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takao版「このラノベがすごい!2010」 GA文庫&HJ文庫編 [takao版「このラノベがすごい!2010」への]
いよいよこの企画もゴールが見えてきました。書いている私が一番安心していることでしょうwまぁ、仕事が始まったのでもう少し時間がかかりそうですが、何とか3月までには。もう、ゴールして良いよね。
↑と下書きしたのが,今年の1月だったのですがwどうしてこうなった!? と言うか,まだやる気なんだw
ということで、今回は、GA文庫とHJ文庫編です。どっちもあんまり読まないレーベルだったりします。どっちも好きな作品はあるのですが。それ以外に手を出さない、といったところでしょうか。
それでは、簡単な感想と評価を。
48 這いよれ!ニャル子さん/逢空万太
とにかく、笑って笑って笑えるシリーズ。タイトルから分かるように、クトゥルー神話をベースにしていますが、クトゥルー神話を素材にして、むちゃくちゃやっている印象。そもそも、ニャル子もニャルラトホテプ星人、という宇宙に存在する種族の市古対、という扱いですしね。ラブクラフト御大も草葉の陰で泣いているに違いない、という感じです。
とにかく、傍若無人なニャル子の言動と、それに振り回されながら、対外なる神々平気であるフォークでツッコミを入れる真尋さん、そして、ガチ百合で好きあればニャル子を(性的に)喰おうとするクトゥグア星人のクー子のやりとりを楽しむ作品だと思います。
また、パロディが多いけども、某生徒会ものみたいに露骨じゃなくて、いろんなところからネタをチョイスしているのが良いですね。特に、作者が好きらしい特撮ネタ。アニメのパロディを入れるラノベは多いですが、特撮ネタを入れる作品はそこまで多くないと思いますし、オリジナリティという面でいいと思います。
なんか、フラッシュアニメも作られていますし、次のアニメ化作品を見越しているのかなぁ、という気がします。3巻まで出て、まだまだパワーは健在ですので、これからも楽しみです。
評価:☆☆☆☆
49 神曲奏界ポリフォニカ クリムゾンシリーズ(1)/榊一郎
なんか、評価分けにくいですね。最初出版されたシリーズも、キネティックノベル?を文庫にしたクリムゾンシリーズも1巻だけ読んでいます。
私は、アニメのクリムゾンSから入ったのですが、原作はそこそこ面白いかな、という感じ。世界観は好きです。
ただ、最大の欠点が、楽器の音をすべて文字で書き表した点。これがまた、かっこわるいというか間抜けにしか見えません。ギュイーーーーン、とか書かれてもねぇwという感じでした。いっそ、ダッシュ記号(-)をのばすとか、敵が息をのむセリフとかで表現した方が上策だったと思います。
一応、クリムゾンシリーズは全巻購入していますし、そのうち全部読みたいと思います。 で、できたらほかのシャアワールドシリーズにも手を出せたら、と思いますが、よく考えたら、「コーティカルテが好き!」な私ですので、どうなることやらw
評価:☆☆
<HJ文庫>
50 ギブあっぷ!/上栖綴人
かなり楽しめたシリーズではあったのですが,2巻3巻とエロ方面が強くなって,なんかだんだん楽しめなくなった?と言うのが正直なところ。3巻なんて,ラノベとエロ小説ぎりぎりのラインすぎるだろうwという感じでしたしwとはいえ,面白かったんですけどねw
一番よかったのは,璃亞の心情かなぁ。主人公にひかれるものの,主人公が別の人のことが好きだ,と言うのが分かっているから我慢しなくてはいけない。自分の恋心を知られてはいけない。でも,知って欲しい。その間で揺れ動く心情がすごくよかったです。
あと,掛け合いもよかったですね。漫才のような掛け合いが楽しいラノベというと,『生存』シリーズがありますが,あっちより好きwネタに走りすぎていないところが良いのかな?
