▼行間 ▼メニューバー
ブックマーク登録する場合はログインしてください。
奴隷堕ちした追放令嬢のお仕事 作者:長月 おと

番外編

47/47

フィルのその後(2)

 フィルとのお茶会を終わらせ、ひとり馬車に乗り込んだルイーゼは両手で顔を覆い、肩をがっくりと落とした。



「愚かなのは私だわ。馬鹿ぁ」



 フィルに好かれるために、わざわざエリアルに手紙を送って聞いた好物を用意したというのに。彼が喜ぶことは想定済みだというのに。

 実際にクッキーを口にしたフィルの穏やかな微笑みを見て、沈んでしまった気持ちを隠せなくなってしまった。



 ――――フィル様があんな優しい顔ができるなんて知らなかった。やっぱり私はお姉さまには勝てないのかしら



 自分の力だけではフィルのあの表情は引き出せない。それは可愛らしくない自分の態度や言動が原因だと分かっている。

 でもそれには理由があるし、今更猫なんて被れない。フィルの中に残る姉エリアルの大きさに、改めて嫉妬してしまった。



「本当…………なんでよりによってフィル様を好きになっちゃんだろう」



 誰も見てないことを良いことに、はしたなく脇に置かれたクッションに頭を預け横になる。



 ルイーゼのフィルに対する長年のイメージは「完璧俺様野郎」だった。それに傲慢や、冷徹、最低なども加えることもあった。


 フィルはエリアルに高い要求をし続ける完璧主義者。スラリとした高い身長に広い肩幅、落ち着いた茶色い髪はきっちりセットされ、瞳はエメラルドの様に綺麗な緑で切れ長で、見た目はもちろん完璧。それに加えフィルは完璧な令嬢と言われる姉を上回るほどの男で、文句など言えやしない。どの教科でも勝てないし、ダンスも上手で、武術もトップクラス。全く隙のない彼の隣でひたすら耐えるように立ち続けているエリアルの姿を見続けていた。


 人間誰でも得手不得手はあるのに、婚約者であるエリアルに対してだけ苛めの様に許さない。大好きな姉を苦しめるフィルが嫌いだった。国外追放を宣告された現場で、近くにいたのに阻止できなかった彼を恨んだ。



「お姉さまを返して!あんなにフィル様のために尽くしてきたお姉さまを裏切るなんて――――っ!裏切るくらいならもっと早くお姉さまを解放してよ。ねぇ…………返してよ!」



 父親であるアレンス伯爵に経緯を報告しに来たのがフィルだと知って、ルイーゼはメイドの制止を振り切り、泣き叫びながら応接室の扉を開けた。


 しかしそこで目にしたのはフィルの土下座だった。ルイーゼの入室に気付き頭を上げた彼の表情はいつもと同じ無表情で、緑の瞳からそのまま涙を流していた。

 彼女はハッとした。一番悪いのは主導した第二王子であり、フィルは逆らうことができる立場ではなかったのだと急に頭が冷めた。

 フィルの見たこともない姿に呆然と立ち尽くしていると、フィルは立ち上がりルイーゼのそばへと近づいた。


「絶対にエリアルを見つけ出します。絶対に…………絶対に…………待ってて下さい」



 後悔を滲ませたように声を絞りだし、フィルはルイーゼにも深く頭を下げてアレンス家の屋敷を去った。




 それからフィルはエリアルの捜索隊の責任者としてユースリア王国外へと出国するようになった。

 帰国するたびに直接アレンス家に赴き、報告と謝罪を繰り返し、家族以上にやつれた顔のまま再び出国していった。



 半年を越えてくると、彼がどれだけ姉を愛していたのか伝わった。そして愛し方が酷く歪んでいたのかも分かってきた。




 一年が経って、アレンス家の誰もが希望を持てなくなっていた。献身的にエリアルを探し続け、消耗していくフィルを見るのも辛くなっていたのも要因だ。アレンス家が止めない限り彼は自分を責めるように、終わりなき贖罪を続けていくのが目に見えていた。



