦手。

集団で突っ込みリソース量の勝負を仕掛けるラッシュ構成のコンセプトを極めたのが2018年後半~2019年前半のOWを象徴する"GOATs"であった。個々のヒーローの調整を経ても全くとどまることを知らないGOATs旋風は、ロールロックなくしてはタンクとサポートのシナジーの最大化という方法論が覆し得ないものであることをはっきりと示していた。
リワーク(rework)
アビリティの根本的な変更などの大幅な調整。今までにD.VA、シンメトラ、ハンゾー、トールビョーン、マーシー、リーパーがアビリティそのものの変更/追加の対象になっている。リワークではないものの多くの調整を経て当初と別物になったヒーローも多い。

リワーク前のマーシーのultは範囲内の味方を一斉に蘇生するという明らかにOPなものであった。
ローム(roam)
いわゆるお散歩。マクリーなどが自チームを離れて敵の側面を突くこと。フランクとやってることは変わらないが、フランカーと呼ばれないヒーローが行う際にロームと呼ばれることが多い。
アンチダイブ(anti dive)
ダイブへの対策を主眼に置いた構成。飛んできたタンクを迅速に倒すためのヒーロー(リーパー、ロードホッグ等)、動き回る敵を捕まえるためのヒーロー(ロードホッグ、ブリギッテ、メイ、マクリー等CC持ちやトールビョーン、モイラ)で構成される。ダイブに対しては全員がピックを変えなくてもゼニヤッタ、アナ等ダイブに弱いヒーローを変えるだけで何とかなることも多い。
Guangzhou Chargeのアンチダイブ。競技シーンではダイブミラーになることが多くここまで露骨なアンチダイブが出るのは珍しい。
アンチピック(anti pick)
特定のヒーローに有利なヒーロー、およびそのヒーローを出すこと。「カウンターピック」と同じ。
イニシエート(initiate)
両チームにらみ合った状態からファイトに入るきっかけを作ること。ultや特定のスキルの発動(ウィンストンのジャンプ+ザリアのバリア付与など)がそれ。
イニシエートとして優秀なブリギッテのult。範囲ヒールの余剰分がアーマーとして付与されるためファイト前に発動しても無駄にならない。
イロ・ヘル(elo hell)
野良ランクマにおいて「自分の実力に見合わないくらい低いレート帯に囚われている」「味方がいつも弱くて勝てない」といった状況が存在するという言説。語源はELOというマッチングシステム。
SR(skill rating)
ランクマッチでプレイヤーの実力を表す数字のこと。0~1499がブロンズ、1500~1999がシルバー、2000~2499がゴールド、2500~2999がプラチナ、3000~3499がダイヤモンド、3500~3999がマスター、4000以上(上限5000)がグランドマスターに相当する。
MMR(match making rank)
スタッツで決定される内部レートのこと。クイックマッチのマッチングに影響するほかランクマッチでもSRと合わせてマッチングの決定要素となっていることが公式で明言されている。
OTP(one trick player)
特定のヒーローしかやらない人。○○専。どのヒーローをプレイするかは個人の自由だがOWはヒーロー相性を軸に回るゲームでありOTPは相当な実力がないとレートが上がらない上に顰蹙を買いやすい。
OWL(Overwatch League,オーバーウォッチリーグ)
2018年に発足したOWのプロリーグ。世界各地の都市と契約したチームが1年を1シーズンとして優勝を争う。配信及びアーカイブはYouTubeで視聴可能。今のところ日本人でOWLチーム一軍に所属した選手はいない。
【追記】2020年7月22日、日本ではUSG Iridata、CAG、Jupiterで活躍しcontendersNAのThird Impactに在籍していたTa1yo(たいよー)選手が2019年のグランドファイナル王者San Francisco Shockにピックアップされ、日本人初のリーガーの誕生となった。
オープンディヴィジョン(Open Division/OD)
PC版なら誰でも参加できる公式の大会。ここで入賞したチームはContenders Trialに進み、さらに勝ち抜くとContendersへの参加権が得られる。
オンファイア(on fire)
左下のキャラアイコンが青く燃えている状態。日本語では「燃えている」とよく言われる。キルなどで上昇する活躍度の指標だがゲームの勝敗には関係がない。
カード
試合終了後に好成績を残したプレイヤー(両軍から合わせて4人まで)に与えられるカード。一人一回までカードに「いいね」を押すことができ、いいねが5つ集まったヒーローからは限定セリフが発せられる。
カウンターダイブ(counter dive)
ダイブ構成ミラーにおいて、ダイブしてきた特定のヒーローに逆に一斉にフォーカスを合わせて倒すこと。
