素晴らしき国家の築き方
素晴らしき国家の築き方の攻略ページサークル:アイリスフィールド様の第三弾作品。
各ステージクリアでシナリオが進んで行く形式で、
横向きのフィールドで、プレイヤー操作のキャラ、オート操作の味方、
それに敵キャラが入り乱れて戦闘をするタイプの作品です。
ACT、STG、SLG、どれに分類して良いか、少し迷う作品ですが、
圧巻なのは、そのボリュームです。進め方、どのキャラクターを育てたかにもよりますが、
クリアまで30~40時間はかかると思います。
(テキストを読む速度や寄り道によっては2倍くらいかかるようです)
それに加えて、各ステージ、難易度を選択できますから、
クリア後に、高難易度に挑戦していく事も可能です。
これに追加アップデートまで予定されていて、
さらにアニメ化、ソシャゲとのコラボ、海外進出など、
どんどん展開が拡大されて行っています。
作品を増すごとに世界観もどんどんと広がっていますし、
設定、複線も色々と増えてきています。
また、作品ごとにゲームシステムが大きく違っているのも特徴で、
次は、どういうシステムの作品を作るのか?
という部分でも目が離せないサークルさんです。
ちなみに、「当サイトで一番のやりこみプレイは?」
と言われると2作目の
[正しい性奴隷の使い方]の追加モード・最高難易度の攻略になりますので、
興味がある方は、[素晴らしき国家の築き方]だけでなく、
過去作もプレイしてみて、その部分も見ていただけると、当サイト管理人としてもありがたいです。
BLACKSOULSII -愛しき貴方へ贈る不思議の国-
BLACKSOULSII -愛しき貴方へ贈る不思議の国-の攻略ページ無料DLCが追加されるたびに、大きく進化し続ける作品。
ダンジョンからダンジョンが枝分かれに繋がっていて、
そのダンジョンの各所でどういった選択肢を選ぶのか、
どのボスを倒していくのかで、シナリオの分岐などが起きる今作。
これだけでも、周回で色々な展開、考察を楽しめていたのですが、
無料DLC第二弾で、
レベル、装備、所持品そのままで、どこまでも深い階層に潜れる[混沌ダンジョン]、
レベル1、装備、所持品はなしで、ダンジョン内で全て自給自足する[時空ダンジョン]まで追加されました。
攻略ルートが複数あり、どこからでも攻略して行けるというメインストーリー部分だけでも
RTAなどが盛んだったのですが、
混沌ダンジョンの追加で、ステータスをインフレさせてどこまで潜れるか、
というインフレ系のコンテンツ。
さらにそれに飽きた人には、強い要素を省いた時空ダンジョンにも挑戦していってもいい、
という風に色々な角度で楽しめるようになりました。
しかも、この混沌ダンジョンで、本編には登場しないボスが多数登場し、
そのボスを倒した後の解説で、本編の世界観の補完もしてくれていますので、
ただ単にゲーム部分を追加しただけでなく、考察などでも挑戦してみる価値があるようになっています。
そして、見逃してはいけないのが、
キャラクターの個性。
この作品、各ヒロインの
ヒロイン力がしっかりしています。
どのヒロインもDLCなどで新しい部分が追加されるごとに、
ヒロイン力もアップしていっています。
キャラクターの内面をしっかり作り上げることも重要なんだ、
という事を示してくれている作品でもあります。
この2作目になってから、どんどん広がりを見せていっているシリーズですが、
1作目のときに、
「無理に続編を作らずに、(1作目の)Cエンドで十分だったのでは?」
と言われたところから、ここまでの流れを作れたのは、
やはり、作者さんが
他の同人活動などで、経験をしっかり積んでいたからでしょう。
1作目は、有名な他のゲームの応用などで勝負していたのに対し、
2作目は、
作者さんの得意分野、
連載での登場人物たちの勢力争いのほうに持っていったという印象があります。
創作に挑戦するという場合、
