新型コロナワクチンについて
新型コロナワクチンについて
ワクチンは、新型コロナウイルスの感染症対策の決め手となるものです。国民の皆様が、安全で有効なワクチンを一日でも早く接種できるように、全力を尽くしてまいります。
政府としては、安全性・有効性の審査を行った上で、自治体とも連携して万全な接種体制を確保し、できる限り、2月下旬までには医療従事者から接種を開始できるよう準備いたします。
ワクチンの円滑な接種を進めるためには、国民の皆様のご理解が不可欠です。このため、ワクチンに関する正確な情報を分かりやすくお届けするため、この特設ホームページと新たなツイッターアカウントを開設いたしました。
ぜひ多くの方に、このホームページやツイッターをご覧いただき、ワクチン接種に関するご理解を深めていただければと思います。積極的に情報発信してまいります。
目次
様々なワクチンが、感染症に対する免疫をつけたり、免疫を強めるために接種されています。これにより、個人の発症・重症化予防や、社会全体での感染症の流行を防ぐことが期待されています。
新型コロナワクチンについても、重症化を防いだり、発熱やせきなどの症状が出ること(発症)を防ぐことが海外では明らかになっており※、英米などで緊急接種が行われています。
※ 数万人に、ワクチンと、ワクチンでないもの(生理食塩水又は他の既存ワクチン)のどちらかを2回投与し、発症者や重症者の発生頻度を比較。ワクチンを接種したグループでは、ワクチンでないものを接種したグループより約70~95%発症者が少なかったと報告されています。
新型コロナウイルスは、まだまだ未知のことがあります。特効薬も開発中の段階です。
こうした中で、ワクチンが実際に使われるようになれば、接種された方が感染したとしても、重症化を防ぐことが期待されます。
また、多くの方に接種を受けていただくことにより、重症者や死亡者を減らし、医療機関の負担を減らすことが期待されます。(ワクチンの接種が進むことで社会での感染症の流行が止まる、「集団免疫」の効果があるかどうかが分かるまでには、時間を要すると考えられています。)
政府では、できるだけ早期にワクチンを皆さまにお届けできるよう取り組んでいます。
ワクチン接種後は、体内に異物を投与するため、接種部位の腫れ・痛み、発熱、頭痛などの副反応が起こることがあります。治療を要したり、障害が残るほどの重度なものは、極めて稀ではあるものの、何らかの副反応が起こる可能性を無くすことはできません。
開発中の新型コロナワクチンの副反応については、現在、どのようなものが起こりうるか確認されているところです。日本への供給を計画している海外のワクチン(ファイザー社、アストラゼネカ社、モデルナ社、ノババックス社のワクチン)では、接種部位の痛みや、頭痛・倦怠感・筋肉痛などが報告されています。
- 詳しくは厚生労働省のHPをご覧ください。
https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000710377.pdf
ワクチンの承認にあたっては、有効性だけでなく、どのような副反応が起こりうるかなど安全性についても、海外のデータだけでなく、国内のデータも用いて確認します。また、ワクチンの承認・接種開始後には、副反応を疑う事例を収集し、これらを専門家が評価します。
このように、ワクチンの安全性を継続して確認し、安全性に関する情報を提供していきます。
ワクチンの量が限られているときには、まず、重症化リスクの高い方に接種することで、重症者や死亡者を減らすことが期待されます。また、医療提供体制を守ることも大切です。
このため、
① 新型コロナウイルス感染症患者等に頻繁に接する医療従事者等
② 高齢者
③ 基礎疾患を有する方や高齢者施設等において利用者に直接接する職員
の順で接種をしていく方針です。その後、一般の方に接種が行われます。
妊婦を優先するかどうかや、子どもが接種の対象となるかどうかなどは、安全性や有効性の情報などをみながら検討されます。
全国民に提供できるワクチンの数量を確保することを目指しています。外国人も含め、接種の対象となるすべての住民に全額公費で接種を行う見込みです。接種の際に、国民の皆さんの費用のご負担はないようにいたします。
ワクチンには、発症や重症化の予防という効果と、副反応があります。どちらも重要です。国民の皆さまが納得して判断をしていただけるよう、国としても情報提供に努めてまいります。