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継承か断絶か 箱根駅伝とファミマにみる「男だろ!」「お母さん食堂」社会の未来

消えつつある伝統的家族観をかきたてるファンタジー

井戸まさえ ジャーナリスト、元衆議院議員

「全集中の呼吸」と同じ感覚での「男だろ!」

 「男だろ!」という檄を選手はどう受け止めているのだろうか。前著では、箱根駅伝で4年連続2区を走った駒沢大学OBの宇賀地強の言葉として、次のように紹介している。

 「大学2年の時にはじめて言われました。一番きついところで『男だろ!』と言われて、内心では〝それはそうですよ〟と思いました(笑)。けれども、その言葉でスイッチが入るし、もう一度頑張ろうと言う気持ちになります。監督としても必死の励ましの言葉なんだと思います。」

 どこかでそういうことで監督が気持ちの高ぶるのであれば、言わせてあげようという、学生たちの気遣いも見え隠れす

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筆者

井戸まさえ

井戸まさえ(いど・まさえ) ジャーナリスト、元衆議院議員

1965年宮城県生まれ。ジャーナリスト。東京女子大学大学院博士後期課程在籍。 東洋経済新報社勤務を経て2005年より兵庫県議会議員。2009年、民主党から衆議院議員に初当選(当選1回)。著書に『無戸籍の日本人』『日本の無戸籍者』『 ドキュメント 候補者たちの闘争』、佐藤優との共著『不安な未来を生き抜く最強の子育て』など。

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