 君はもう償い尽くした――――そうアレンス伯爵がフィルに対して姉エリアルの捜索を諦めるよう諭そうとしたが、フィルは首を縦にしなかった。むしろまだ諦めるのは早いと、逆にアレンス家が説得させられてしまった。

 そして完璧主義者の彼はアレンス家に心配かけぬよう、一切疲れた顔を見せなくなった。



 だがそれがフィルの努力の上に成り立っているのだと知ったのは、少しあと。王宮で偶然見かけた彼は変わらず姉エリアルが見つからなくて、思い詰めた表情をしていた。



 ここまでの彼の偽りなき献身的な働きを見ていたら恨みは薄れ、代りに芽生えたのは親しみだった。



 ――――お姉さま…………フィル様は変わったわ。彼は家族以上にお姉さまのために頑張っているわ。あの傲慢なフィル様がよ?お姉さまを愛してるんだって…………帰ってきたら、きっと幸せになれるわ



 そう姉の無事と、フィルの努力の成就を祈った。




 しかし姉が見つかったと知らせを受けてラグドール王国に急行してみれば、姉エリアルは別の男性セドリックと恋に落ちていた。

 更に驚いたのは、既にフィルがあっさりと身を引くことを決断していたことだった。



 ルイーゼだけでなく、アレンス家はフィルとまた婚約を――――そう思っていたため、簡単に知らぬセドリックを受け入れることはできない。

 でもセドリックを推したのは他でもないフィルだということが、家族の気持ちを揺らした。



「セドリック殿に任せれば大丈夫です。彼と会い、話し合ってみてください。そしてエリアルの話を聞けば、二人がどれだけ通じ合っているか分かります」

「フィル様はこれまで大変な苦労をしたではありませんか!それをお姉さまに伝えればもしかしたら――――」



 そう提案するルイーゼにフィルは首を横に降った。



「今日までのことを聞いたが、エリアルは俺よりもずっと苦しい困難を乗り越えてきた。俺の苦労なんて小さなものだ。言う必要はない…………それに知ってしまった。エリアルの素顔を。俺ではセドリック殿よりあいつを幸せにできないことを、たった数日で知ってしまったんだ」

「――――っ」



 フィルは不器用に微笑んだ。あの無表情男の彼がルイーゼたちアレンス家に心配かけぬよう、慣れぬ微笑みを浮かべたのだ。あまりにも下手で、今にもその緑の瞳から涙が出てきそうなほど痛々しかった。



 フィルの言うとおり、セドリックはフィルに負けぬほどの愛情と執着を見せた。フィルと決定的に違うのはアレンス一家が砂糖を吐きたくなるほど、セドリックは愛を表すのに言葉と態度を惜しまないことだった。姉エリアルはとんでもない男ばかり捕まえるな、と父親のアレンス伯爵が遠い目をしていたのは忘れない。

 何より姉エリアルがあそこまで素直な感情を出すのを見たことがなかった。



 ――――お姉さまもう大丈夫。セドリック様が側にいれば、これまでの苦労は報われ幸せになれるわ。でもフィル様の努力と苦労は?彼の幸せは?



 そう疑問を抱いたと同時に、ルイーゼは決意した。



 ――――私がフィル様を幸せにしてあげたい



 正式なアレンス家とマレット家の婚約解消の話し合いの前に、ルイーゼは家族に自分の気持ちを打ち明け説得した。

 マレット伯爵夫人の端から見れば失礼な提案もルイーゼには渡舟で、すぐにその舟に飛び乗ったのが始まり。



 そうしてあの手、この手でフィルへのアタックを試しているのだが…………



「やっぱり私をお姉さまの妹という家族枠でしか見ていないわよね~参ったわ」



 自分の容姿は姉エリアルとそっくりだと自負している。彼が愛した姉エリアルの真似をすれば…………とも思ったが、愛されたとしてもそれは姉エリアルの代替であり、ルイーゼ本人を愛したわけではない。


