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俺だけ入れる隠しダンジョン 〜こっそり鍛えて世界最強〜 作者:瀬戸メグル

六章

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163話 VSブラックランサー

少し長めです


 隠しダンジョンの十七層に、僕は再び足を踏み入れた。

 相変わらず、の大自然が広がっている。

 綺麗な砂浜と海、森のような木々。

 小さな島にでもやってきたと錯覚させてくれる。

 僕は砂浜を歩きながら海の感触を確かめる。

「波の引きとか、再現力がすごいな」

 それとも本物なのだろうか。貝殻とかも少し落ちている。

 少し和んでから森のほうへ。

 小さな虫や毒蛇が生息している。たまに襲いかかってくる。

 斬り捨てて先に進んでいく。

 湿気が結構多くて汗をかくし、べっとりとして少々不快感がある。

 何十分か探索したけど、魔物には遭遇しなかった。そして広さがかなりのものだとわかった。

「……階段、見つかるかな。大賢者、使ってみようか」

 耐性はあるけど、価値ある情報ほど頭痛が強い。少々怖いが質問した。

【南に480メートル、北東に1129メートル、北に683メートルの位置にあります】

「三つあるってこと!?」

 あまり経験がないパターンだ……。

 そして今回は階段の位置を教えてくれるんだ。前に七層で訊いたときはダメだったのに。

 ひとまず一番近い南からいこう。外の世界と同じなら木を斬って株を見れば方角はわかる。

 ただ、どうしても僕は周囲を気にしてしまう。

 少し前からねっとりとした視線を感じるのだ。監視されているみたいな感覚だ。

「誰かいるの?」 

 呼びかけてみるが反応はない。

 とにかく木や草が多いので隠れる場所はたくさんある。 

 手を出してこないなら階段を探そうと切り替えたが、背中をみせた瞬間に風を切る音がした。

 振り返る。槍が投げられていた。

 僕はしゃがんで直撃を避ける。まだ姿は見えない。

 樹木に突き刺さった槍を抜いて穂先を調べる。

 なにか液体がぬられてある。

 たぶん、毒液みたいなものだろう。

「殺しにくるなら、こっちも反撃させてもらうよ」

 僕は槍が飛んできた方向に【石弾】を何発か撃つ。 

 すると木の上に、顔を木の仮面で隠した男が姿を出す。

 上半身は裸、下半身は腰蓑のような格好だ。

 こいつが槍を投げつけてくる。

 覇者の盾を出して、ガードする。

 避けても余裕だったが、君たちの攻撃はまったく通じないというメッセージを込めた。

 複数の方向から槍が何本もくる。

 ただ、ほぼ正面側なので、余裕で受けることができた。

 全部で五、六人くらいかな?  

 槍が足りなくなったのか、攻撃が止んだ。

 盾をしまって、爆風のモーニングスターを取り出す。

 十三層の闘技場で入手した武器だ。

 僕は走り出す。敵の一人が隠れている木に鉄球を投げる。

 当たったと同時に小さな爆発が生じる。だが本命はこの次。

 とてつもない爆風が発生した。スキルとして入っているのだ。

「ヒグ……ッ」

 小さな悲鳴がして、隠れていた何人かが吹き飛ぶ。

 木の上にいたのも落下した。

「俺ガ、相手ダ」

 一番体格が大きいのが僕の前に立つ。

 みんな仮面や格好は同じなので、この島の部族なのかな?

