ネックバンド型イヤホンのメリット・デメリット
ネックバンド型イヤホンはBluetoothイヤホンのうちの1モデル。形状記憶素材でできたネックバンド部分を首にかけ、そこからつながっているイヤホンを装着して使用します。
硬い素材を使用しているため肌へのあたりが強く、重量感や収納のしづらさから持ち運びにくいのがデメリットです。その反面、ネックバンド部分がコードより頑丈なため、安定したつけ心地を実感することができます。また、通常のBluetoothイヤホンよりもバッテリーが長持ちであることも大きな魅力です。
これからご紹介する選び方を参考に、ネックバンド型イヤホンのよさを最大限に実感できるものを選んでくださいね。
ネックバンド型イヤホンの選び方
ネックバンド型イヤホンを選ぶ際に必ずチェックしておきたい「4つのポイント」をご紹介します。
① 使い心地が重要!形状や長さに注目する
まずはネックバンドのメリットである安定した装着感と、手軽な使い心地を両立するためのポイントをご紹介します。
首の締め付け感を軽減!ネックバンド部分はできるだけ細いものを選ぶ
ネックバンド型の締め付け感や肌への密着感を軽減するためには、ネックバンド部分が細めのものを選びましょう。首への接着面をなるべく少なくすることで、密着感が軽減され、軽いつけ心地になりますよ。
コードの長さは調節できるものがおすすめ
コードが長すぎると、余ったコードが顔に当たったり、余計なタッチノイズが入ってしまう場合があります。そんな事態が起こらないために、購入する際はコードの長さを調節できるものを選ぶのがおすすめ。
コードの長さが調節できない商品の場合は、一度試着してコードが邪魔にならないかを試すようにしましょう。このあと紹介する商品ランキングでは、装着感についても記載しているので参考にしてくださいね。
着脱が手軽なマグネット式イヤホンヘッドを選ぶ
首にかけておける点が魅力のネックバンド型のメリットをさらに活かすため、イヤホンヘッドはマグネットでまとめられるものを選びましょう。耳からイヤホンを外して手を離せば、さっとイヤホン同士がくっついてまとまってくれます。
耳から外している状態のときに、イヤホンヘッドがぶらつかないのもマグネット式ならではのメリット。首にかけて持ち運ぶ際の利便性がさらに向上しますよ!
つけ心地は付属のイヤーピースで調節する
2020年の年初現在、発売されているネックバンド型イヤホンの多くは、耳栓のように差し込むカナル型です。そのため、耳からイヤホンが落下しやすい方は、イヤーピースの交換で対応できる場合がほとんど。
自分の耳にフィットするイヤホンを見つけるには、付属の交換用イヤーピースが豊富なものを選びましょう。付属のものが合わない場合は、別売りのものを試してみるのもひとつの手ですよ。
② バッテリーは最低でも連続再生5時間以上を選ぶ
連続再生時間は5時間以上を目安に選ぶのがおすすめ。通勤・通学時や集中して作業したいときに使用するのであれば、バッテリー切れを起こさず、1日使えると言えます。
ネックバンド型イヤホンはロングバッテリーであることが特徴ですので、平均的に連続再生10時間の性能を持っています。バッテリー性能を重視してネックバンド型をお探しの方は、10時間を目安に選ぶのがよいでしょう。
③ 音質・音声遅延をチェックするときはコーデックに注目
イヤホンの音質は、その材質や部品の構成など多くの要素が関係するため、一目でよし悪しを判断することはできません。しかし、ひとつの目安として有効なのが「コーデック」です。
これは音声を転送する方法のことで、より上位のものに対応するほど高音質な音声の遅延が軽減します。目安は、iPhoneなら「AAC」、Andoroidなら「aptX」を選ぶと、一定以上の音質で音声を再生してくれるものを選ぶことができますよ。
一点注意したいのは、コーデックはスマホなどの送信機とイヤホンの両方が対応していないと機能しないこと。購入する前にはイヤホンだけでなく、自分のスマホの対応コーデックも確認するようにしましょう!
④ シーンに合わせた便利な機能もチェック
一部のネックバンド型イヤホンに搭載された、便利な機能についてご紹介します。ご自身の使用シーンに合わせて欲しい機能をチョイスしてみてくださいね!
