1億5千万円を契約した男性「バカヤロウだわね」 ジャパンライフ詐欺事件

2020年9月18日 17:39
 磁気治療器などへの投資を募るオーナー商法を巡り、警察は18日、ジャパンライフの元会長らを詐欺の疑いで逮捕しました。被害総額は2100億円に上り、戦後最大級とみられています。

オーナー商法の仕組み

 詐欺の疑いで逮捕されたのは、ジャパンライフの元会長・山口容疑者(78)ら男女14人です。警察によりますと、山口容疑者らは2017年、客の高齢女性ら12人に磁気ネックレスなどへの投資を呼びかけ、現金およそ8000万円をだまし取った疑いが持たれています。

 この事件を巡っては、いずれも愛知県内に住む元中部地方マネージャー、柴原美幸容疑者(52)と元取締役の松下正巳容疑者(61)の2人も逮捕されました。

 ジャパンライフが展開していたオーナー商法の仕組みはこうです。

 契約者に磁気ネックレスを購入させオーナーとします。商品自体は、ジャパンライフに戻しますが、契約者はオーナーとして商品を借し、年6%ほどの配当が入るとうたっていました。
 

詐欺被害を訴える男性

1億5000万円契約の男性は
 合計で1億5000万円ほどの契約してしまったという、愛知県内に住む男性は2018年、取材に対しこう話していました。

 「バカヤロウだわね。地獄に落とすつもりですかと言いたい。汗水たらして働いたお金が簡単に取られてしまって情けない」契約した男性

 元会長らの逮捕を受け、男性は…。
「犯人は許せないですが、多少補償はしてもらいたい、返してもらいたい」
 

柴原容疑者と松下容疑者

 ジャパンライフはおととし、およそ2400億円の負債を抱えて経営破綻。入るといわれた配当が滞るなどのトラブルが相次いでいました。

 ジャパンライフは高齢者を中心に金を集め、被害総額は戦後最大級の2100億円に上るとみられていて、警察は集めた金の流れなどを詳しく調べる方針です。
 

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