米国で、新型コロナウイルスのワクチン接種が計画より遅れている。バイデン次期大統領は15日、ワクチン配布が「これまでのところ、惨めに失敗している」と批判し、就任後の100日で1億回の接種を目標に掲げることを表明した。
トランプ政権は、2種類のワクチンに使用許可を出し、医療従事者らから接種を始めている。どちらも3~4週間空けて2回の接種が必要で、昨年中には2千万人に1回目の接種を終えることが目標だった。しかし、米疾病対策センター(CDC)によると、15日までに接種されたのは1千万人余りだ。接種の実務は各州に委ねられ、準備状況で差が出ている。
アザール厚生長官は12日、高齢者らにも接種を始めるよう求め、2回目の接種分として確保したワクチンも配布に回すと表明した。だが、実際には配布できておらず、オレゴン州のブラウン知事は15日、ツイッターに「連邦政府から在庫がないと告げられた」「国家規模の詐欺だ」と不満をあらわにした。ニューヨーク市のデブラシオ市長は「このままでは来週にワクチンが尽きる。接種を進めるインフラが整っている場所に供給すべきだ」との声明を出した。アザール氏も15日、「確保している在庫はない」と認めた。
バイデン氏は15日、新型コロナ対策を発表し、「(州は)どれぐらい供給があるか知らないから、計画が作れないという。大統領に就任したらこれを止める」と批判。就任後は「接種センター」を全米に100カ所設けるなど、連邦政府を総動員して接種を加速すると述べた。
米国では15日までに、235…
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