学園(東陵)祭
新学期が始まって2か月、この時期は何処の学校でも学園祭が開かれている。
クラスや部活で巡り合った生徒達が、一緒に汗を流して祭りを作ることで一体になる。
学校の中でも非日常的行事で、だからこそ、それぞれの級友の様々な部分が見えてくる。
若者達のパフォーマンスの息吹を感じたくて、午後はそんな学園際に出掛けたのである。
テーマは「歌舞音曲」笑顔を奏でよう〜で、しおりの表紙には美術部員の作品がプリントされている。
各クラスごとの出しものや部活の成果発表、音楽コンクール、それにバザールなどと多彩で見て歩くのに大変な程だった。
ひとわたり各教室を巡って茶道部の部屋でお茶を戴き、偶然囲碁部の部屋に立ち寄った。
すると小学生と思しき子供と囲碁部顧問の対戦が目に入ったが、何だか雰囲気が変だ。
盤面を覗くと顧問が黒石を持ち、しかも何石かの置き碁の様であって汗をかいている。
尋ねると何と8石を置いての対戦だそうで、しかも相手は小学5年生とのこと。
将棋の藤井六段を思い起こさせるが、何とこの少年は中国棋院の5段を持つそうで、
実力は8段位らしいと言うから、日本棋院3段の顧問がタジタジなのも無理からぬこと。
傍らで観戦していた私に対戦をとの話があったが、流石にウンとは言えなかった。
私の囲碁は二十代前半で終わっていて、棋院の初段を取得して以来石を握って居ない。
囲碁に復帰したい気持ちはあるが、何しろその時間的余裕がないのである。
ともあれ学園祭は、それぞれの達成感と共に「青春の一ページ」を終えた様である。
当の私にとっては、学園祭などは遥か昔の出来事なのだけど、それでも覚えている。
あの時の先輩が頼もしかったこと、今でも忘れないが…どうしているかなぁ〜。
この一時ばかりは、五十数年もタイムスリップした自分が見えたのである。
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