東京オリンピック中止を申し入れ 共産都議団「コロナ対策に集中を」

毎日新聞 / 2021年1月26日 19時28分

今夏の東京オリンピック・パラリンピックの中止を求める大山とも子・共産党都議団長(左)=東京都庁で1月26日午後3時58分、斎川瞳撮影

 共産党東京都議団は26日、今夏の東京オリンピック・パラリンピックを中止し、新型コロナウイルス対策に全力を挙げるよう求める申し入れ書を小池百合子知事に提出した。共産都議団はこれまでも大会開催に慎重な姿勢だったが、中止を要求するのは初めて。

 申し入れ書では、コロナ禍で参加国によって練習環境やワクチンの普及に格差があることや、都内の医療体制が逼迫(ひっぱく)していることから、オリンピックを中止し、都の組織力や財政力をコロナ対策に集中するよう要望。その上で、国や大会組織委員会などと開催の是非をゼロから協議することや、アスリートの意見を十分聞くことを求めた。

 大山とも子都議団長は「全世界が歓迎できる安心安全の大会が本当に開けるのか。この夏の大会はいったん立ち止まり、まずはコロナを収束させるべきだ」と話した。【斎川瞳】

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