スマホへの着信が受け取れるバイブレーション機能
ネックバンド型イヤホンのなかには、着信時にバイブレーションで知らせてくれるものもあります。
仕事などで電話を受ける機会が多い方も、この機能があれば着信に気付きやすいですよ。またイヤホンで音楽を聴いている際に電話がかかってくれば、本体のボタンをプッシュしてそのまま通話することも可能です。
騒音を消して作業に集中できるノイズキャンセリング機能
ネックバンド型イヤホンのハイエンドモデルには、周囲の騒音を打ち消してくれるノイズキャンセリング機能を搭載している機種があります。仕事中に雑音を消して集中したい方や、電車や飛行機など大きな騒音があるなかでも音楽に集中したい方におすすめの機能です。
まれに5,000円以下の安価な商品に搭載されていることもあるので、ノイズキャンセリングは高いものと決めつけずに探してみてくださいね。
外の音にも気づける外音取り込み機能
ノイズキャンセリングとは反対に、外音の取り込み機能を搭載したイヤホンも登場しています。仕事中や電車のアナウンスを聞き逃したくないときなど、周囲の音に注意を払いたい場面で活躍しますよ。
外音取り込み機能を使用しながらしゃべると、自分の声が反響してしまうことがあるので、大きな声でしゃべらないように注意してください。
カバンの中での故障が心配な人はケース付きのものだと安心
他のモデルよりも大きくて可変性が低いネックバンドイヤホンは、持ち運びしづらく、カバンの中にしまうのが大変です。無理にしまおうとすると、余計な圧力がかかり、故障の原因となってしまうことも。
そんな事故を避けるためにも、ネックバンドがシリコン性で柔らかいものを選ぶか、ケースつきのものを選ぶようにしましょう。
売れ筋の人気ネックバンド型イヤホン全17商品を徹底比較!
それではさっそく、Amazon・楽天・Yahoo!ショッピングなどで売れ筋上位のネックバンド型イヤホン17商品をすべて集めて、どれが最もおすすめのイヤホンなのかを検証していきます。
今回は音楽再生プレイヤーとしてiPhoneXを使用して各検証を行いました。
検証項目は以下の5項目としました。
検証①:使いやすさ
検証②:つけ心地
検証③:音質
検証④:音の遅延
検証⑤:音漏れ
ランキング作成日:2019年12月27日
今回検証した商品
- Apple Japan(同)|BeatsX
- JVCケンウッド|HA-FX33XBT
- MIRISE|QCY-QY25Plus
- RHA|RHA MA750 Wireless
- SUNVALLEY JAPAN|TT-BH07S Plus
- Sennheiser|MOMENTUM In-Ear Wireless
- Skullcandy|Ink’d+Wireless Earbuds
- bikuto|Bluetooth イヤホン
- colel|Bluetooth イヤホン
- evio|Bluetooth イヤホン
- エムピートレーディング|412
- オンキヨー|C7wireless
- ソニー|ワイヤレスステレオヘッドセット
- ソニー|WI−H700
- ソニー|WI-1000XM2
- ソニーモバイルコミュニケーションズ|オープンイヤーワイヤレスステレオヘッドセット
- ボーズ(同)|QuietControl 30 wireless headphones
検証① 使いやすさ
扱いやすさの検証では、複数の項目を設け、各イヤホンがそれに当てはまるかどうかで加点を行い、評価しています。チェックする項目に関しては下記のとおりです。
- ペアリングのスムーズさ
- マグネットの有無
- 長さ調節の可否
- 替えのイヤーピース
- バンドの材質
【検証ハイライト】満点はなし!及第点をとったものに中国製品はゼロ
検証の結果、すべての項目で加点される完璧なイヤホンはありませんでした。
注目すべきは、中国製品がすべて下位半分に位置していたこと。ネックバンド型イヤホンにおいては、中国系メーカーから発売されている商品の使い勝手は期待できない傾向にありました。
検証② つけ心地
つけ心地の検証では、イヤホンを耳につけた状態で編集部員3人が頭を傾ける・ジャンプする・頭を激しく振るという各動作を行い、つけ心地やイヤホン落下に対する安心感を評価しました。