 なんといっても猫を被るなんて手遅れであるほど、今まで八つ当たりの様に毒をぶつけてきたのだ。彼が罪悪感で言い返せないと知っていてグサグサと――――問題は今日みたいにルイーゼがフィルの欠点を突っ込んでも、彼が笑って許してくれるため今になって素直になるのが恥ずかしくなってしまっていることだ。


 一番の問題は彼女が「心を射止める宣言」をしたものの、「愛しているから」という理由を言い忘れていることだ。



「私が素直になれないのも悪いけど……普通の会話より、嫌味を言った方が楽しそうに笑うってどういうことかしら。私のせいで変な方向に目覚めちゃった……?」



 ただでさえフィルは偏った愛情表現の持ち主なのだ。そして本来のルイーゼには相手をイジメて楽しむ嗜好は無い。フィルから後々求められても応えられず、愛想をつかれるようなことに発展でもしたら――――とルイーゼは悪い方向へと考えが進み、手をわなわなと震わせた。



「やっぱり今からでもいいから可愛らしくしなきゃ!」



 次の会ったときはぶりっ子することを決意して、2週間後のお茶会に挑んだのだが――――



「なんですの?その顔。約束をすっぽかして私が来ないとでも思いになりまして?」



 ルイーゼの口から出たのは相変わらず可愛い気のない言葉。フィルがルイーゼの来訪を受けて、あからさまに安堵の表情を浮かべていたのだ。



「いや……前回の帰り際、泣きそうな顔をしていたから、もう俺とは関わりたくなくなったのかなと……その……心配だった」

「――――!」



 ルイーゼは青い瞳を見開き、息を飲んだ。相手の感情など気にしないはずの男が、自分の僅かに隠せなかった気持ちに気付いていた。それを安堵の表情を浮かべるほどに不安に思ってくれていたなんて、想像もしていなかった。


 不意をつかれ驚き固まってしまったが、ルイーゼは何とか平静を装う。



「私は既にフィル様が鈍感で、不器用で、愛情表現が歪んでいるのを知っていてマレット夫人の婚約前提の話に乗ったのですよ。この程度で関わらない選択はありえません。私の覚悟を見くびらないで欲しいですわ」



「ルイーゼ嬢の覚悟?なんだそれは」



 また可愛く言えなかったと後悔しつつ、ちらりとフィルを見上げ表情をうかがった。彼は気難しそうに眉間に皺を寄せ、本気で分からないという表情をしていた。


 可愛い気のない言い方は簡単には直りそうもない。だからせめて答えだけは素直にと、言葉を返した。



「何故って…………私がフィル様を好きに決まってるからではありませんか。欠点も丸ごと受け止められる令嬢は他にはいなくてよ?だからお姉さまの時のように無理に強がらなくても、私はあなた様を――――」




 ルイーゼは言葉を一度途切らせ、不機嫌な表情からニッコリと無邪気に微笑み直した。



「私はあなた様を好きでい続けるわ。そして、とびっきり幸せにすると決めたの。覚悟なさって?」



 彼女が見上げる先には、エメラルドのような緑の瞳を見開き、顔を赤く染めるフィルがいた。




 その後――――社交デビューした美しいルイーゼにモテ期がきたり、それに対してフィルが嫉妬を拗らせ束縛を暴走させたり、逆にルイーゼは嫉妬を利用して他の令嬢を牽制したり、二人はしっかりと距離を縮めていった。


 そしてセドリックとエリアルが無事に婚約したことを見届けた翌月、フィルとルイーゼも正式に婚約したのだった。


番外編を読んでいただきありがとうございました。

いずれ他のキャラの番外編も投稿したいと思っていますが、未定です。のんびりお待ちください。

  • ブックマークに追加
ブックマーク登録する場合はログインしてください。
ポイントを入れて作者を応援しましょう!
評価をするにはログインしてください。

感想を書く場合はログインしてください。
お薦めレビューを書く場合はログインしてください。
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。

この小説をブックマークしている人はこんな小説も読んでいます!

追放悪役令嬢の旦那様

【書籍版】1巻、2巻発売中!  【コミカライズ】マンガアプリ「マンガPark(パーク)」さん連載中!コミック1巻は1/29発売予定です! 本編完結済みです! //

  • 異世界〔恋愛〕
  • 連載(全130部分)
  • 2821 user
  • 最終掲載日:2020/12/24 00:00
悪役令嬢になりたくないので、王子様と一緒に完璧令嬢を目指します!

※書籍化しました。フェアリーキスピュアより、1巻~3巻が発売中です。 第一王子アランとのお見合いにやってきたリズは、偶然、話し声を聞いてしまう。 「気をつけ//

  • 異世界〔恋愛〕
  • 完結済(全125部分)
  • 2823 user
  • 最終掲載日:2019/12/26 19:04
ずたぼろ令嬢は姉の元婚約者に溺愛される

貧しい男爵家の令嬢は、姉妹で全く扱いが違う。 誰からも愛される美しい姉と、「可愛くない」と両親からも迫害される妹、マリー。髪は毛玉だらけ、ドレスなど無く、ずたぼ//

  • 異世界〔恋愛〕
  • 連載(全123部分)
  • 3163 user
  • 最終掲載日:2020/12/30 03:48
今度は絶対に邪魔しませんっ!

異母妹への嫉妬に狂い罪を犯した令嬢ヴィオレットは、牢の中でその罪を心から悔いていた。しかし気が付くと、自らが狂った日──妹と出会ったその日へと時が巻き戻っていた//

  • 異世界〔恋愛〕
  • 連載(全165部分)
  • 3654 user
  • 最終掲載日:2021/01/10 12:00
聖女の魔力は万能です

二十代のOL、小鳥遊 聖は【聖女召喚の儀】により異世界に召喚された。 だがしかし、彼女は【聖女】とは認識されなかった。 召喚された部屋に現れた第一王子は、聖と一//

  • 異世界〔恋愛〕
  • 連載(全126部分)
  • 3622 user
  • 最終掲載日:2020/12/25 14:09
悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました

婚約破棄のショックで前世の記憶を思い出したアイリーン。 ここって前世の乙女ゲームの世界ですわよね? ならわたくしは、ヒロインと魔王の戦いに巻き込まれてナレ死予//

  • 異世界〔恋愛〕
  • 連載(全341部分)
  • 3003 user
  • 最終掲載日:2020/10/04 07:00
転生先で捨てられたので、もふもふ達とお料理します   ~お飾り王妃はマイペースに最強です~

【書籍版重版!! ありがとうございます!! 双葉社Mノベルスにて凪かすみ様のイラストで発売中】 【双葉社のサイト・がうがうモンスターにて、コミカライズも連載中で//

  • 異世界〔恋愛〕
  • 連載(全137部分)
  • 2928 user
  • 最終掲載日:2020/11/16 23:59
薬屋のひとりごと

薬草を取りに出かけたら、後宮の女官狩りに遭いました。 花街で薬師をやっていた猫猫は、そんなわけで雅なる場所で下女などやっている。現状に不満を抱きつつも、奉公が//

  • 推理〔文芸〕
  • 連載(全277部分)
  • 2954 user
  • 最終掲載日:2020/08/17 06:23
ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する

「リーシェ! 僕は貴様との婚約を破棄する!!!」 「はい、分かりました」 「えっ」 公爵令嬢リーシェは、夜会の場をさっさと後にした。 リーシェにとってこの婚//

  • 異世界〔恋愛〕
  • 連載(全92部分)
  • 3827 user
  • 最終掲載日:2021/01/11 17:46
公爵令嬢の嗜み

公爵令嬢に転生したものの、記憶を取り戻した時には既にエンディングを迎えてしまっていた…。私は婚約を破棄され、設定通りであれば教会に幽閉コース。私の明るい未来はど//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 完結済(全265部分)
  • 3310 user
  • 最終掲載日:2017/09/03 21:29
やり直し令嬢は竜帝陛下を攻略中

王太子から冤罪→婚約破棄→処刑のコンボを決められ、死んだ――と思いきや、なぜか六年前に時間が巻き戻り、王太子と婚約する直前の十歳に戻ってしまったジル。 六年後の//

  • 異世界〔恋愛〕
  • 連載(全142部分)
  • 2725 user
  • 最終掲載日:2021/01/22 07:00
魔法使いの婚約者

剣と魔法の世界に転生したこの私。復活した魔王、聖剣に選ばれた勇者――そんな王道ファンタジーが繰り広げられる中で、与えられたポジションは魔法使いの婚約者。(※一迅//

  • 異世界〔恋愛〕
  • 完結済(全56部分)
  • 2802 user
  • 最終掲載日:2020/09/11 11:32
屋根裏部屋の公爵夫人

 社交界デビューをしたばかりの伯爵令嬢オパールは、とある騒動からすっかり評判を落としてしまった。  それでもオパールは意地悪な噂に負けることなく胸を張り、莫大な//

  • 異世界〔恋愛〕
  • 完結済(全92部分)
  • 2797 user
  • 最終掲載日:2019/12/29 21:00
転生した大聖女は、聖女であることをひた隠す

【R2/12/16 アース・スターノベルよりノベル4巻発売。R2/9/12 アース・スターコミックスよりコミックス2巻発売。ありがとうございます&どうぞよろしく//

  • 異世界〔恋愛〕
  • 連載(全144部分)
  • 3058 user
  • 最終掲載日:2021/01/11 22:00
誰かこの状況を説明してください

貧乏貴族のヴィオラに突然名門貴族のフィサリス公爵家から縁談が舞い込んだ。平凡令嬢と美形公爵。何もかもが釣り合わないと首をかしげていたのだが、そこには公爵様自身の//

  • 異世界〔恋愛〕
  • 連載(全202部分)
  • 2987 user
  • 最終掲載日:2020/08/07 21:57
王女様に婚約を破棄されましたが、おかげさまで幸せです。

【書籍化】フェアリーキスピュア様より発売中! 伯爵令嬢のセレイアは婚約者を王女に奪われたうえに、辺境伯へ嫁ぐことを命じられる。しかし辺境伯には恋人がいて、会うな//

  • 異世界〔恋愛〕
  • 完結済(全43部分)
  • 2581 user
  • 最終掲載日:2020/09/28 00:00
聖女になるので二度目の人生は勝手にさせてもらいます ~王太子は、前世で私を振った恋人でした~

【FLOSコミック様にてコミックス1~3巻&アリアンローズ様より書籍全3巻発売中。ありがとうございます】 前世で恋人に捨てられた記憶を持つリズは、今世は自由に//

  • 異世界〔恋愛〕
  • 完結済(全75部分)
  • 2738 user
  • 最終掲載日:2019/07/08 14:48
地味で目立たない私は、今日で終わりにします。

 エレイン・ラナ・ノリス公爵令嬢は、防衛大臣を務める父を持ち、隣国アルフォードの姫を母に持つ、この国の貴族令嬢の中でも頂点に立つ令嬢である。  しかし、そんな両//

  • 異世界〔恋愛〕
  • 連載(全214部分)
  • 2727 user
  • 最終掲載日:2021/01/04 05:00
乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…

頭を石にぶつけた拍子に前世の記憶を取り戻した。私、カタリナ・クラエス公爵令嬢八歳。 高熱にうなされ、王子様の婚約者に決まり、ここが前世でやっていた乙女ゲームの世//

