コロナ変異種感染者、居住地域の公表検討 静岡県
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静岡県は新型コロナウイルスの変異種に県民が感染した場合、今後は居住地域を公表する方向で検討に入った。既に確認された4人は誹謗(ひぼう)中傷などを招く恐れを懸念し、公表を控えた。患者の受け入れ体制整備には情報が必要との医療機関の意見を踏まえ、方針転換する見通しだ。
医療機関の専門家らでつくる会議を県庁で20日夜に開き、方針をまとめた。公表する地域名を県の東部や中部、西部で区分するか、保健所設置市の静岡市と浜松市、その他の県管轄地域で分けるかなど今後詰める。
これまでは誹謗中傷や地域への風評被害、今後感染した人から感染源の調査協力が得られにくくなる懸念を考慮し、居住地域の発表を見送ってきた。会議では、変異種の感染の広がりを分析するためにも公表が必要だとの意見が出たという。