【検証ハイライト】イヤホンの落下よりも、ネックバンドの跳ねが気になる
ネックバンド部分でイヤホンが支えられているため、落ちそうになる不安を感じることはほとんどなく、全体的に高得点を獲得する結果となりました。
しかしその一方で、ジャンプなどの激しい動きをした際に、ネックバンド部が跳ねてしまい、鎖骨などに当たる商品が多く見られました。ランニングなどの激しい運動はもちろん、階段をかけおりるなど日常でも走ったりする場面には向かないことが分かりました。
検証③ 音質
検証では2019年に人気を博したOfficial髭男dismの「Pretender」を再生。最近流行っている代表的な音楽としてイヤホンで試聴し音質を比較しました。
使用時間が長時間化している背景を踏まえて、単純に派手で味の濃い音を評価するというよりは、聴き疲れしない、何時間でも聴いていたくなるような音をよい音として評価を行いました。
具体的には「音がきれいに聴こえているか?」「高い音がシャリシャリしすぎていないか?」「低い音が強調されすぎていないか?」を重視しています。
【検証ハイライト】軒並み高得点。コーデックよりもメーカーを基準にするのが無難
ネックバンド型イヤホンの音質検証では、半分以上のイヤホンが4点以上の高い得点を獲得しました。下位コーデックであるSBCで接続した機種でも音質は良好だったため、コーデック以上にメーカーの音響技術による部分が大きく影響していることが分かりました。
音質を基準にイヤホンを選ぶ場合は、ソニー・RHA・Beatsなど、今回上位に入ったイヤホンのメーカーを基準にしてみてくださいね。
検証④ 音の遅延
各イヤホンでYoutubeの遅延があまり影響しないバラエティの動画と、ダンスなどの比較的遅延が分かりやすい動画の2種類を視聴し、映像に対して音の遅延具合をチェックしました。
【検証ハイライト】不合格の商品は17商品中2商品。なかには上位コーデックのものも
動画と音声の遅延がひどく、不合格の点数をとったイヤホンはふたつ。そのうちひとつは最低の等級である、SBCコーデックの商品でしたが、もうひとつはAAC対応の商品でした。
SBCの商品を選ばないことで遅延の大きい商品を避けることはできますが、AACだからといって必ずしも低遅延というわけではありません。
実際に使用してみないと分からない部分ではありますので、今回の検証結果を参考にしてみてください。
検証⑤ 音漏れ
音漏れの検証では、イヤホンで適切な音量(音量バー16段階中7程度)で音楽を聴き、その際にもう1人の編集部員が机ひとつ分離れた距離からその音漏れの程度をチェックしました。
【検証ハイライト】検証で音漏れした商品はゼロ。適切な音量を守れば音漏れはほぼ発生しない
検証結果では、どのイヤホンでも音漏れは認められませんでした。適切な音量でイヤホンを使用する分には、ほとんど音漏れの心配はいりません。
ただし、遮音性が高いとされているカナル型イヤホンの場合でも、音量を上げすぎると音漏れは発生してしまいます。電車など人が密集している場所では音量を絞るなどの注意が必要です。
ネックバンド型イヤホン全17商品
おすすめ人気ランキング
ソニーWI−H700
14,200円(税込)
ネックバンド型イヤホンのベストバイ!音質と安定したつけ心地を両立
低音から高音まで、幅広くハイレゾ音源に対応しているソニーのネックバンドイヤホン。5つのカラーバリエーションから選べるため、ファッションコーデも楽しめます。
検証では各項目良好な成績でしたが、特に音質・音声遅延・つけ心地で高い評価となりました。
音質は低音から高音までがきれいに再生されており、あらゆる音域をクリアに聴くことができます。ベースが強調されている傾向はありますが、リズムがしっかり感じられる程度のため、聴き疲れするようには感じません。遅延も目立たず、動画の視聴にも影響はなく、コンテンツの種類を選ばず楽しむことができますよ。
普段イヤホンが外れやすい編集部員からも「耳から外れない安心感がある」と評価を受けており、ネックバンド型としての安定したつけ心地も問題ありません。
ネックバンド型イヤホンのベストバイはこの商品だと自信をもっておすすめできます!
