ヒトイヌ公園常連であるヒトミは、その日もフリーで公園に遊びに来ていた。
女性の単独入場は施設的にも歓迎されているらしく、他の遊び場で遊ぶより遙かに安く、刺激的な体験が出来るというのが、ヒトミがこの公園によく遊びに来る理由である。
普段は隠している性癖を思う存分露わに出来る場所として、彼女のストレス解消に役立っているのだった。
彼女はいつも通りヒトイヌの衣装に身を包んで公園内を闊歩している。普通ならば不格好に歩くことしか出来ない四つん這いでの歩行にも慣れたものだった。軽快に手足を動かし、公園を自在に歩く。
ヒトミが好んで身につけるヒトイヌの衣装は、全身を覆うラバースーツに、四肢を折り曲げての拘束。顔の上半分を覆うアイマスク。アイマスクにはほどよく視界が確保される程度の小さな穴がいくつも開けられており、外からは見えなくても内側からは一応見えるようになっている。
股間の部分には後ろの穴に尻尾飾りの付いたアナルプラグを差し、括約筋の収縮に伴ってフリフリと尻尾を揺らしていた。前の穴には、尻尾と連動し、振れば振るほど震えるバイブが埋め込まれていて、ひとりでも楽しめるようになっていた。
そこそこ大きな胸の頂点には、パッド型の震動機が仕込まれており、これも肛門のアナルプラグに連動して震えるようになっていた。
現在もヒトミは歩きながら括約筋を締めたり緩めたりして、尻尾を軽快に左右に揺らし、それによって膣内と乳首に震動を生み出して、外を歩きながら快感を味わっている。
そうやって散歩しながら快感を貪るのが、ヒトミがこの公園でよくやる楽しみ方のひとつだ。
(んー、今日はどこに行こうかなぁ。アトラクションハウスはこの前行ったし……他の子とじゃれ合いたいし、休憩所に行こうかな)
ヒトイヌになろうという会員は、大抵マスクなどで顔を隠し、言葉も使えないため、公園内で出会ったヒトイヌと外で会うということは滅多に無い。無論、その気になればプレイが終わってから連絡を取り合うこともできるのだが、ヒトミ自身がそうであるように、ヒトイヌになりたい会員はヒトイヌ時とリアルは分けたいと考えている者が多かった。
ゆえに基本的にヒトイヌ同士の出会いは一期一会。それゆえに気楽にじゃれ合うことができるという利点もあった。
(ひとりでも楽しめることは楽しめるけど……やっぱり人といじりあった方が気持ちいいしね……っと)
休憩所目指して歩いていたヒトミは、前方の芝生エリアでふらふらしているヒトイヌを見つけた。どうも動きがぎこちない。
(新入りさんかな? よーし、ここはヒトイヌの先輩として、気持ちよくしてあげちゃおう!)
近付いていくヒトミは、その途中で公園の規約を思い出し、相手のヒトイヌの首輪にタグがぶら下がっていないかを確認した。
会員によっては他のヒトイヌとの接触を嫌う者もいる。そういう場合、首輪のところに赤いタグが付けられているのだ。そういった相手に対し、見かけたりすれ違ったりする程度ならともかく、無理矢理じゃれ合おうとすれば施設側から警告され、ペナルティが課せられてしまうのだ。
以前タグに気づかずにじゃれ合いに行って、痛い目を見た覚えのあるヒトミは、それをちゃんと学習していた。
(よし……タグはついてないから、大丈夫!)
接触しても大丈夫な相手だと見たヒトミは、相手の正面に回り込み、驚かさないように注意しながらゆっくりとその視界に入り込む。
そのヒトイヌもヒトミのことを見つけたのか、その顔がヒトミの方へと向いた。
「ウー」
挨拶のつもりで小さく唸りつつ、ヒトミはヒトイヌへと近付いた。
ヒトミのマスクは口元を覆っているわけではないので、喋ろうと思えば喋れる。だが、ヒトイヌが人の言葉を喋って意思疎通するのはこの公園では推奨されていない。カップルなどが両方ヒトイヌになって入場する場合などはその限りではないのだが、フリーの者同士は仕草や簡単な鳴き声で意思疎通を図るのがマナーだった。
ゆえにヒトミは唸りながら近付いたのだが、それを受けたヒトイヌの反応はなんとも間の抜けたものだった。
思わず後退しようとしたそのヒトイヌは、場所が緩やかな斜面であることもあってか身体のバランスを崩し、仰向けにひっくり返ってしまったのだ。
(うわわっ、だ、大丈夫かな……)
結構な勢いで転んだように見え、ヒトミは思わず相手の心配をする。起き上がれないのか、手足をばたつかせてもがいていた。怪我はしていないことを確認し、ほっと息を吐く。
(仕方ないなぁ。助けてあげよう。……あ、でもその前に、いいこと思いついちゃった)
ヒトミは仰向けに転がったままのヒトイヌを見て、いいことを思いつき、早速行動に移した。仰向けのヒトイヌに近付くと、組み敷くようにのしかかった。ヒトミの胸と、ラバーに覆われてもなおわかる、ヒトイヌの形のいい大きな乳房とが触れあい、その弾力を持って互いの乳房を潰し合った。
そして、ヒトミは肛門に力を入れ、尻尾を力強く振る。その尻尾の動きに連動して、胸のパッドに仕込まれたローターが震動し始めた。
つづく