厚生労働省は22日、東京都の10歳未満の女児が新型コロナウイルスの英国型の変異種に感染していたことを明らかにした。女児は新型コロナへの感染が判明した都内の40代男性の濃厚接触者。2人とも英国での滞在歴がなく、都内でも英国型の変異種の市中感染が起きていた可能性がある。
厚労省によると、男性が今月15日に発症し、新型コロナへの感染を確認。女児は濃厚接触者として検査を受け、19日に感染が判明し、国立感染症研究所によるウイルスのゲノム(全遺伝情報)解析で英国型の変異種と分かった。女児は無症状だった。男性と女児はいずれも不特定多数との接触はなく、21日から都内の医療機関に入院している。
男性が感染したのが変異種かどうかは現時点で不明。
国内では、18日に静岡県で海外渡航歴のない3人が英国型の変異種に感染していたことが発覚。市中感染の可能性が指摘され、感染経路を調べている。