連続再生時間 | 8時間 |
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防水機能 | 無し |
そのほかの機能 | 独自の専用アプリ、NFC、マイク |
Bluetoothコーデック | SBC, AAC, LDAC, aptX, aptX HD |
Bluetoothバージョン | 4.1 |
Class | Class2 |
プロファイル | A2DP、AVRCP、HFP、HSP |
充電時間 | 2.5時間の充電で約8時間の再生時間 |
ネックバンド部分の素材 | 不明 |
イヤホンの重さ | 33g |
全体の重さ | 40g |
RHARHA MA750 Wireless
22,800円(税込)
美しく不自然な強調の少ない音質。聴き疲れしないところが高評価
オーディオ好きの間ではファンも多いRHAから発売されたネックバンドイヤホン。耳の裏からコードを引っ掛ける(シュア掛けする)形に、イヤホンが整形されています。
音質や音声遅延では満点をとり、使いやすさやつけ心地の面でも良好な結果を残しています。
まず音質は非常にクリアかつ、どの音域も強調がほとんどされておらず、長く聴くことも苦ではないものでした。また遅延もほとんど感じられず、音楽も動画も快適に楽しむことができます。
惜しい点は、シュア掛けに慣れるまで装着に手間を感じてしまう点です。慣れてしまえば安定したつけ心地につながり、コードが体に触れることで起こる雑音も取り除いてくれますよ。
作業中のBGMなど、長時間の使用をメインに想定している方は、こちらのイヤホンが特におすすめです。
連続再生時間 | 12時間 |
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防水機能 | IPX4 |
そのほかの機能 | NFC、ノイズアイソレーション、マイク付きリモコン |
Bluetoothコーデック | SBC, aptX, AAC |
Bluetoothバージョン | 4.1 |
Class | 不明 |
プロファイル | 不明 |
充電時間 | 不明 |
ネックバンド部分の素材 | シリコン |
イヤホンの重さ | 40.8g |
全体の重さ | 不明 |
Apple Japan(同)BeatsX
8,980円(税込)
高音質、かつ、迫力の低音。ネックバンドも軽くとても使いやすい!
5分の充電で2時間の再生が可能。iPhoneとの互換性も増したのがこちらのイヤホン。
検証では、各項目バランスよく高評価を獲得しました。全音域できれいな音声再生ができていることに加え、低音がズシンと伝わり、重厚感のある音声体験を楽しめます。ネックバンドがとても軽く細いため軽快なつけ心地を楽しめる点も魅力です。
iPhoneをユーザーはもちろんですが、ネックバンドの安定したつけ心地とワイヤレスイヤホンの軽快な使用感を両立させたいなら、こちらのイヤホンがおすすめです。
連続再生時間 | 8時間 |
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防水機能 | 無し |
そのほかの機能 | Remote、マイク、ノイズアイソレーション |
Bluetoothコーデック | 不明 |
Bluetoothバージョン | 不明 |
Class | Class1 |
プロファイル | 不明 |
充電時間 | 5分間の充電で約2時間の再生時間 |
ネックバンド部分の素材 | 不明 |
イヤホンの重さ | 不明 |
全体の重さ | 不明 |
MIRISEQCY-QY25Plus
3,580円(税込)
全体的に音質はクリアで良好だが、遅延が大きく音楽再生のみに使用場面が限られる
QCYから発売されたこちらのイヤホンは、防水防滴仕様のため、雨の日でも使用することができます。
高い評価を得た音質に対し、音の遅延が大きい部分も目立ちました。ストレスなくきれいな音質を楽しめるのは音楽再生に限られそうです。
今回検証したなかでは、コードの長さが調整できる唯一のタイプで、フレキシブルな使用感は魅力のひとつといえます。
安価で手が出しやすいことから、価格に対する満足度を重視する方には特におすすめのイヤホンです。
連続再生時間 | 9時間, 10時間 |
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防水機能 | IPX5 |
そのほかの機能 | 不明 |
Bluetoothコーデック | SBC, aptX |