 彼は鍛えあげられた肉体には似合わないオシャレな竪琴を胸に抱いている。

「それで演奏会でも、開いてくれるの?」

「笑止」

 ぽろろん。

 彼が指で竪琴を撫でる。

 曲とはいえない単調な弾き方だけど、音色自体は素晴らしい。

 なんて、感心している場合ではなかった。

 空から弓の雨が降ってきたからだ。

「うわっ! あぶなっ!?」 

 バックステップで大きく下がる。ザザザザ! と地面に矢が突き刺さる。

 十本くらいはあるな。

 ぴろぴろぴろろん。

 また仮面男が音を出すと、再び空から凶器が降り注ぐ。

 今度は矢じゃなくて、人の頭よりも大きい鉄球だった。

 衝撃がすごそうなので盾で受けるのも少し怖い。

 鉄球の隙間を縫うように、しかし前進していく。 

 受け続ければじり貧。使用者を一気に叩く。

 僕は鉄球の雨を抜けると、【水玉】と【紫電】を組み合わせたスキルをお見舞いする。

 感電する水の玉を受けた仮面男は、苦しそうに大口を開けて倒れる。 

 僕は落ちた竪琴を拾う。

 剣を抜き、仮面男の首筋に刃を当てた。

「言葉は通じるかな。君たちは人間?」

「侵入者ハ、全員殺ズ」

 鑑定はできない、か。

 でも大した強さではないだろう。

 【槍投げ】くらいはあるかもしれないな。

「全員って、僕以外の侵入者なんているの?」

「イル、ソイツモ殺ズ」

 いるんだ……。と、ここで別の仲間が短剣で斬りかかってきた。

 バックステップで一旦離れる。

「一度逃ゲルゾ。モット、強イ武器ヲ探ス……」

 仲間を起き上がらせ、全員で退却していく。

「武器を探す、か」

 持ってくるとかではないんだね。

 もしかしてこの竪琴も、この階層で探して見つけたものとか? 

 ひとまず鑑定をしてみる。


【オールファウスの竪琴 ランクB スキル:武器降らし】


 弾き方によって様々な武器を上空から降らすことが可能と。

 単調ではあるけど、体験してみると結構な恐怖感があった。

 変換すると4900LPにもなる。

 少し迷ったけど、変換することにした。

 これでLPが5万を超えた。かなり良い感じだ!

 日頃のLP貯蓄に加え、武器変換を入れると一気に貯まっていくね。

「階段を探す前に、僕もアイテムを探そう」

 せっかく知らせの鈴があるのだ。活用していく。

 音が鳴ると自分の居場所を知らせることになるが、気にせず使用。

 弱々しいものの、鈴が鳴った。 

 歩き回って強くなるほうを探す。一本の木の前で、かなり大きな音を立てた。

「この木に、隠されているのかな」

 根っこから幹から枝から葉っぱまで、念入りに調べていく。

 結果、なにも見つからなかった。幹の中に隠されていると考え、切り倒した。 

 そして幹の中に――なんにもないですけど!

 えぇ……どういうことだろう?

 確かに鈴は強く鳴っているのだ。

 試しに鈴を持った手を上に伸ばす。次にそれを地面すれすれまで下げる。

 これで判明した。

「土中かっ」

 そうとわかれば異空間からスコップを取り出して掘っていく。

 諸刃の剣を得るときに創った【掘削】があるため、穴掘りは得意だ。

 十五分か二十分ほど掘り続けると固いものにスコップがぶつかる。

 木の宝箱があったので取って地上へ。

 開けると中には長い……紐?


