昨年末、高校生たちが、公益社団法人ガールスカウト日本連盟の協力の下、コンビニエンスストアチェーンであるファミリーマートで扱われている「お母さん食堂」に対して「「お母さん食堂」の名前を変えたい」という署名活動を行った。
「お母さん食堂」とは、ファミリーマートのプライベートブランドのうち、惣菜類に付けられた名称である。割烹着姿で女装をした香取慎吾がイメージキャラクターを務めており、全体として懐かしい食堂のイメージを成している。
高校生達は、お母さん食堂という名前には「お母さん=料理・家事」というイメージがあり、こうした商品名が無意識の偏見を生み出してしまうという懸念から、「お母さん食堂」という名前を変えたいと主張している。
この署名が12月31日で終了し、終了時点で7268人の賛同を得たという。目標である1万人には届かなかったが、それなりの数の賛同を得ていると言っていいだろう。
ただ、この署名活動はネットでは悪評にまみれた。
まず指摘しておかなければならないのは、最初からこの署名活動が一部のアンチフェミによって「目を付けられていた」という事実である。この署名活動にガールスカウト日本連盟が協力しているが、10月に「#kutoo」の活動で知られる石川優実氏を招いたオンラインイベントを行った。石川氏はアンチフェミから粘着されており、イベントの時点でアンチフェミが批判していた。
そしてそのイベントの後に署名活動が始まったが、アンチフェミは石川氏の影響で署名活動が始まったと考えたのである。さらに、この署名活動のTwitterがフォローしているアカウントに石川氏や、アンチフェミから目の敵にされている弁護士などが含まれていたことから、この活動を揶揄する気満々だった。
そういうわけで、この活動はその署名サイトで署名を集めるだけという、活動自体は小規模であるにもかかわらず、アンチフェミによって必要以上に害悪視され、ネットでは批判の声が強く上がってきたのである。