北部病院集団感染さらに拡大、隔離対象者5000人に増えるかも

  • 24 January, 2021
  • 王淑卿
台湾の新型コロナウイルス感染症対策本部「中央感染状況指揮センター」の指揮官を兼務する、衛生福利部(日本の厚労省に類似)の陳時中・部長(=大臣)は、24日午後2時の臨時記者会見で、2月4日以前は、油断してはいけないと呼びかけた。台北市では、部立桃園病院の集団感染拡大を受け、年越し用品を売る「年貨大街」の開催を中止したが、旧正月が近づいていることから、多くの消費者は、台北市の著名な乾物街・迪化街を訪れている。しかし、みなマスクをしている。(写真:CNA)

台湾での感染が確認された「域内感染者」が24日に新たに2人増加しました。二人とも台湾北部・桃園市にある「衛生福利部桃園病院(部立桃園病院)」の集団感染者です。一人は退院患者(感染者番号889)、もう一人は、病院でその介護をする同居家族(感染者番号890)です。

二人の活動範囲は、感染リスクが低いとされる「緑区(グリーンエリア)」の病室だったため、検体採取を受けることはなく、衛生機関は疫学調査を行い、その感染源の特定を急いでいます。

この二人の新規感染者が見つかったことで、14日間隔離されなければならない「隔離対象者」は、1301人に増え、過去の最多を塗り替えました。

しかし、台湾の新型コロナウイルス感染症対策本部「中央感染状況指揮センター」は24日午後6時過ぎに再度、緊急記者会見を開き、隔離対策の強化を明らかにしました。それにより、隔離対象者が5000人に増える見込みです。

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