アフリカ“先天的免疫”神話崩壊 致死率が上昇[2021/01/24 20:17]
新型コロナウイルスの世界的な感染拡大でアフリカでも感染者の致死率が上昇していることが分かりました。21の国で致死率が3%を超えていて、専門家が警戒を呼び掛けています。
エチオピアに拠点を置くアフリカのCDC(疾病対策センター)によりますと、アフリカ全体の週あたりの死者数は増加の一途をたどり、致死率は世界平均の2.2%を超え、2.5%に達したということです。
アフリカでは感染拡大当初、感染者数の報告が少なく致死率も低かったため専門家の間からは、新型コロナ以前から多くの疾病があったため、先天的免疫を獲得している人が多いのではないかという指摘が出ていました。
ただ、こうした観測は過去のものになりつつあります。
21の国ではすでに致死率が3%を超え、特にエジプト、コンゴ民主共和国、スーダンなどで顕著になっています。
検査数が不十分だったり、医療体制が貧弱なことが背景にあるという指摘もあります。
WHOによりますと、アフリカでは23日までに感染者が341万8514人、死者は8万4637人となっています。