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 南米ブラジルの保健省は15日、新型コロナウイルスの感染歴があるアマゾナス州の女性(29)が再感染し、検査の結果、日本で見つかったのと同じ変異ウイルスを確認したと発表した。女性は軽症だったという。

 発表によると、女性は昨年3月に感染が確認され、昨年12月30日に再び陽性と診断された。日本で、アマゾナス州から渡航した男女から変異ウイルスが見つかったことを受けて調べたところ、12月の感染は同じタイプの変異ウイルスだったという。

 ウイルスを調べているフィオクルス財団によると、変異ウイルスは昨年11~12月にアマゾナス州で発生したとみられる。同州では今年に入って感染者が急増し、医療状況が逼迫(ひっぱく)している。医療用酸素も不足し、一部の病院では、患者が呼吸困難で死亡したと報じられている。ただ、変異ウイルスが感染拡大の原因かは明らかでないという。

 保健省によると、ブラジルでは累計で839万人超の陽性が確認され、死者は20万人を超えている。15日の新規感染者は6万9198人、死者は1151人だった。(サンパウロ=岡田玄)

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