新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、聖マリアンナ医科大学病院(川崎市宮前区)は18日、感染者の後遺症に特化した「感染症後外来」を開設する。
味覚・嗅覚障害や倦怠(けんたい)感、息苦しさといったさまざまな後遺症に、複数の診療科がある大学病院の特性を生かして総合的なケアを進める。
コロナ患者の受け入れで病床は逼迫(ひっぱく)しているが、大坪毅人(たけひと)病院長は「大学病院の使命で患者の予後をフォローしていく」としている。
同病院は昨年2月から、主にコロナ重症者の治療に当たってきた。11月以降の「第3波」による感染急拡大でコロナ病床は「大変苦労している」(病院長)状況だが、1カ月ほど前から後遺症ケアの構想を練ってきた。危機的状況下で後遺症に対応する余裕もない首都圏の医療態勢も踏まえ、院内総意で開設を決めたという。
2021年 1月 21日 (木)