Bluetoothバージョン | 4.1 |
Class | 不明 |
プロファイル | HFP、A2DP、HSP、AVRCP |
充電時間 | 不明 |
ネックバンド部分の素材 | 不明 |
イヤホンの重さ | 不明 |
全体の重さ | 不明 |
ソニーWI-1000XM2
30,980円(税込)
音質は最高峰ではあるものの、ネックバンド部の大きさから使用感に不満も
ノイズキャンセリング機能を備え、ハイレゾ音源の再生にも対応するソニーのイヤホン。
実際の検証でも、その音質は高く評価できました。比較的強めの低音域を加味しても、クリアで鮮明に聴き取れる音声のクオリティはトップレベルといえます。
しかし、ネックバンドのリモコン部分と受信機部分に重量があり、装着感の面ではあまり評価はよくありません。
そのため、移動時などのスキマ時間に使うというよりも、じっくり腰を据えて音楽を聴くことを想定している方にはおすすめのイヤホンです。
連続再生時間 | 10時間 |
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防水機能 | 無し |
そのほかの機能 | ノイズキャンセリング、マイク、リモコン、外音取り込み機能、音声アシスタント対応、独自の専用アプリ |
Bluetoothコーデック | SBC, AAC, LDAC |
Bluetoothバージョン | 5 |
Class | Class1 |
プロファイル | A2DP、AVRCP、HFP、HSP |
充電時間 | 10分間の充電で約80分の再生時間 |
ネックバンド部分の素材 | シリコン |
イヤホンの重さ | 44g |
全体の重さ | 58g |
JVCケンウッドHA-FX33XBT
5,500円(税込)
強めの低音で好みが分かれる。迫力がある音楽を楽しみたい人におすすめ
エクストリームディープバスポートの採用で、より迫力ある重低音をアピールするJVCのイヤホン。
実際に使用してみても低音の強さは顕著でした。全体としてきれいに音声が聴こえるものの、好みの分かれる音色だったため、あまり高い評価とはしていません。
とはいえ、使いやすさやつけ心地など、そのほかの項目は軒並み良好。迫力のある低音を楽しみたい方であればすすめられるイヤホンです。
連続再生時間 | 14時間 |
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防水機能 | 無し |
そのほかの機能 | マイク&リモコン |
Bluetoothコーデック | SBC |
Bluetoothバージョン | 4.2 |
Class | Class2 |
プロファイル | A2DP、AVRCP、HFP、HSP |
充電時間 | 3時間の充電で約14時間の再生時間 |
ネックバンド部分の素材 | 不明 |
イヤホンの重さ | 不明 |
全体の重さ | 47g |
エムピートレーディング412
3,480円(税込)
肝心の音質は平凡な印象。イヤーフックによりつけ心地が安定している
5つの音色に切り替えできるのが大きな特徴。これひとつでさまざまな音楽を自分好みの音色で聴けるとうたうイヤホンです。
音質は平凡なもので、ドラムの音色がカシャカシャと軽めに聴こえてしまううえ、全体的にこもった印象を受けます。その一方で、中音から高音域は鮮明に聴こえ、ボーカルをきれいに再現している点は好印象でした。
つけ心地の安定性は良好です。今回検証した全員がイヤーフックによる安定した装着感を高く評価しています。
音質へのこだわりがさほどなく、さらに、普段からイヤホンを落としやすいなど、装着感を重視したい方は購入を検討してみてもよいと思います。
連続再生時間 | 12時間 |
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防水機能 | IPX4 |
そのほかの機能 | ノイズキャンセリング・マイク |
Bluetoothコーデック | AAC, aptX |
Bluetoothバージョン | 不明 |
Class | 不明 |
プロファイル | 不明 |
充電時間 | 2時間の充電で約12時間の再生時間 |
ネックバンド部分の素材 | 不明 |
イヤホンの重さ | 14g |
全体の重さ | 不明 |
ソニーワイヤレスステレオヘッドセット
4,071円(税込)
音響機器としては非常に優秀も、ペアリングのスムーズさに不満が残る
ソニーから発売されたネックバンドイヤホンのなかでも、価格が5,000円を下回るエントリーモデル的位置づけのイヤホン。
