数人分まとめてPCR、「プール方式」可能に 厚労省

厚生労働省は15日、複数の検体を混ぜて新型コロナウイルスのPCR検査を行う「プール方式」を、自己負担のない「行政検査」で使えるようにすると決めた。感染者が出ていない高齢者施設の入所者や職員への一斉検査などが対象。5人分程度をまとめて検査する想定で、効率化が期待される。

同日、厚労省の専門部会が了承した。早ければ来週中にも自治体向けに通知を出す。医療機関などで無症状者の職員らを対象に定期検査を行う際、PCR検査の代替手段として抗原検査の簡易キットの使用も認める。

プール方式は1回で大量の検査がこなせるとして、米国などで採用されている。結果が「陰性」なら全員を陰性と判断し、「陽性」反応が出た場合は個々の検体を再検査する。感染者が出た施設への一斉検査や症状がある人、濃厚接触者などへの検査は対象外とする。

同方式を巡っては、自治体などから実用化を求める声が上がり、同省などが検査の精度などを検証していた。

初割ですべての記事が読み放題
今なら2カ月無料!

セレクション

トレンドウオッチ

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり