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9月9日(水)後場のキャスターは、岡崎良介さんです!今回ももちろん質問コーナーを設けます。当記事右上にある"コメント"というところをクリックしていただくと投稿フォームが出てきます。ご質問、お待ちしています!(時間の都合上すべてお答えできないかもしれませんが...)岡崎さんへの質問お待ちしております!◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎今日の岡崎さんは、長崎軍艦島のTシャツです。
ソフトバンクGによる40億ドル相当のコールOP買いが話題です。
詳細が不明な中で第一報にあったような単純な裸のコール買いだとすると
「なんと投機的でド素人な取引なんだ」との印象でした。が、
日経電子版にはデビット・スプレッド(バーティカル・ブル・スプレッド)
ではないか、との記事が出ています。
(日経225で例えると、『コール23000円買、コール23500売』という
シンプルで基本的なスプレッド)
さすがに投機的な事はしていないと思います。
(プットの売り(ターゲット・バイイング)もあるかもしれません。
このオプション料でコール・スプレッドを買っているとか…)
何故コールOP買いが相場上昇要因になるのか?に関しては、
単純にコールOPを大量に買う場合、
相手方となるコールOPの売り手は、
売ると同時にヘッジのためにデルタ相当分の現物株を買う必要があり
この買い付けが相場上昇要因となります。
もし日経電子版にある様なスプレッド・ポジションなら
影響は限定的になります。
また40億ドル相当と言っても複数銘柄の合計と思われます。
仮に1銘柄当たりの想定元本100億ドルとして
単純なコール買いでデルタ換算すると現物株30億~40億ドル程度となります。
大きな金額ですが、スプレッド・ポジションを考慮すると
10億ドルやさらに小さな金額となり
米国市場の流動性からすると
大騒ぎする程のマーケット・インパクトでは無いように思います。
ちなみに売り手による『現物買い・コール売り』ポジションは一時的で
他の権利行使価格や他の限月のOPを使って
株価が変動してもリスクが無いよう現物株からOPに置き換え
ニュートラルなポジションにするのが一般的です。
(ガンマ、ベガ等のリスクに対応するため)
その後、徐々にポジションを解消するように行動します。
追伸
最初の投稿で、デルタ換算のところで一桁間違っていたので
修正し文章も変更しました。
既に読んで頂いた方がおられましたら申し訳ありません。