妻を忘れた「認知症の夫」が最期に起こした奇跡

漫画「お別れホスピタル」(第18話)

山下弘明さんから見える日常の風景は、ほかの人とは少し違っているようでした――(画像:『お別れホスピタル』より)

誰しもに訪れる「死」を見守る――終末期病棟。

『お別れホスピタル』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

ガン患者と家族、認知症の老人、夫婦の姿――。

そこで働いて2年目の看護師・辺見が目にするのは、さまざまな患者の“死と人生”をめぐる赤裸々で剥き出しの悲喜劇ドラマでした。

長寿が誰にとっても当たり前となった現代。あなたにとって、家族にとって「生きるとは?」 「死とは?」をストレートに問いかける問題作。『お別れホスピタル』(小学館)より一部抜粋して、ご紹介します。

【カルテ18】山下弘明さん

©沖田×華/小学館
次ページ美幸さんと弘明さんの関係は…
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事
  • 新型コロナ、長期戦の混沌
  • 新競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
  • ドラの視点
  • 精神医療を問う
トレンドライブラリーAD
トレンドウォッチAD
三菱重工と日立 「統合」破談から<br>10年 製造立国の岐路

10年前に統合構想が破談になった三菱重工業と日立製作所。その後両社は対照的な道を歩み、2009年に伯仲していた時価総額は今や日立が大きく上回っています。本特集では明暗が分かれた三菱重工と日立を主軸に、製造立国・日本の生きる道を探りました。

東洋経済education×ICT