マーケットを考えて、そのマーケットに合わせたものを覚えて挑戦していこう、
という考え方もあるのかもしれませんが、
この作者さんの場合は、一番根っこにあるのは、
その前の、売れる売れない関係なしにやってきた、
連載での同人活動、創作活動で培ってきたものなのだと思います。
大衆の声を跳ね除けてでも結果を出していけたのは、
経験から来る確信、
自分の経験・創作欲求を信じて挑戦してきたものを自分の中の根っこに持っていたからでしょう。
マーケットがあって、そこに創作を発表するということを考える場合、
すぐに「売れるにはどうするか?」ということを考えてしまいがちですが、
そういったことを取っ払った、
ただ単に創作という行為での、自分が目指したい方向性の下積みを重ねておくこと。
その経験が、他に色々な作品がある中でも、独自性というものを際立たせてくれることになる。
それを示してくれている作品だと思います。
フォーリン・ラビリンス -隷属の少女たち-
フォーリン・ラビリンス -隷属の少女たち-の攻略ページこちらの作品は、
クリエイターの方にもプレイして欲しい作品です。
特に注目すべきは、
ゲームバランスに関してです。
この作品は、メインキャラは職業は
3種類だけ、
その代わり、職業は街で簡単に切り替えられます。
職業ごとにレベルが設けられており、
キャラクター独自のレベルは存在しません。
(キャラクターのレベル20、職業のレベル5とかではなく、
職業を切り替えると、キャラクターのレベルもそのレベルになります。
例えば、戦士LV20から魔術師LV5に切り替えると、
キャラクターのレベルも20から5になるという感じです。)
その職業で習得したスキルは、他の職業でも使用可能です。
(戦士LV20で習得したスキルは、
魔術師LV5になっても使用可能)
基本、3人パーティーで潜っていきますから、その仕組みから言って、
戦士を多めにしたパーティー構成なのか、魔術師を多めにしたパーティー構成なのか、
プレイヤーごとに違ってきます。
この作品の良い点は、その育て方の違いを想定して、
どの構成でも勝てるようなボスを設定している点です。
ある箇所のボスとかは、
片方が物理耐性が高いボス、片方が魔法耐性が高いボス、
それが同時に出現しているようになっていて、
職業の構成によって、先に潰せるほうから潰していける、
どちらからでも攻略できるような調整になっています。
そして、上げたレベル自体は失われないわけですから、
スキルやレベルなどが揃っていなければ、
じっくり時間をかけて鍛えれば、最終的にはそこで補えるようにもなっています。
そういった部分から見て取れるのは、
この作品というのは、
作りたい部分がはっきりしている作品という点です。
先ほど触れた、片方が物理耐性が高いボス、片方が魔法耐性が高いボス、
これが出現してくるのが第3層~第5層あたり。
このあたりの部分は、
他にも色々と考え方が要求されるボスが出現してきまして、
このゲームシステムでやりたかった部分がそのあたりだろうというのは伝わってきます。
RPGを作るとなると、
まず職業数をずらっと考えて並べてみたり、
形から入ろうとしてしまったりとかもありますが、
そうではなく、
そのシステムでやりたいことをはっきりと持っていれば、下手に職業数を増やしたりとかしなくても、良い物は作れるよ、
というお手本を示してくれている作品です。
その他にも、作者さんのこだわりが随所に感じられ、
キャラクターメイク、グラフィック、BGM、ボイス、各要素の統一感も秀逸です。
(各パーツを適当に集めてはめ込んでいるのではなく、
こだわりを持ってチョイスしていっている)
形だけを追いかけても、作りたいものを見失っては意味がないですし、
逆に、作りたいものがしっかりしていれば、形を他のものに似せることにこだわる必要も無い。
自分が作りたいものをしっかり持って、
そこに向かって調整して仕上げていく、ということの重要性を示してくれている作品です。