【グレイプニル ランクB 魔獣拘束】


 魔獣限定ではあるけど、拘束しやすくなるらしい。

 ただ特に使い道は思いつかないので変換にする。

 3800LPをゲットだ。

 鈴を持ちながら移動して、魔道具を探す。

 二つ目も土中の中に隠してあった。


【熱のフライパン ランクB 帯熱】


 フライパンに二十秒触り続けると、物を焼けるほど熱くなるようだ。

 これ、素晴らしい道具だよ。

 冒険などしていると、休憩のときに食事をすることはよくある。

 これがあれば、いちいち火をおこしたり、木を集めなくてもいいんだ。

 変換しても3200と普通なので、これは所持しておくことにした。

 ガサッ。

 葉擦れ音がしたほうを確認すると、仮面の二人組が全力疾走していく。

 僕には全然気づいていない。

 狩り? いや、逆に逃走っぽいな。

 背後をやたら気にしている。

 彼らが走り去ってすぐ、蹄の音がして追跡者らしき存在が通過していく。

 それは僕もよく知っている槍使いの魔物……。

 そう、馬に乗ったブラックランサーだった。


  ◇ ◆ ◇


 長い黒髪の男。

 目が真っ赤に光り、人間ではない。

 兜はないが、鎧は装備している。

 黒を基調としところどころ金で装飾された立派なものだ。

 武器は鎧と同じ真っ黒で長い槍。

 跨がっている赤馬も印象的だ。

「あいつ、ここにも出るのか……!?」

 いいや、神出鬼没なんだから出てもおかしくはない。

 仮面の部族が言っていた、僕以外の侵入者ってあいつだったんだ。

 追うべきかで迷う。

 気づかれてはいないし、このままやり過ごすこともできる。

 が、僕は自然と動きだしていた。

 今後もブラックランサーに怯え続けながらダンジョン攻略なんてごめんだ。

 それに、いまなら勝機はある。

 ランサーが進んだほうに走る。

 しばらくすると、雄々しい叫び声が聞こえてきた。

 砂浜が見える開けた場所で、七、八人の部族とランサーが戦闘中だった。

 すでに死体っぽいのが複数ある。

 部族が不利かと思いきや、ランサーの馬が穴に落ちてもがいている。

「罠は事前に準備していたんだ」

 部族が一斉にやり投げをする。

「侵入者、殺ズ!」

 当たっても鎧には傷すらつかない。

「弱きモノに用はない」

 ランサーが槍を無造作に振った。

 死体の数が増えていく。

「俺ニ任セロ!」

 鞭を持った仮面男が、器用に使ってランサーの腕に巻き付ける。

 というか、ランサーは逃げる気すらない。

「馬鹿メ」

 鞭の途中から電気が発生する。


【麻痺の鞭 ランクC スキル:先端感電】 


 魔道具だったのか。

 使用者はダメージをうけないように先っぽだけ効果が出るのだろう。

 まあ、ランサーには通じていないけど……。

「効カヌカ……ナラバ、コチラヲッ」

 あっさり鞭を捨てた仮面男は、腰蓑に装備していた細い木の杖を取り出す。

 先端をランサーに向けた瞬間、火の塊が飛び出た。 

 それも一つじゃなく、三連続で!


【三炎の小杖 ランクB 三連火炎弾】 


 さっきのより威力がある。

 ランサーは槍を振り回し、三つとも斬り捨てたけど……。

 知ってはいるけど化け物だ。これが能力になる。


名前:ブラックランサー

レベル:666

スキル:壊滅突き 隠し突き 槍投げS 全魔法耐性B


「強きモノを探している」

 ランサーが強烈な突きを仮面男の胴体に決める。

 血肉が飛散して、仮面男は即死だった。

 【壊滅突き】だと思う。

 以前会ったときは、【耐性刃S】が入っていた剣ですら一発で破壊された。

 たぶん、盾で受けても同じことになるだろう。

 ランサーの残党狩りが終わると、赤馬が穴から脱出した。

 おもむろに赤馬に跨がり、こちらに顔を向けるランサー。

「強きモノ、ここにいたか」

「やあ、こんな僕のこと覚えててくれて、光栄だよ」

 忘れてくれても構わなかったけどね。

「此度は逃がさん」

「今回はギリギリまでは戦うよ」

 本当に危険なときだけ逃げる。

「ゆくぞ」

 赤馬が嘶き、走り出す。

 ただ直線上ではなく、円を描くみたいに走り続ける。

 中心に置かれるのは、もちろん僕だ。

 何周もぐるぐると回ってから、突然進路変更して突進してくる。

 騎乗から繰り出される強烈な突き。

 僕は横っ飛びでどうにか逃れる。

 下手に槍を受けるのは危険だ。

 赤馬はまた同じ動きを繰り返す。

「体力をじりじり奪うつもりか? それとも目を回すのが狙いかな」

 あの赤馬がいる限り、ランサーの機動力は高いままだ。

 あっちを先に潰そう。

 【躓き癖】を創り、それを赤馬に付与する。

 2000LPだったが、迷いなく行った。

 あとは待つだけ。赤馬は再び僕に体を向け、走ってくるが――

「ヒヒーッ!?」

 なんにもないところで躓き、倒れる。ランサーはいち早く察して、一人で下におりた。

 僕は間髪容れず近づき、赤馬が起きる前に喉元に刃を突き入れた。……倒せた。

 これで闘いやすくなるかな。

「我が愛馬を、倒すか」

「君は、どうして強い者を倒したいんだ?」

「それが我の本能、生存理由」

 隠しダンジョンが生んだ存在なのだろうか? 

 でも侵入者だけを狙っていたわけじゃない。

「強い者に会いたいならもっと下層へいけばいいと思うけど」

「我が移動できるのは十九層まで」

 でも師匠の元に表れたことはないし、ドリちゃんだって最近初めて遭遇した。

「君は何百年、または何千年も戦い続けてたわけじゃないの?」

「我が目を覚ましたのは最近のことだ」

 ってことは、攻略者がキーになっているのかも。

 ある程度の階層にたどりつくと、目が覚める仕組みなど。

 なぜ強い者を見境なく狙うのかは謎だ。

 強い魔物が生まれたら排除するバランサーみたいな立場? 