  • 異世界〔恋愛〕
  • 完結済(全51部分)
  • 3033 user
  • 最終掲載日:2020/06/19 12:24
転生王女は今日も旗を叩き折る。

 前世の記憶を持ったまま生まれ変わった先は、乙女ゲームの世界の王女様。 え、ヒロインのライバル役?冗談じゃない。あんな残念過ぎる人達に恋するつもりは、毛頭無い!//

  • 異世界〔恋愛〕
  • 連載(全226部分)
  • 2837 user
  • 最終掲載日:2021/01/18 00:00
指輪の選んだ婚約者

見た目と中身の一致しない美貌の騎士様と、刺繍に没頭していたい淡々としたお嬢様の、のんびりほのぼのした契約的婚約ライフのお話。(本編完結、たまーーーに番外編更新)//

  • 異世界〔恋愛〕
  • 完結済(全59部分)
  • 2799 user
  • 最終掲載日:2018/05/07 01:00
魔導具師ダリヤはうつむかない

「すまない、ダリヤ。婚約を破棄させてほしい」 結婚前日、目の前の婚約者はそう言った。 前世は会社の激務を我慢し、うつむいたままの過労死。 今世はおとなしくうつむ//

  • 異世界〔恋愛〕
  • 連載(全317部分)
  • 3214 user
  • 最終掲載日:2021/01/16 20:53
傷心公爵令嬢レイラの逃避行

【電撃の新文芸(KADOKAWA)様より書籍上下巻発売中&コミックス1巻発売中 】  不慮の事故で2年間の眠りについていた公爵令嬢のレイラ・アシュベリー。目覚め//

  • 異世界〔恋愛〕
  • 完結済(全88部分)
  • 2717 user
  • 最終掲載日:2020/12/30 12:00
元、落ちこぼれ公爵令嬢です。【WEB版】

本来、ノストン国随一の魔法の使い手になるはずだった公爵令嬢のクレア。 しかし、非凡な才能を目覚めさせたのは異母妹のシャーロットだった。 居場所を失い祖国に別れ//

  • 異世界〔恋愛〕
  • 完結済(全90部分)
  • 3022 user
  • 最終掲載日:2020/12/14 19:52
婚約破棄から始まる悪役令嬢の監獄スローライフ【Web版】

【コミック版 2019/11/26発売開始!】【KADOKAWA/エンターブレイン様より小説上下巻発売中!】【書籍版は大量書下ろしで31話→46話、15万字→2//

  • 異世界〔恋愛〕
  • 完結済(全40部分)
  • 2743 user
  • 最終掲載日:2019/11/26 07:00
二度と家には帰りません!~虐げられていたのに恩返ししろとかムリだから~【Web版】

注意:web版と書籍版とコミック版とでは、設定やキャラクターの登場シーン、文言、口調、性格、展開など異なります。 書籍版は一巻と一章はそこまで差はないですが、書//

  • 異世界〔恋愛〕
  • 連載(全62部分)
  • 2900 user
  • 最終掲載日:2020/06/09 16:02
狼領主のお嬢様

自らの贅沢の為に、悪逆の限りを尽くした前領主一家。その一人娘だった私は、使用人であり恋人の彼が、領主の尻尾を掴もうと潜り込んでいた間者だと知った。 そして、領民//

  • 異世界〔恋愛〕
  • 連載(全67部分)
  • 2581 user
  • 最終掲載日:2020/12/01 18:20
復讐を誓った白猫は竜王の膝の上で惰眠をむさぼる

大学へ向かう途中、突然地面が光り中学の同級生と共に異世界へ召喚されてしまった瑠璃。 国に繁栄をもたらす巫女姫を召喚したつもりが、巻き込まれたそうな。 幸い衣食住//

  • 異世界〔恋愛〕
  • 完結済(全119部分)
  • 2976 user
  • 最終掲載日:2020/06/19 17:32