香港、ロックダウンを「必要に応じて」活用へ-九竜地区で有効と評価
Dominic Lau、Natalie Lung
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九竜の一部で7000人対象にコロナ検査-13件の新規感染確認
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住居から出ることも禁じられることがある中国本土に比べると緩め
香港当局は新型コロナウイルス感染拡大の抑制に向け、今後もロックダウン(都市封鎖)を活用する可能性を示唆した。九竜地区の一部で週末に導入していた封鎖措置では約7000人を対象にコロナ検査を実施し、13件の新規感染を確認した。
今回のロックダウンは九竜地区の油麻地と佐敦で講じられ、約1万人に影響した。食品・衛生局の陳肇始(ソフィア・チャン)局長は24日の記者会見で、封鎖措置は早期の感染者特定ならびに感染者・濃厚接触者の隔離で有効だったと評価。「必要なら今後も同様の措置に踏み切る可能性を排除しない」と述べた。
佐敦の通りを洗浄する政府の作業員(1月25日)
今回の異例の取り組みは23日早朝に発表され、対象地域の住民は検査が済むまでエリアから出ることが認められなかったが、陰性結果を持つ住民には24日夜から退出許可が下りていた。
より積極的な対策を取ることにこれまで難色を示してきた香港当局にとってはスタンスの転換となるが、住居から出ることさえ禁じられることもある中国本土のロックダウンに比べると緩めだ。
林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官も23日の会見で、「香港政府は必要に応じて強制検査付きの制限措置を使っていく」と表明した。 佐敦の封鎖エリアから出るコロナ陰性と確認された住民(1月24日)
原題:
Hong Kong to Impose Lockdowns ‘as Necessary’ After Kowloon Move(抜粋)
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