 強すぎる魔物が他を全滅させて階層が機能しなくなるのを恐れたのかな。

 ……いま考えるのはそこじゃないな。

「話すのも飽きた。強き者、我を倒しにこい」

「言われなくても、いくよ」

 【槍投げS】に編集で次の一文を加える。


<投げた槍は、勢いをつけて自分の心臓に戻ってくる>


 必要LPは5000と大きめだ。

 あとは近づかないで、僕は遠目から魔法を放つ。

 【魔法融合】で【石弾】と【白炎】を混ぜたもの、【水玉】と【紫電】、【氷針】や【氷結球】などをどんどん放っていく。

 ランサーは高速の槍さばきで凌ぐ。

 感電する水まで槍で斬った。だがその際、感電した……はずなんだけど、ほぼダメージがない。

 【全魔法耐性B】の効果か、肉体が単に強すぎるだけか。

「小賢しい技など通じぬぞ。その剣は飾りか?」

「バレちゃったか。僕は剣でなんて戦わないよ」

「……見損なったぞ!」

 怒りに任せてランサーが槍を投擲する。

 挑発が成功した。これを待ってたんだ。

 【槍投げS】ともなると凄まじい迫力と速度だが、くるとわかっていれば、反応はできる。

 僕は槍がランサーの手から離れる直前、地面にダイブした。

 槍は当たらず砂浜のほうへ飛ぶ。

 いくら文章を編集しても、木などに穂先が刺されば槍は戻ってこないか、勢いが消えたまま戻るはず。 

 それじゃ倒せない。

 でもいまはなにもない空間。槍は緩く弧を描いて、方向を変えてランサーに帰る。

 同時に剣を収納して、僕は所持する貫通の槍を出して走る。 

「ぉおおおおお!」

 投擲された槍が心臓に高速で戻る。

 ランサーはやっぱり化け物で穂を片手で掴んだ。

「ぐふ……」

 でもお腹はガラ空きだった。貫通の槍は【貫通力】が付与されている。

 鎧を貫き肉を刺す。

「槍使いが槍で負ける気分はどう?」

「……負ける? 笑わせるな」

 ゾクゾク、と背筋に寒気が走る。

 まだ、勝負は決まっていない。

 ランサーが自分の槍の柄に手をかけた。僕は槍を引き抜き、一端下がる。

 相手は口から血を流している。効いている、確実に。 

 もう一撃、槍を入れられれば勝てる!

 そう意気込んだとき、左腕に激痛が走った。

「……痛っつ!?」

 強烈な痛みに左腕を確認すると、肩からしたがなくなっていた。

 噴き出る血液が、ぴちゃと顔にかかった。

「ぼ、僕の、腕、が」

 大地に転がっていく。

 なんで? 誰にやられた? 背後にも横にも誰もいない……。いるのは前にランサーだけ。

 けど、あいつは槍を少し持ち上げただけでなにも……。

「まさか」

「終わりだ」

「ッ!?」

 やばいっ! 僕は死ぬ気でバックステップをする。

 下がる途中、風圧を感じ、前髪が切られ、それに額の皮膚に鋭い痛みが走った。

 でも軽い痛みで済んだ。

「隠し突き、か……」

 披露していないスキルをここで出してきたんだ。

 モーション自体を隠してしまうなんて、想像もしなかった。

 ランサーが僕の落ちた左腕を穂で突き、空中に放り上げる。

「それやめ――ああっ」 

 無残にも切り刻まれた。指や肉や骨がバラバラになって地面に撒かれた。

 くそ……大事な左腕が……。

「……互いの疲弊は五分といったところ。次が最後の一撃だ」

 ランサーも限界に近いのだ。

 片腕じゃ槍は厳しい。槍をしまって諸刃の剣に変える。

 【迷宮階層移動】は使える。逃げることもできるが、ここで決着をつけたい。

「オオオオオオ――」

 僕は雄叫びをあげて走り出し……苦悶の表情を作った(・・・)。

 そして、その場に片膝をつく。

「我が槍、貴様を破滅に導く!」

 ランサーがここぞとばかりに突きを繰り出そうとする。

 こちらもほぼ同時に、何百回とやらされた動作を行う。

 立ち上がり、穂を避けながら体をターンさせ、その勢いを利用して剣を薙ぐ。

 僕の剣がランサーの首を跳ね飛ばした。

 刹那の判断とタイミングの差で、この世に残る命が決定した。

「エルナ先生の授業で習ったことが、役立った」

 とはいえ、こんなに痛い勝利は生まれて初めてかも。

 僕の左腕……を持ち帰る気にはなれない。

 階段もちょっと無理だな。でもアレはいただかないと。

 激痛に耐えながら、ランサーの槍を拾う。

「君の武器を、僕の力になる」

 500LPだった。普通の武器よりは多いけど、並の武器のカテゴリーかな。これであの破壊力は恐れ入る。

 次は、仮面男の麻痺の鞭と三炎の小杖も頂戴しておく。

「もらっていくよ」

 変換は二つで5500LPだ。変換してから、階層移動のスキルを使う。

 穴に入る前、最後にランサーに視線を送る。 いままでで、一番の強敵だったな。

 僕のレベルは、200を大きく超えていた。

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