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ユリイカ 2020年 12月号 特集 偽書の世界

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発行年月
2020年11月

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784791703944
ISBN 10 : 4791703944
フォーマット
出版社
発行年月
2020年11月
日本
追加情報
:
373p;23

内容詳細

古今東西、書物あるところに偽書あり

古代、中世、近代、歴史の間に間に、偽書は突如現われる。発見され、執筆され、拡散される。それはパッチワークなのか、アンソロジーなのか、カノンとされたものが偽書となるとき、変容するのは歴史か解釈か。『椿井文書』(中公新書)が広く読まれるいま、問い返す。


【目次】

特集*偽書の世界――ディオニュシオス文書、ヴォイニッチ写本から神代文字、椿井文書まで



◆対談
文書をめぐる冒険――古文書・偽文書・公文書 / 馬部隆弘 小澤 実

◆偽書の時代
偽書跳梁の八年間――安倍政権がとりもどそうとした「日本」 / 原田 実
歴史学界と偽書――『甲陽軍鑑』を事例に / 呉座勇一

◆文献学より始まる
偽書と引用/偽書と憑依――漢文仏典、中世日本の「宗教」文献の中で / 彌永信美
予言を読む――中世日本の未来はいかに訪れたか・〈聖徳太子未来記〉を中心に / 小峯和明
秘伝の行く末――歌学秘伝における思想の伝播と権威のメカニクス / 梅田 径
「炎上」する江戸の言説空間――宣長・秋成と藤貞幹の「偽書」 / 一戸 渉
神代文字の時空間――古代への幻想と国粋主義者たち / 吉田 唯

◆〈偽書〉とはなにか
ニセ偽書事始 / 乗代雄介
偽書考――あるいは欲望の実体化について / 横山茂雄
偽書の条件――本の生態誌という見方 / 山本貴光
偽書と書誌学 / 安形麻理
偽書の思想史――ルネサンスからポストモダンまで / 大橋完太郎

◆詩
アレの話など / 中島悦子

◆偽者の曙光
ディオニュシオス・アレオパギテースの勝利――ヨーロッパにおける新プラトン主義の残存と神秘主義の興隆 / 伊藤博明
ある魔術的偽書のつくり方――アルテフィオの予言の書「過去・現在・未来について」 / 大橋喜之
借景――あるグノーシス主義者 / 鈴木創士
偽アリストテレスの『宇宙論』、真作と偽書のはざまで / アダム・タカハシ
文字を残してはならない、と彼は言った――ピュタゴラス教偽書と死者としての文字 / 黒川 巧

◆偽‐書叢
ヴァンパイアのいる世界 / 鍛治靖子
帝国の遺文、異聞の帝国 / 宮 紀子
歴史の真正性をめぐる論争のなかの『書経』 / 新居洋子
『源氏物語』と異本――校訂と真贋をめぐって / 越野優子
偽書さまざま――詩人ゲーテの周辺から / 石原あえか
獄門晒し首と斬首処刑人と密偵 / 野崎六助

◆起源の神話をめぐって
トンデモと学術の狭間から / 小澤祥子
修辞と予型、ほんとうの物語――古代末期地中海世界における偽書的思考 / 中西恭子
アンニウスがみた起源の夢――一六世紀フランスにおける民族神話の流行と国語意識の芽生え / 久保田静香
「失われた大陸」と「幻の偽書」 / 庄子大亮
〈正統〉と〈神聖〉の在りか――戦後天皇(制)をめぐる〈偽〉なるものの想像力 / 茂木謙之介

◆ことばを擬す
文学作品における架空の書物――スタニスワフ・レムの偽書集(アポクリファ) / 芝田文乃
言の葉の隠れる偽りと真こと / 串田純一
ウンベルト・エーコと偽書 / 橋本勝雄
言語学者は何語の夢をみるのか / 小野 文
非人間的な文字列――譁・ュ怜喧縺代・螟夊・然主義的概念化 / 廣田龍平

◆信仰と秘教
交換日記 / 樋口恭介
パラレルワールドへと進化した偽史――ファクトとフィクションのはざまに / 井辻朱美
神話や聖典とフィクション作品に違いはあるのか――?信仰における「偽書」とは / 谷内 悠
薔薇十字文書からゴシック文学へ――ブルワー=リットン『ザノーニ』における薔薇十字団と魔術 / 田中千惠子
薔薇十字、ボルヘス、インターネット / 木澤佐登志



◆連載
私の平成史 11 / 中村 稔

◆詩
三匹の子豚 他三篇 / 長谷部裕嗣

◆今月の作品
千種創一・牛島敦子・竹野 滴・よし・明石裕里・ピエルロモント / 選=和合亮一

◆われ発見せり
ひとりで誰かと映画を見る / 新谷和輝

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • コットン さん

    偽書だけで300ページを超える文章という事がまず凄いし内容も濃い感じ。自分的にはヴォイニッチ写本について書かれているのが良い。参照文献についても読んでみたいと思う。

  • HANA さん

    かつて「ニセモノ」と排斥されるだけだった偽書。それが作られた背景も含めてその価値自体が見直されている現在に相応しい特集。偽書というと『竹内文献』や『東日流外三郡誌 』みたいなものを連想するけど、それについて触れている方はほとんどおらず。逆にそれが地味な物から浪漫溢れるものまで、偽書の世界の広大さを照らし出しているようにも思える。そうだよな椿井文書とか見るに、偽書って元々地味な物なんだよな。とあれエーコとシオンの議定書...+ 続きを見る

  • 紅坂 紫 さん

    最近は偽史SFに惹かれていたので良いタイミングだと思い読む。偽書・偽史について様々な資料やそもそも「偽」とは何かの考察まで非常に興味深い論考が大量に掲載されている。大橋喜之「ある魔術的偽書のつくり方」などが特に好きだった。偽書・偽史SFの資料にもなりそうで繰り返し読みたい。

  • さとうしん さん

    偽書というよりは偽史の考察といった方がよさそうな論考も並ぶ。中国学に関係するものが少ないのが残念だが、宮紀子氏の文章は『東方見聞録』偽書説から話が「清明上河図」偽作説に及び、新居洋子氏の文章は、西洋人が『尚書』に注目したいきさつから、話がド・ギーニュのエジプト人中国植民説に及び、偽史のリンク史とでも言うべきか、ともに思わぬ方向に話が広がっていくのが面白い。越野優子氏の源氏物語に関する文章は、逆に「偽」でないもの=「真...+ 続きを見る

  • Akito Yoshiue さん

    今号の企画はとても良い。各論考が充実していてどれも読みごたえがあった。

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