様々な夫婦不調和の出来事が続き、離婚したい!もうこんな人とは同居生活は嫌だ!
感情的になりネットで離婚について調べ、どう有利に離婚するかだけを考えた先で法律相談へ駆け込んだ方がいます。
これは3年ほど前にあった事件ですが、毎年、10人近くの方が同じ状況になり相談に訪れます。
無料という響きで法テラスや法律事務所に相談に行き、弁護士に相談する
弁護士は”離婚した方がいいよ” ”あなたの配偶者は一生変わらない” ”今すぐ調停やった方がいい” ”話し合いにならないならば裁判だよ”
と言われ言われるがまま契約をしてしまう。
調停で離婚できますか?との問いに弁護士は”半々かなぁ~”と曖昧な返答をする
依頼者は、半々という言葉に期待しながらも、”もう調停しかない”と思い込む
当事者の話し合いもしっかりなされない(話し合いという名の自分の意向を相手にぶつけることの繰り返し程度の状態)まま、調停開始
調停が半年に渡り行われた結果、不成立、弁護士からは”仕方ないね””次は数年別居するかすぐ裁判するかだね”と言われる
1.数年別居=先が見えない足踏み状態 2.即裁判してもどうなるか分からない、けど、、何もしないよりはまし
言うまでもなく、ここまで来たら、行くところまでいかないと弁護士費用を50万円以上かけて調停をした意味がない・・・
弁護士から、ここで一押しの”裁判までやればさすがに相手も離婚を考えるでしょ”の発言が出る
依頼者は”あと一歩だ” ”裁判までやれば終わる” そう考え裁判に突入する
弁護士費用は約100万円
裁判が開始して1年が経過しやっと判決が下る
判決は”棄却とする”
弁護士費用に150万円かけて結局、棄却!?離婚できるんじゃなかったの?
弁護士に”先生、私はもう借金できません、どうすればいいんですか!”と泣きつくも、弁護士は”仕方ないよね、裁判官が下したわけだし、とりあえず、3年~5年別居してから再度、裁判だよ”と語る
つまり、3~5年後に再度、1年(100万円)かけて裁判しなければならないんですか?
離婚できるんじゃなかったんですか?
弁護士:だから離婚できるかどうかは私が決めるのではなく、相手方とあなたの話し合い、または裁判官が決めることだよ、それに離婚できるなんて言ってませんよ、離婚できるかどうかは半々かなとしか言ってないじゃない
結局、150万円の借金を毎月1万円支払うという借金地獄に気付き、途方に暮れ相談に訪れます。
次に裁判すれば250万円の借金、母子家庭でこの額の借金は正直、きつすぎる。
あなた(夫)の話し合いには応じないと弁護士をつけて調停・裁判をした妻が、夫に頭を下げて、任意の話し合いに応じて下さい、冷静に進めましょうと、自身が取ってきた行動とは真逆の提案を必死にする
ここまでくると、最初は冷静だった夫が嫌がらせのように話し合いに応じなくなる。
今年もこのような借金地獄に落ち、途方に暮れて、藁をもすがる相談者が来所するのでしょう。
これを見ている方は事前に家事事件の勉強をしてから離婚を進めて下さい。