ウィンストンへのカウンターダイブを狙ったと思われるFlorida Mayhemの構成。この時ヒーロープール下でメタであったダイブタンク+ザリア+ゲンジの形を取りつつリーパー、モイラ、ルシオというラッシュ構成の要素を融合させているが、残念ながら相手のWashington Justiceはウィンストンを出していない。
回避(avoid)
OWではプレイヤーを三人まで回避リストに登録し、味方でマッチングしないようにできる。ランクマをしているプレイヤーにとって回避枠は3では全く足りないのだが、マッチング時間の都合もありこれ以上増やされることはないと思われる。
回避されすぎたプレイヤーにはこのような警告が出る。
環境キル(environmental kill)
ステージ外に敵を落とすことでキルすること。その時の敵の残りHP分のultゲージがちゃんと溜まる。
グリッチ(glitch)
ゲーム内のバグを利用した、明らかに想定されていないプレイのこと。OWでは壁抜けがたまに話題になる。一般マッチでの意図的なグリッチ使用は違反行為のためやめておこう。
構成
OWではチーム6人のヒーローピックによって出来ること出来ないこと得意な相手苦手な相手などが決まってくる。プロチームのコーチたちが心血を注いで研究するこの「構成」にかかわる理論は野良マッチでは気にされないことも多いが、ランクを上げるためには重要な知識となってくる。
20年11月のコンテンダーズCNの試合から。ダイブともポークともつかないFlagGamingのこの構成が何を意図して、またどういった背景で出てきたものかなんとなく考えられるようになると競技シーンを観戦する楽しみも増えるかも。
コンテンダーズ(Contenders)
OWLの下位リーグ。いわゆるtier2シーン。地域ごとに分かれており、ここでOWLチームの目にとまった選手が引き抜かれる。好成績を残したチームには賞金が出るがチーム自体がOWLに昇格することはできず、このシステムが問題とみなされることもある。
CC(crowd control)
スタンや凍結、睡眠等敵の行動を何らかの形で阻害する能力のこと。現在のOWはCC持ちが強すぎるのではないかとよく議論になる。
C9(しーないん)
ポイントやペイロードを踏めるにも関わらず不用意に離れてしまい相手がポイントを取ったりオーバータイムが終わってしまったりすること。かつてプロチームのC9(現LondonSpifireの前身)がよく行ったためこの名がついた。OWLのチャットやSPYGEAは全てのラウンドをC9認定したがるが実際C9でラウンドが終わることはそれほど多くない。
C9が生まれる伝説的瞬間。視点のプレイヤーは現在Liquidのストリーマーとして活動しているあのMendo。
本家本元による特大のC9(20年9月4日)。メンバーは変わっても運命は変わらず?
ジェフ
OWのゲームディレクターであるJeffrey Kaplan氏のこと。Blizzard Entertainmeintの副社長でもある。OWプレイヤー達が一喜一憂するさまを暖炉の前から見守っている。
推薦(endorsement)
マッチ後にプレイヤーを「スポーツマンシップ/チームプレイヤー/ショットコーラー」のいずれかで推薦ができる。推薦することで50expがもらえる。どれだけ頻繁に推薦されているかは1~5までの「推薦レベル」でアカウントに表示され、推薦されなかったり回避される、マッチを途中退出する等で下がる。推薦レベルが表示されていないアカウントはBANされたことのあるアカウント。
スカーミッシュ(skirmish)
ゲームモードの一つ。敵味方に分かれてはいるものの勝利/敗北条件がなく戦うだけでなくマップを自由に探検したりできる。またランクマッチでチームが一人一人勝手に戦っては死んでいる状況を皮肉るときに用いられる。
スタッガー(stagger)
原義は「遅延させる」こと。取り残された敵をあえて長時間生かしておいてから倒すことで次の集団戦のタイミングを遅らせる戦術。広義にはウィドウなどによる集団戦の前のワンピックも含まれるらしい。
staggerの対象になるのは主にメックが割れたD.VA。生かしておいても味方がやられる心配がなく、いつでもキルができ、ハナソング状態のultチャージはメック状態のultに関係しないなどいいことずくめ。
スポーンキャンプ(spawn camp)
①いわゆるリス狩り。サポートヒーローなど戦闘力の低いヒーローが一人だけ復帰するときを狙ってフランカーが倒しに行くこと。ほぼ野良マッチでのみ有効な戦略で、ヘイトを買いやすくリスクが高い。
②ペイロード防衛時にチーム単位で攻撃側のリスポーン地点付近で戦うこと。「前当たり」と呼ばれる。攻撃側リスポーン出口が狭くなっているマップ(ハバナ)やリスポーン付近に身を隠せる障害物が多いマップ(ルート66)で有効。第一区間ゴールまでに集団戦をする回数を増やすことができ時間を稼げるためリーグではよく行われる。
