「麻生美由樹」の悲劇
---キングコング西野亮廣の罪と罰
店長が、2018年4月にアップした「芸能界事件」だが、今回のテラハ誹謗事件を受けて再掲したい。
人気グラビアアイドル「麻生美由樹」を覚えているだろうか。
2008年4月18日、東京・豊島区東池袋のマンションで、
飲食店アルバイトの女性(22歳)が硫化水素自殺を図ったというニュースをメディアが報じた。
火に油を注いだのが、キングコング西野亮廣のブログである。
彼は、『50人以上の芸人とヤッたと言って、ツーショット写真やメールのやりとりを公開していた女が非常にムカつく』と、非難した。
彼は、もう忘れていると思うが、「麻生美由樹」の自殺にその背中を押してしまったのだ。
玄関には「硫化水素発生中」と書かれた張り紙がしてあり、第一発見者は女性を訪ねた友人だった。
死の直前には友人宛に「死にたい」という内容のメールを送っていたという。
連日報道が相次ぐほかの硫化水素自殺のニュースに埋没してしまいそうなニュースだ。
だが、この女性がグラビアアイドルとして活躍した「麻生美由樹」だったと、4月26日付けの東京スポーツなどが報じている。
「麻生美由樹」は、高校生の頃に芸能界デビューし、舞台やグラビアアイドルとして活動をしていた。
ところが、これが悲劇の第一章だ。
彼女は、今年1月にアダルトビデオへの転身を発表するのだ。
そして、マギー審司やふじいあきら、東貴博(Take2)らお笑い芸人50人との「肉体関係」を週刊誌に暴露した。
一方、これに反応したキングコングの西野亮廣がブログで、『50人以上の芸人とヤッたと言って、ツーショット写真やメールのやりとりを公開していた女が非常にムカつく』と、非難した。
さらに、『暴露本なんかを出すクソ野郎と同じ理由であの女が嫌いです。人の不幸で飯を食う人間にだけはなりたくないです』
と、批判したことで、ネットでは大騒ぎになった。
彼女の自殺と、ブログでの非難合戦の因果関係ははっきりしていない。
だが、彼女の公式ブログは大炎上してしまった。
そして悲劇の第二章である。
「私がデビューする事で、そのようなお言葉を頂戴するとは思ってもいなかったので、ショックを越えた、言葉では表せない程の、まるで今まで経験した事がない気持ちになりました」
「たくさんたくさん泣きました。死ねとまで言われる程、私の選んだ道は間違っていたのか…などとにかくたくさんたくさん悩みました」
と、彼女は苦しい胸の内をブログに吐露する。それでも誹謗中傷が止むことはなかった。
その後、4月10日には、2ちゃんねるに本人の名前で次のような書き込みがあったことが確認されている。
「近いうちに確実に自殺するつもりです。生まれてきてすみませんでした」
「混ぜるな危険を通販で昨日注文しました。私が死ぬのをどうぞご期待下さい。まぁニュースにはならないとは思いますけど」
店長は、彼女が芸人50人と寝た、というのは狂言ではないかと睨んでいる。
この勝手な推測には、たぶん間違いないだろうと思うのだ。
これは事務所の営業上の戦略だったのではあるまいか。
この"狂言に過ぎないもの"に真剣に反応したのがキングコングの西野亮廣だったのだ--
麻生美由樹 享年22歳 不本意な人生の幕を閉じた。
どこかで聞いたような話だが、「テラスハウス」に出演していた人気女子レスラー「木村花さん」が自殺した。
誹謗中傷は、西野亮廣の専売特許ではないが、これより以降芸能人へのバッシングは急激に拡大していく。
店長は、彼がネットサロンで成功して、年収5億円を計上していることを最近になって知った。広大な土地も購入している。
それは、称賛することであるが、彼は誹謗中傷のプロなのだ。それによって自殺者を出している。
連日100通を超える非難が集中して、精神状態を健全に保つことができるだろうか。
少なくとも、店長の私には無理だ。しかも、番組に演出があったと週刊文春が報じている。
彼女は、興行としてのプロレスでは悪役を演じていた。そのためか、テラスハウスでも悪役を演じさせられていた。
本当にお気の毒である。
「麻生美由樹」さん、安らかに。心よりご冥福をお祈りいたします。
そして「木村花」さん、安らかに。
お二人に、心よりご冥福をお祈りいたします。