「重大な盗用問題だと認識」――大内教授盗用問題で出版ネッツがついに見解示す

 大内裕和中京大教授による筆者を被害者とした悪質きわまりない盗用事件で、私の加盟する労働組合「出版ネッツ」が、ついに「重大な盗用問題だという認識」をしているとの執行委員長名の公式見解を明らかにした。去る1月12日付で行った公開質問に対する回答である。

 なお、この公式見解は出版ネッツ内部の相互連絡手段であるメーリングリスト上で18日に公表されたものだが、外部への転載は応じかねるとのことなので、主要部分について要旨を以下に紹介する。

「出版ネッツ執行委員会は、盗用が創作の価値を貶めるものであり、創作を生活の糧とする多くの出版フリーランスにとって看過できない重要な問題だと考えます。三宅さんの件に関しても、執行委員会が設置した相談機関の担当者が本人から話を聞き、重大な盗用問題だという認識をもちました。(出版ネッツ執行委員長 浜田秀一)」(要旨)

 大内問題について出版ネッツ執行委員会は「重大な盗用問題だという認識」を持っており、それを内部に向けて公表したものと筆者は理解している。

 昨年夏に労組内部で問題提起し、ようやく基本的な問題意識を確認することができた。時間はかかったが、「重大な盗用問題だと認識」したと公言したことは高く評価したい。

 ただ、この執行委員会の回答も前提となる筆者の公開質問について、出版ネッツのメーリングリスト管理者は、無断公表を予告する投稿だという根拠不明の不当な理由によって注意処分を行っており、その問題はまだ解決していない。

 問題の公開質問は、回答および回答状況を公表する――という趣旨のことは書いていても、回答方法は特に限定していない。別にメーリングリスト上で回答せよとは書いているわけではない。
 
 無断公表を予告しているという解釈は、回答がメーリングリスト上でなされるという前提に立ってこそ成り立つ。しかし、じっさいには、回答の手段はMLに投稿する以外にもあり、回答者が自由に選択できる。この観点からみても、無断公表を「予告」したというのはきわめて無理のある解釈といわざるを得ない。

 引き続き処分撤回を求めていくが、あらためられることがなければ脱退もやむを得ないと考えている。
 

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