@chablis777
シャブリ

---------------------------

----O----034---------
----c-----------------------------
----h-----------------------
----o------------------------------
----y-a-n-----------------------------
-----------------------------------
---------------------------------------------------------------


(百合子)さようなら。(村川)違うな。
さようなら。(村川)うん もう一度。
(小暮)本当は僕が千代ちゃんに救われてるんだ。千代ちゃんがいてくれて よかった。
(千代)どないしよ… うち ほんまに好きになってしもたみたい。
♪「オレンジのクレヨンで描いた太陽だけじゃ」
♪「まだ何か足りない気がした」
♪「これは夢じゃない(夢みたい)」
♪「傷つけば痛い(嘘じゃない)」
♪「どんな今日も愛したいのにな」
♪「笑顔をあきらめたくないよ」
♪「転んでも ただでは起きない」
♪「そう 強くなれる」
♪「かさぶたが消えたなら」
♪「聞いてくれるといいな」
♪「泣き笑いのエピソードを」
♪~
(洋子)よかったやないの。もともと そういう気持ちを知るために始めたことやろ。
(京子)あとは どないしてその気持ち伝えるかやな。
嫌や恥ずかし!うまいこといくはずあれへん。
(純子)そんなん やってみな分かれへんえ。うんうん。
(真理)千代ちゃん当たって砕けろやちゃ。
嫌や! 砕けとうない。フフフ…。
(宮元)初恋やね。
あっ 千代ちゃん おはよう。
おはようございます。 さよなら。
あっ あっ ちょっと…昨日の彼のことだけど。
あっ… あいつとは あの ほんまに何の関係もあれへんのだす。
あっ いや 相当苦しんでるみたいだから相談に乗ってあげたらどうかなと…。
ほんまに な~んも関係…。
え… 苦しんでる?
(小暮)彼 鶴亀の大山社長に言われて脚本の勉強しに来たらしいんだけど。
役者と違て?(小暮)うん。前の劇団は解散したらしいよ。
(一平)ふう~。
「降りしきる雪の中に たたずむ父と子。お父さん もう僕のことはほっておいてください」。
悪ないやないの もったいない。三流役者に褒められても うれしないわ。
何の用や。
天海一座 解散したんやてな。
何で?
決まってるやろ。
千之助にいさんが いてへんようになって人気 ガタ落ちや。
ほんで 1人辞め 2人辞めだ~れも いてへんようになってしもた。
現実は甘ないわ。
せやさかい 役者なんかやるもんやあれへんて言うたんやね。
あないな男にうつつ抜かしてる場合か お前。
小暮さんをあないな男呼ばわりせんといて。
あんたとは違います。そうか ほな 勝手にのぼせとけ。 あほが。
ほんまに腹立つ 一平のやつ!
(戸が開く音)
・(池内)高城さ~ん!
えっ…。
(池内)高城さん来たやろ。どっち行かはった?
えっ… あ~! あっちだす!
もう すごい勢いでずっと向こうに走っていきはりました!
えらいこっちゃがな!高城さ~ん!
(百合子)ありがとう。 助かったわ。
あれ… 前にも確か こんなことが…。
千代ちゃん?
千代ちゃんね!はい!
今ですか?
・高城さ~ん!あっ ああ… あっちだす。
驚いたわこんなふうに再会できるだなんて。
あの時高城さんが言うてくれはったんだす。
覚えてはりますか?
そんなにお芝居が好きなら自分でやってみたら?
一生一回自分が本当にやりたいこと やるべきよ。
全く覚えてないわ。
だすわなぁ。
でも それを実現できるなんてすばらしいことよ。
やっぱり 私が見込んだだけのことはある。覚えてないけど。 フフフ。
うちなんか まだまだだす。
けど いつか きっと高城さんみたいな 主役も張れるすごい役者になってみせます。
分かったわ。 私に任せなさい。
えっ?いい役につけるよう所長に頼んであげるから。
そないなことしたら妬まれたり 恨まれたり…。
そんなの 私が黙らせてあげるから。えっ…。
この世界で生きていく覚悟があるなら遠慮しては駄目。
使えるものは何でも使いなさい。
