長生きするなら・・
ネズミの様な小さな動物は、心臓の拍動も早くて多くのエネルギーを使う。
それとは逆にゾウのような大きな動物は、
心臓もゆっくりだし、エネルギーも余り使わないのだそうだ。
その分寿命は、ハツカネズミの2~3年に対して、ゾウは70年くらいは生きる。
そしてこの両者とも、一生の間の心臓の鼓動はほぼ15億回なんだそうである。
生涯が短くてもどんどん子孫を増やすネズミと、ゆったりと生きるゾウ。
セカセカ短く生きるか、のっそりと長く生きるのか?
どちらの生き方が賢明なのかではなく、それがそれぞれの生命の選択なんだろう。
それでネズミもゾウも生殖を終えれば、セッセと死んでいく。
お陰で、自然界のバランスが取れていると言う訳である。
だがこの点人間は、かつて人生50年と言われた寿命がだんだん延びて、
痴呆やら介護・年金と、中々困難な問題を惹起している。
本来なら、20歳くらいで子供を作って、
孫の顔を見ればそれで生物としての使命は終わるのだろう。
ところが、今じゃ70歳の古稀なんて言葉は死語になった。
勿論その長寿は、膨大な医療費や食料・エネルギーの消費の上に成り立っている。
だから、だらだら生きられるのは、子孫にとって甚だ迷惑だとも言える。
何て言われると、長寿も随分と後ろめたくも感じられてくる。
やっぱりあれだね。
歳をとっても、それなりに後代や世のために役に立たないとね。
楽隠居なんてのは、人生50年時代の話だ。
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