出口が狭く、さらにすぐ内側が外からの射線を切れないため生じるハバナのスポーンキャンプ。野良マッチではこうなることはほぼないとはいえ、正直改修したほうがよさそう。
ストール(stall)
①防衛においてポイントやペイロードを踏んでカウントの進行を止めること。
②OWのマップ内には足場ではないがうまく着地すればバランスを取って静止できる場所がいくつかある。ドゥームフィストなどをプレイする際はストールできる場所の知識と技術が役に立つ。
スノーボール(snowball)
ファイトで勝ったチームがその次のファイトもultの溜まり具合の差を生かして勝つこと。雪玉が坂を転がりながら大きくなっていく様から名づけられた。
スマーフ(smurf)
意図的に実際の実力より低いレート帯でプレイすること。わざとレートを下げてプレイしたり、低レート帯で遊ぶことを目的に新規アカウントを作ったりするプレイヤー。
即ピ(instalock)
即ピック。キャラピックが早い者勝ちのOWにおいて特定のキャラを極めたいなら読み込みの速いSSDは欠かせない。
退出者(leaver)
OWではマッチ中にオプション画面から試合を退出することができる。しかしながら試合途中での退出は味方に大いに迷惑をかけるほかランクマッチでは抜けた本人しか試合に再参加できないため重大な理由が無い限りやってはならない行為である。ランクマでの退出には-50SRと10分間のBAN(何度も行うと永BAN)のペナルティがあり、クイックでも何度も途中抜けするとやはりBAN処分となる。
ダイブ(dive)
機動力の高いタンク(ウィンストン、D.VA、レッキングボール)とdps(トレーサー、ゲンジ、エコー、ソンブラ等)が一斉に敵単体に飛び込むことで人数差を生み出すこと、またはそれを目的にした構成。サポートにはアナ、ブリギッテ、ゼニヤッタなど遠めからヒールできるヒーローが選ばれる。一人一人がある程度ばらばらで機をうかがい、仕掛けるタイミングを選べるのが最大の強みであり、アースシャターやブリザードといった強力な範囲系ultの影響も最小限に抑えることができる。移動スキルを駆使して敵への接近と離脱を繰り返す性質上高低差のあるマップで強く、狭いマップは不得手。使われるヒーロー一人一人の難易度が高い上にコミュニケーションも重要となるので上級者向け。
高所を取り、ポイントに相手が入ってくるのを待つShanghai Dragons。
タクシー(taxi)
リスポーンしたマーシーをガーディアンエンジェルで飛べる位置まで迎えに行くこと、もしくはリスポーンした味方のためにルシオがスピードブーストの効果範囲まで迎えに行くこと。
タッチ(touch)
ほぼストールと同じ意味だが、こちらのほうが一般的。強いて違いをあげるならストールよりも「ワンチャンスのために一瞬だけポイントを触る」という意味合いが強いと思われる。
チート(cheat, hack)
OWではそもそも有料ゲームであること、通報機能がちゃんと働いていること、ウォールハックやエイムボットを使用したとしても必ず勝てるわけではないことなどの理由でチート使用者の数が少ないと言われている。しかし高レート帯に行くほどチート使用者は増え、公式の大規模BANではtop500の5人に1人がチート使用が原因でBANされたという記録もある。
怪しいプレイヤーをリプレイでじっくり検証するKephrii(配信者)。
チョークポイント(choke point)
狭くなっていて通りづらいマップ上の要所のこと。進行したいチームはいかにチョークポイントを攻略するか、もしくは他の道を探すかが重要になる。
top500
各サーバーの各ロールSR上位500人のこと(「総合」は全ロールの平均)。光り輝く専用アイコンがある。該当ロールで25戦をこなしSRが3000以上のアカウントのみがtop500認定される。
トロール(troll)
意図的に試合を放棄したり(throw)味方の不利益になるようなプレイをすること。広義では他のプレイヤーを舐めプなどでからかったり試合放棄かと思われるほど下手くそなことも指す。
バーストダメージ(burst damage)
ヒーローのHPが一気に削られるようなダメージのこと。サポートの回復量が少ない場合は特に対応が難しく、できるだけバーストダメージを貰わないようにすることがOWでは常に重要になる。
バックキャップ(back cap)
相手チームの裏を取ってポイントやペイロードに単身向かい、C9(当該項目参照)を狙うこと。相手にソンブラやトレーサー、ルシオがいるときはバックキャップに気を付けよう。
ピール(peel)
味方が敵に絡まれている状況で敵を「引きはがす」ことで味方を助ける行為。ほとんどはルシオのブープかブリギッテのウィップショット。
ファイナルブロウ(final blow)
ヒーローにとどめの一撃を刺すこと。OWではファイナルブロウのほかにもキルアシストも「キル」としてカウントされる。
フィード(feed)
意図的でなくとも相手に有利になるようなプレイのこと。具体的には相手から多くダメージを貰うことで相手のultチャージに貢献しつつ、特に成果をあげられていない状態。
ブースティオ(boostio)
ナノブーストを貰ったルシオ。大半は「他のキャラに付けたかったのに目の前にルシオが飛び出てきて誤爆してしまった」という経緯で誕生するため公式ボイスにもなりミーム化している。相当強いルシオでもない限りブースティオは相手の笑いを取るだけで終わるため意図的にやるのはやめておこう。
フォーカス(focus)
敵の一人に狙いを付けること。チームのフォーカスが合っていないとみんな頑張っているのにキルが発生しない、ということがよく起きる。
フランカー(flanker)
単独で敵の後ろや横を突いたり後方のサポートを狙いに行ったりするヒーローのこと。トレーサーやゲンジ、ソンブラなど。一般にフランカーと呼ばれないヒーローがフランクすることも実際の試合ではよく起こる。
プレイオブザゲーム(POTG)
試合の中で最も素晴らしかったプレイ(連続キルの場面がほとんど)がJeffに表彰されること。Jeffは気まぐれなので、よくわからないプレイが選ばれることもしばしば。
フレックス(flex)
色々なヒーローを使えること。フレックスdpsと言えばヒットスキャンとプロジェクタイル両方を幅広くこなせるプレイヤーのことになる。なお、フレックスサポートは競技シーンでアナ・ゼニヤッタ・モイラ(・バティスト)を担当するプレイヤー、メインサポートはマーシー、ルシオ、ブリギッテを担当するプレイヤーを指す。
フレックスキュー(flex queue)
2020年12月に実装された新しいキューの仕方。フレックスキューでマッチング待機したプレイヤーは自動的にその時最もプレイヤーが足りていないロールとしてマッチに参加することになる。マッチ終了後には「優先チケット」が貰え(勝利で6枚敗北で2枚)、優先チケットを使用してキューすると混雑しているロールでも比較的早くマッチが見つかるようになる。
ポーク(poke)
poke(つっつく)という言葉はOWでは中~遠距離から敵を撃ってダメージを与えることを指し、これを主体として敵を近寄せない構成をポーク構成という。タンクはオリーサとシグマ、ロードホッグ、dpsはハンゾー、エコー、トールビョーン、メイ、マクリー、アッシュなど様々なヒーローが使われる。サポートは自らもポークダメージを出せるバティスト+ゼニヤッタがほとんど。開けた地形で最も強く、高低差がある地形でもある程度強い。
アッシュ、バティスト、シグマ、エコーという最近追加されたヒーローすべてがポーク構成に勢いを与えている。
メダル
チーム確認画面ではゲーム開始からその時点までの自身のスタッツ(与ダメージ、キル数、回復量など)を見ることができ、チーム内でそれぞれの項目で順位に応じて金銀銅のメダルが付く。メダルの有無だけでプレイヤーの貢献度が分かるわけではないが、dpsでダメージorキルのメダルなし、サポで回復金か銀のメダルなしはマズいかも。
ラッシュ(rush)
ブロウル(brawl)とも。近距離が強いヒーローで固め、まとまって突っ込む構成。敵集団への接近・離脱を移動スキルを持たないヒーローで迅速に行いたいためルシオが必須となる。もう一人のサポートには集団戦でのヒール量に自信があるモイラ、バティストが選ばれることが多い。タンクはラインハルト+シグマorザリアorD.va、もしくはウィンストン+D.va。狭いマップで強く、高低差の激しい地形や開けすぎたマップは苦手。
集団で突っ込みリソース量の勝負を仕掛けるラッシュ構成のコンセプトを極めたのが2018年後半~2019年前半のOWを象徴する"GOATs"であった。個々のヒーローの調整を経ても全くとどまることを知らないGOATs旋風は、ロールロックなくしてはタンクとサポートのシナジーの最大化という方法論が覆し得ないものであることをはっきりと示していた。
リワーク(rework)
アビリティの根本的な変更などの大幅な調整。今までにD.VA、シンメトラ、ハンゾー、トールビョーン、マーシー、リーパーがアビリティそのものの変更/追加の対象になっている。リワークではないものの多くの調整を経て当初と別物になったヒーローも多い。
リワーク前のマーシーのultは範囲内の味方を一斉に蘇生するという明らかにOPなものであった。
ローム(roam)
いわゆるお散歩。マクリーなどが自チームを離れて敵の側面を突くこと。フランクとやってることは変わらないが、フランカーと呼ばれないヒーローが行う際にロームと呼ばれることが多い。
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