誰に何を言われようと自分がやりたいと思うようにやるべきよ。
まあ 役者は ある意味人をだます仕事かもしれないけど自分だけは絶対にだましちゃ駄目。
自分に正直にならない限りいいお芝居はできなくてよ。
私たちは自由なのよ。
(足音)
小暮さん。
いた… よかった。
心配しました。 いなくなったかと思って。
(百合子)あの役は何にも縛られない女よ。
あの演出だと 別人になるわ。
もう一度 話し合いましょう。
どうしたら高城さんの思いが監督に伝わるか僕も一緒に考えますから。
またね。
おおきに。
おしょはん ちょっ…。(たつ子)千代。 千代!頼むわ。はい。
(□口)ワンのツーの ほいさっさ。
神妙にしろい。(□口)スト~ップ!
お前 何してんねや!
すんまへん。 うち この現場と違いました。
(□口)さっさと つまみ出せ!このボケカス!
すんまへん。
ああ… ああ~ ああ~!
どうしたがけ! 火事け? 地震け?
このままやったらうち 気ぃ散って何もでけへん。
真理ちゃん どないしよ…どないしたらええねやろか?
おやすみ。
(池内)どいて どいて! どいて どいて!高城さ~ん!
ここもいてへん。 お前らは家や。俺は駅行ってみる!はい!
どないかしたんだすか?(小暮)高城さんがいなくなった。
また?今度は前とは違う。
相手役の小竹英一と駆け落ちした。
(小竹)セリフは言わなくていいんじゃないですか。
 回想 (百合子)私たちは自由なのよ。
<自由すぎるわ…> 回想 (百合子)自由なのよ。
(片金)嫌な予感はしとったんや…。
今日は ちょっともはみ出てへんかったしな。
(村川)申し訳ない。高城百合子の本性を引き出そうとして引き出し過ぎた! 回想 (百合子)自由なのよ。
責任をとって 僕も降ります。彼女でなければこの作品をやる意味もない。
ここまで金つぎ込んで今更 やめるわけには…。
(ドアが開く音)
社長! 急にお呼び立てして申し訳ございません!
どういうこっちゃ。説明してもらおうか。
事の発端は今朝から 一向に はみ出さずおかしいなと思ってたところに西の方から なまぬる~い風が…。
結局 「太陽の女 カルメン」はジョージ本田監督で撮り直すことになりました。
今までの苦労が全部 水の泡やないか。
大幹部女優やて ちやほやされて天狗になってもうたな 高城百合子も。
要は 村川監督の期待に応える芝居ができんと逃げ出したっちゅうことやろ。
相手役 道連れにするて 性悪な女やわ。
けど お前かて あんなええ女に言い寄られたら ついてくやろ。
(笑い声)当たり前やないか。
高城百合子と懇ろになれるんやったら誰かて…。
(小暮)そんな人じゃない。
高城さんは そんな人じゃないですよ!
彼女は 自分に嘘がつけないだけなんです。
だから 自分が納得できない芝居を押しつけられるのが耐えられなかった。
何やと!おい やめろ 小暮!
彼女の芝居を ちゃんと見てれば分かることです。
あきません! あきません!あきません あきません あきません!
おい スケカン!
身の程を知れっちゅうんや。
<なんちゅう顔してんの…>
そっとしといたり。けど…。
よっぽど こたえたんや思うわ。
あいつ ほんま ほれてたさかいな高城さんに。
えっ…。
罪やなあ 高城百合子も。
♪~
(ジョージ)ワッツ? 何だ?いやぁ…?
ヘ~イ! ニュー「カルメン」の台本読み始めるぞ! カモ~ン!
すいません。(ジョージ)ゴー ゴー ゴー ゴー ゴー!
ハロー。
ユーもだ。 カモン!高城百合子の代役を発表する。
(ジョージ)主演の城戸愛子役は…。
ミカ本田!
(ミカ)ハイ!よろしくね エブリバディー。
(ジョージ)ハハハハハ。 期待してるよ ハニー。
(拍手)
ネクスト相手役だった小竹英一の代役は…ミスター チャンバラ高瀬百々之助 カモン!
(百々之助)身命を賭す覚悟。
(拍手)(歌子)要するに いつもの座組ね。
(絹江)チャンバラやあれへんねんけどな これ。
今まで ミカがやっていた夫に出ていかれた若い妻役を…竹井千代にやってもらう。
今 誰か うちのこと呼びました?
ユー 返事は!?
はい。
これは 百合子さんから千代ちゃんへの置き土産だったのです。
はい! 回想 (百合子)私たちは自由なのよ。
「グレートトラバース3」!
日本を代表する三百の頂。


via Twishort Web App

Made by @trknov