検証では音質やつけ心地といった項目で満点を獲得しており、音響機器としては価格以上の満足度を得られるクオリティであることが分かりました。
その一方で、音の遅延やペアリングのスムーズさに関しては不満が残る部分も。特にペアリングにおいては、実際に装着してから音楽が聞こえ始めるまでに若干の待ち時間があり、もどかしく感じてしまいます。
値段に対する満足度を最重視する場合に限れば、魅力的なイヤホンであるといえるでしょう。
連続再生時間 | 15時間 |
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防水機能 | 無 |
そのほかの機能 | マイク・音声アシスタント起動 |
Bluetoothコーデック | SBC, AAC |
Bluetoothバージョン | 5.0, 5 |
Class | Class2 |
プロファイル | A2DP・AVRCP・HFP・HSP |
充電時間 | 10分間の充電で約1時間の再生時間 |
ネックバンド部分の素材 | シリコン |
イヤホンの重さ | - |
全体の重さ | 19g |
colelBluetooth イヤホン
2,693円(税込)
ベースが強調されているが、物足りなさを感じる部分も
大容量バッテリーにより連続10時間の使用が可能。防水等級が7と高く、雨の日でも汗をかく運動をする際にも安心して使用できるイヤホンです。
メーカーのアピールする使いやすさでは、まずまずの評価となったものの、イヤホン本来の機能に不満が残る結果となってしまいました。
特に音の遅延は、ほとんどの動画で違和感を抱いてしまうレベルでした。用途は音楽再生に限定されるでしょう。高音域のパシャパシャとした聴こえ方は気になるものの、低音の程よい強調は心地よく、決して悪いものではありませんでした。
ながら聴きすることをメインの用途に考えてイヤホンを選ぶなら、検討の対象に加えてもよいでしょう。
連続再生時間 | 10時間 |
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防水機能 | IPX7 |
そのほかの機能 | Siri対応 |
Bluetoothコーデック | SBC, AAC |
Bluetoothバージョン | 5.0, 5 |
Class | 不明 |
プロファイル | 不明 |
充電時間 | 2時間の充電で約10時間の再生時間 |
ネックバンド部分の素材 | - |
イヤホンの重さ | 不明 |
全体の重さ | 不明 |
SUNVALLEY JAPANTT-BH07S Plus
5,692円(税込)
きれいではあるが薄っぺらい音質。装着感はよいのだが…
迫力のある低音ときれいな高音の両方が楽しめることをアピールするイヤホン。
実際に再生してみると、メインの音声はクリア。しかし、サブとなるコーラスなどが控えめに響き、音量を大きくしないと十分に楽しめません。総じてあまりよい音質とは感じませんでした。また、遅延が目立つため、動画を見る際には気になるところです。
ネックバンドが軽いため、鎖骨に当たってもそこまで気になりません。しっかりと耳に装着されるので、動いていても耳から外れない点は高評価です。
ながら聴きがメインの用途なら、選択肢に入れてもよいかもしれません。
連続再生時間 | 30時間 |
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防水機能 | 無し |
そのほかの機能 | 不明 |
Bluetoothコーデック | SBC, AAC, aptX, aptX HD |
Bluetoothバージョン | 5 |
Class | 不明 |
プロファイル | A2DP、AVRCP、HSP、HFP |
充電時間 | 2.5時間の充電で約30時間の再生時間 |
ネックバンド部分の素材 | 不明 |
イヤホンの重さ | 不明 |
全体の重さ | 26g |
SennheiserMOMENTUM In-Ear Wireless
20,200円(税込)
音響機器としては一級品だが、日常的な使用を想定したときに、不満が残る
大手オーディオメーカーであるゼンハイザーから発売されたネックバンドイヤホン。高級感のある革張りのネックバンドが特徴的です。
音響機器としての性能は非常に高く、高音から低音まで全体的にクリア。小さい音まで楽しめます。
音質は申し分ないものの、バンドが革製であることから密着感が強く、鬱陶しさを感じる点や、イヤホンヘッドがマグネットでまとめられない点など、日常的な使用における不便さも同時に目立ってしまいました。
