ここ最近、センター試験から名前が変わった「共通テスト」の動向を観察していました。
結論として、世の中は昔から何も変わっていないという一言に尽きる。
- 試験前意識の高い言葉で切磋琢磨
「東大以外は大学じゃない」
「センター(共通テスト)は基本的人権の有無を問われる」
「ここはあくまで通過点。ぬかりなく実力を発揮するだけだぜ?」
「安田講堂で会おうぜw」 - 試験後責任転嫁
「史上最大の悪問だらけ!」
「こんな問題じゃ(オレの)実力はわからない!」
「みんなできていないから気にしなくて良い」 - 平均点速報思考転換
「なんで平均点が上がってるの???」
「こんな問題で点数が取れたからって意味ないよ」
「つーか、学歴なんて関係ないしw」
「もうどこでもいいや…」 - 受験終了社会への憎悪
「難関大に合格したやつらは総じて性格が悪い」
「おれはここから人生を再スタートする」
「まあ、10年後を見てなって…w」 - その後終わらない八つ当たり
「社会が悪い」
「公務員が悪い」
「総理大臣が悪い」
「10万円よこせ」
「ウレタンマスクしてるやつ発見wwwww」
困ったことに日本ではバカでも1票が与えられているので、出来の悪い人間ほど選挙が大好きで、何度も失敗を繰り返す悲劇が止まらない…。
右にも左にも自称愛国者の選挙運動家さんがたくさんいますけど、そんなに国や選挙が大好きなのであれば、さっさと立候補するべきだろう。
残念ながら表に立てないレベルの人種ほどネットで暴れているということであり、ネットの世論と選挙結果がリンクしていないのはそういうことである。
この進学情報ブログを読んでいる受験生には申し訳ないけど、共通テストで75%を割った時点で、二次や私立でよほどのミラクルを起こさない限りは人生終了です。
人生終了というのは「死ぬ」という意味ではなくて、君が子供の頃から夢見描いていたスーパーヒーローへの道が閉ざされたということなんだ。
最近だとコロナ関連ニュースのコメント欄にポエムを書き込む受験生が多かったけど、共通テストで75%を割ったようでは世界を救うこともできないし、パンデミックを抑える救世主になることもできないだろう。
これから先は常に誰かに頭を下げて、学問以外のなにか(*1)を身につけて、学歴というハンデを補っていく必要があるんだ。
文字にするとひどく悲しい人生みたいに感じるかもしれないが、決してそういうことではなく、最低限の身の程をわきまえて普通に生きろということです。
*1 敬語、早寝早起き、免許、資格、実務経験etc
君たちはコロナパニックの中で、日本の大人たちがどれだけひどいか見てきたことだろう。
実は自粛警察運動や10万円要求をしている大人たちの、なんと98.673%がセンター試験で75%未満だったという統計データがあるんだ。
彼らは靴下マイクやアクリル板という世界中から笑われる手法をジャパンモデルと称し、それが失敗した責任は若者にあるという非科学的な結論に基づいて行動している。
よりデリケートな話題に突っ込むと、アビガン騒動なんかも酷かった。
センター試験(共通一次)で90%は取っていたであろう医学者たちを取り囲んで、芸能人たちが副作用の強い薬品を特効薬と認めるように恫喝していた光景は記憶に新しい。
今どきの若者の中に「日本はアジアの中でも一番の先進国である」なんて恥ずかしいことを言う人間は少ないだろうが、昭和生まれの大人たちは未だに20年以上前の価値観をひきずっていて、日本だけは特別な存在であると誤解しているのが現実なんだよ。
吉村や小池のフリップ芸に涙を流し、台湾にできたことなら日本にもできるはずだと根拠もなく信じ込み、「夜8時」とか「ウレタンマスク禁止」とか世界から笑われるだけの行動に終始してしまっている。
身の程を知らない人間たちは、台湾を筆頭とした他国の成功を見て、自分たちはもっと上の存在だからコロナ感染者をゼロにできるはずだと本気で思い込んでいる。
そんなもん無理だと一部のインテリ層は最初から言っていたのに、頭の悪い人間ほどいつまでも「ゼロ」という大前提を覆そうとせず、現実と理想の溝を「差別」「集団いじめ」で埋めようとしているわけだね。
もう1度書いておくが、共通テストで75%未満ということは、上の画像のような大人になるリスクが高まったということです。
だから、これからの人生は「なにか立派な存在」になろうとすることは忘れ去って、人間として恥ずかしくない生き方をすることに集中するべきだろう。
冒頭に掲載した表をもう1度見直して欲しい。
大学受験に留まらず、世の中はすべてあの表と同じ流れで動き続けていて、最終的に行き着くゴールは「身の程知らず」とか「無責任」といった言葉なんだ。
もうちょっと簡潔な表現を使うなら、バカは死ななきゃ治らないっていうやつだね。
75%未満ということはバカの仲間入りをしてしまったことを意味するので、せめて善良なバカとして今後の人生を歩んでいくべきだろう。
要は芸能人になりたいとか、インフルエンサーになりたいとか、そういうことを言うなってことです。
この75%という数字には大きな意味があって、75%未満だった時点で中卒・高卒の人たちと社会において明確な差があるわけではないし、身の程をきちんとわきまえて「自分は特別ではない」と常に頭を下げながら慎重に生きていく必要がある。
今後の人生においてなにをするにしても、『オレはバカだから何か誤解しているに違いない』と自問自答して、安易に目の前の情報を宇宙の真理みたいに信じ込まないようにしよう。
このことを理解できないまま夢物語ばかりを追いかけ続け、最終的に致命的なミスをして線路の上で肉片になり、文字通りファイナルファンタジーの体現者として散っていった人間は数え切れないほどいる。
30過ぎてペンタブレットを買い込んで「おれはイラストレーターになる!」とか分不相応に言い始めたら、そいつは5年後に人身事故で社会に迷惑をかけているか、ヘイトスピーチを巻き散らかす自称社会運動家になっているかの二択だろう。
まずは結果を受け入れて、それが自分自身であると納得した上で、バカはバカなりに善良であり続けるようにしないといけない。