ブラジル、コロナ変異種2種類か 英でも確認

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マナウスから新型コロナ患者を移送する軍用機(15日、ブラジル北部アマゾナス州)=ロイター

【サンパウロ=外山尚之】ブラジルを由来とする新型コロナウイルスの変異種について、遺伝子情報が異なる2種類のウイルスが存在することが15日までに明らかになった。英国の研究者が発表した。これらの変異種は日本や英国で確認されており、既に世界中に広がっている可能性がある。

英BBCによると、英国で変異種について研究する専門家委員会代表の英インペリアル・カレッジ・ロンドンのバークレイ教授が「ブラジル由来のウイルスは異なる2種類がある」として、既に英国で1種類が発見されたと説明。「恐らく少し前から(英国に)持ち込まれたのだろう」との分析を紹介している。既に英国政府はブラジルを含む南米各国からの入国を禁止している。

ブラジル由来の変異種は、ブラジルから日本に2日に到着した男女4人が感染していることで存在が明らかになった。今回、英国で発見されたものは異なる種類だという。

新たな変異種についてはまだ不明な点が多いが、通常のウイルスに比べ、感染力が高い可能性が指摘されている。また、ブラジルでは新型コロナの抗体を持っている人でも再び変異種に感染したという報告が上がっている。

変異種の感染拡大の中心地となっているブラジル北部アマゾナス州の州都マナウスでは、患者の急増に医療設備が追いつかず、医療崩壊が深刻化。軍用機を使って患者を他地域に移送する取り組みが始まっている。

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