家でゆっくり座ってじっくり音楽を聴く方や、その高級感が気に入った方でなければ、購入しても値段以上の満足度は得られなさそうです。
連続再生時間 | 10時間 |
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防水機能 | 無し |
そのほかの機能 | マイク、NFC |
Bluetoothコーデック | SBC, AAC, aptX |
Bluetoothバージョン | 4.1 |
Class | 不明 |
プロファイル | 不明 |
充電時間 | 1.5時間の充電で約10時間の再生時間 |
ネックバンド部分の素材 | 天然レザー(シープスキン) |
イヤホンの重さ | 不明 |
全体の重さ | 53g |
ボーズ(同)QuietControl 30 wireless headphones
23,080円(税込)
音質は良好なのだが、重いネックバンドはデメリットに
BOSEから発売された本格派のネックバンドイヤホンがこちら。ノイズキャンセリング機能が搭載されており、騒がしい環境下でもクリアな音質で音楽を楽しめます。
検証結果では、きれいで鮮やかな音質は高評価をだったものの、大きくて重いネックバンドの使用感が大きくマイナスに。
ネックバンドが重く、動くたびに鎖骨に当たったり首への密着感も大きかったりと、ネックバンド型ならではの短所も目立つ結果となりました。
音質やノイズキャンセル機能を真っ先に重視したい方であれば、選択肢に入れてもよいでしょう。
連続再生時間 | 10時間 |
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防水機能 | 無し |
そのほかの機能 | ノイズキャンセリング、独自の専用アプリ、NFC |
Bluetoothコーデック | 不明 |
Bluetoothバージョン | 不明 |
Class | 不明 |
プロファイル | 不明 |
充電時間 | 15分間の充電で約1時間の再生時間 |
ネックバンド部分の素材 | 不明 |
イヤホンの重さ | 不明 |
全体の重さ | 65g |
evioBluetooth イヤホン
3,057円(税込)
音質は及第点に達したが、運動時にイヤホンが外れてくる
IPX7の高い防水性と軽い本体が特徴のスポーツ用イヤホン。
その売りとは裏腹に、検証結果ではつけ心地は振るわない評価でした。実際にジャンプをしてみると、ネックバンド部分が浮いてしまって、鎖骨に当たるためとても気になります。
音質に関しては高音がシャカシャカと軽く聴こえてしまいますが、全体的にはきれいに聴こえているという結果でした。
スポーツシーンではなく、むしろ日常的な使用を想定するほうが、購入の選択肢に残せるように感じます。
連続再生時間 | 8~10時間 |
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防水機能 | IPX7 |
そのほかの機能 | マイク、ノイズキャンセリング |
Bluetoothコーデック | SBC, AAC |
Bluetoothバージョン | 5.0, 5 |
Class | 不明 |
プロファイル | 不明 |
充電時間 | 2時間の充電で約10時間の再生時間 |
ネックバンド部分の素材 | シリコン |
イヤホンの重さ | 不明 |
全体の重さ | 21g |
オンキヨーC7wireless
4,630円(税込)
全体的にこもった音質が残念。使用は動画視聴に限られる
音響メーカーとして広く認知されるパイオニアのネックバンド型イヤホン。スマートフォンに届いた通知を自動で読み上げてくれる機能が便利なイヤホンです。
検証ではまず、音質の悪さが気になるという結果となりました。全体的にこもったように聴こえてしまうことに加え、低音域が強調されており、ベースの刺さる感じは聴いていると疲れてしまう場合も。
ネックバンドの先端にあるリモコンが、動くたびに鎖骨に当たって不快感を覚えるという意見もあり、使用感の評価もいまひとつでした。
日常的な使用においても、極端に強い低音が好きなであれば購入の候補に入れられるイヤホンと言えます。
連続再生時間 | 7時間 |
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防水機能 | 無し |
そのほかの機能 | NFC、「Notification App」対応、マイク |
Bluetoothコーデック | SBC, AAC |
Bluetoothバージョン | 4.1 |
Class | Class2 |
プロファイル | A2DP、AVRCP、HFP、HSP |
充電時間 | 1.5時間の充電で約7時間の再生時間 |
ネックバンド部分の素材 | エラストマー |
イヤホンの重さ | 不明 |
全体の重さ | 20g |
SkullcandyInk’d+Wireless Earbuds
5,485円(税込)
音質は悪くないが使用感に難ありのため、選択肢には入れにくい
米国発の新興メーカーながら、オーディオ好きにはファンも多いskullcandy。いくつかあるモデルのなかでも、軽量でカラーバリエーションの豊富さが売りのモデルです。
高音のシャリシャリ感はあるものの悪くはない音質と、軽くて柔らかいネックバンドによるつけ心地のよさが目立ちました。しかしその反面、イヤホンヘッドが取りまとめられないなどの細かな部分での使いにくさから低い評価を受けています。
連続再生時間 | 8時間 |
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防水機能 | 無し |
そのほかの機能 | マイク |
Bluetoothコーデック | SBC |
Bluetoothバージョン | 4.1 |
Class | 不明 |
プロファイル | 不明 |
充電時間 | 不明 |
ネックバンド部分の素材 | 不明 |
イヤホンの重さ | 不明 |
全体の重さ | 24g |
ソニーモバイルコミュニケーションズオープンイヤーワイヤレスステレオヘッドセット
7,717円(税込)
使用できる場面が、音漏れを気にしなくてよい場所に限られる
ソニーから発売された指向性ネックバンド型イヤホン。音楽を楽しみながら周りの音もしっかりと聴き取れます。
全体的にこもっているように聴こえますが、音量を上げればしっかりとベースが響きます。ただし、音楽を心地よく視聴できる音量では、近くの人に音が聞こえてしまうのが残念なところ。
音漏れを気にしないですむ自宅や、ランニング時の使用を想定している方なら、購入する価値があるかもしれません。
連続再生時間 | 7.5時間 |
---|---|
防水機能 | 無 |
そのほかの機能 | NFC、リモコン、マイク |
Bluetoothコーデック | SBC, AAC |
Bluetoothバージョン | 4.2 |
Class | Class1 |
プロファイル | A2DP・AVRCP・HFP・HSP |
充電時間 | 2時間の充電で約7.5時間の再生時間 |
ネックバンド部分の素材 | - |
イヤホンの重さ | 不明 |
全体の重さ | 25.5g |
bikutoBluetooth イヤホン
999円(税込)
こもった聴き取りづらい音は、音楽用には使用不可なレベル
連続12時間再生可能、防水仕様のためスポーツをする際にも使用できるbikutoのイヤホン。
検証結果では、使い勝手と音質が悪目立ちする結果に…。音楽を聴くことは想定されていないかのような音質です。全体的にこもって聴こえるうえ、ボーカルも遠くから聴こえるため非常に聴き取りにくい傾向にありました。
使いやすさについてもイヤーピースが付属していることぐらいしか取り上げる点がないという結果になった商品です。
連続再生時間 | 12時間 |
---|---|
防水機能 | IPX7 |
そのほかの機能 | Siri対応、マイク |
Bluetoothコーデック | 不明 |
Bluetoothバージョン | 5.0, 5 |
Class | 不明 |
プロファイル | 不明 |
充電時間 | 不明 |
ネックバンド部分の素材 | 不明 |
イヤホンの重さ | 不明 |
全体の重さ | 19g |
その他のBluetoothイヤホンはこちら!
今回はネックバンド型イヤホンに絞ってご紹介しましたが、その他のBluetoothイヤホンも、下記の記事で実際に商品を使ってテストしていますので、ぜひ参考にしてみてください。
まとめ
ここまでネックバンド型イヤホンの選び方のポイントとおすすめ商品をご紹介しました。
イヤホンのなかでもどっしりとした安定感が魅力のネックバンド型。完全ワイヤレス型といったほかのタイプのイヤホンとは一線を画した安定感のある着け心地とイヤホン落下への安心感を得るならこのモデルが最適です。
この記事が皆さんのネックバンド型イヤホン選びの参考になれば幸いです。
文:松本颯太、写真:稲垣佑季・三浦晃一・芝崎哲治・佐々木歩・松村宇洋・ねこちゃば