3巻で終わりなのかな?という感じでしたが,どうなんだろう。ただ,これ以上続いたら,もうやることは挿入しかないようなwハッキリとした決着はついてないけれども,もう事実上決定したようなものだしなぁ,という感じ。まぁ,すっぱりココで終わった方がよいでしょうね。
評価:☆☆☆☆
51 彼女は眼鏡HOLIC(1)/上栖綴人
読んだのがずいぶん前なので,実は余りよく覚えていないw作者,めがねが好きなのね,と思ったシリーズでありました。
後は,紙使いが眼鏡使いになったR.O.D,という感じでしたwと言うか,話の展開すらもR.O.Dみたいな感じなのはどうなのかと。一応,新人作家のはずなのに,勇気あるなぁ,と思った記憶があります。
一応,3巻で完結しているのかな?いずれ読もうと思いつつ,2巻がどこにあるか分からなくなっているシリーズだったりしますw・・・・・・マジで部屋の整理をしないと。
評価:☆☆☆
52 スクランブル・ウィザード(1)/うえばしけん
うーん,これもあまり印象に残ってない。なんか,主人公があまりにあまりな対応だろう,と言う記憶があるのですが,覚えていませんwまぁ,普通だったのかなぁ。
評価:覚えてません(^^ゞ
53 アニスと不機嫌な魔法使い(1)/花房牧生
これは,自分のブログで感想書いていたw
世界有数の力を持つ魔導士・シドに預けられたアニス。彼女は莫大な魔力を秘めていて、その魔力を奪おうとする魔導士・セイに狙われることに。その中で、アニスが自らの力に目覚めていく。
そんな感じの話でした。意外とほのぼのとした話で,心がほんわかなりました。そんな話を読みたい人には良いかな?作者が新シリーズ出していましたし,完結しているような気もしますが,どうなんだろうw
いろいろ突っ込みどころがありましたが,悪い作品ではなかったです。
評価:☆☆
54 じんじゃえーる!/原中三十四
幼なじみにあこがれる私としては,いきなり現れた人に主人公がなびいていくのは耐えられない!そんな感想を持った作品でした。もう少し,幼なじみ大勝利な話が増えてもいいと思う今日この頃w
神社の神に新しく任命された春奈が,最初の信者として現れた主人公の恋の応援をするうちに,だんだん主人公にひかれていって,といろいろダメダメだろうwってな展開でした。うーん,個人的には,春奈は苦手です。
続かなくても,と思ったら,2巻が出ていますね。しっかり買っていますがw
評価:☆☆
今回は,こんな感じで。後半ほどあっさりなのは,あんまり覚えていないからです。すみません<(_ _)> ただ,HJ文庫,弱い気がするなぁ,そんな感じでした。まぁ,GA文庫もそうなんですが。
さて,残りはあそこですが,やるんだろうかw
takao版「このラノベがすごい!2010」 ファミ通文庫&富士見ファンタジア文庫&富士見ミステリー文庫編 [takao版「このラノベがすごい!2010」への]
今回は、ちょっと多めです。
<ファミ通文庫>
38 バカとテストと召喚獣(2)/井上堅二
このライトノベルがすごい!2009では3位、そして、2010では見事1位に輝き、ついにアニメ化。勢いに乗りまくっている本シリーズであります。元々、編集部特別賞受賞から始まったシリーズ、と考えると、編集部の見る目が確かだった、ということができますね。余談ですが、そのときの大賞が『108年目の初恋』いろいろきつかった記憶があります。音楽でも全員一致の大賞でデビューしたミュージシャンより、たとえ他の人が駄目でも一人の人がすごく気に入って審査員特別賞とったミュージシャンの方が売れることがある、と聞いたことがありますが、そんな感じかな、と思います。BAKUMANで言うと、10人中2,3人が好きな作品、ということですかね。
さて、大人気のシリーズですが、私個人の感想としては、「確かに面白い。しかし、『このライトノベルがすごい』1位は過大評価が過ぎるのではないか」という気がしています。まぁ、未だ2巻までしか読んでいないので偉そうなことはいえないのですが。2巻までの感じだと、そういう風に感じています。
以下の小言は、私が2巻までしか読んでない、という前提で読んでください。
確かに、1巻のテストの解答は大笑いしました。本編も楽しみました。しかし、それがすごいかと言われると、うーん、という感じがします。実際問題、その部分が面白くない、という人も少なくないわけで。
キャラ的なものにしても、ムッツリーニと秀吉はキャラが立っているような気がしますが、ほかのキャラのキャラが立っているか、といわれると弱い気がします。何より、ラブコメものなのに、瑞希と美波が10位に入らないのはどうなんだろう、という気がします。その代わりに、秀吉が7位(女性部門)に入っている始末。 どうにかならないものか、と。
とはいえ、コメディものとしては良質だとは思います。かなり笑いましたし。ただ、ギャグがあうかどうか人それぞれだと思うので、買う前に少し立ち読みして、テストの解答を読んでおくことをおすすめします。それがつまらない、という人は買わない方が無難。大笑いするなら、そのままレジにGoしましょう。
評価:☆☆☆
39 学校の階段(4)/櫂末高彰
これは第7回エンターブレインえんため大賞小説部門優秀賞受賞作品。今、過去の受賞作品と受賞者を見ていましたが、ものになっていない率が半端ないですね。野村美月さんと桜庭一樹さんと日日日(あきら)さん、田口仙年堂さんくらいですか?
それはさておいて、学校の怪談ではなく、学校の階段なのがこの作品のポイント。タイトルからはどんな作品が全く想像がつかないかもしれませんが、部活動ものです。
この作品は、主人公が学校の階段を駆け巡り、タイムを競う階段部に加入し、その中で何かを得ていく物語。すみません、適当ですw
1巻は、階段部存続の危機から始まりますが、やはり展開に無理がある気がするんですよね。今まで嫌われていたはずなのに、突然彼らの礼儀正しさとか何とかに気づいて、応援する、というのはどうなんだろうという気がします。結局、迷惑に変わりはないんだし、今のところけががないかもしれませんが、いつ大事故が起こるとも分からない状況です。そのリスクは避けるべきではないかと思います。自分が大けがを負わされたときに、どうするんだ、と思ってしまいます。まぁ、そのすべては生徒会があれなせいもあるのでしょうが。
なんか、他人に迷惑かけなければ何やっても良いじゃない、という感じがするんですよね。実際、他人に迷惑かけているわけですが。そこが気になるなぁ、と。
あと、話が進むにつれて、階段部の活動と話が関係なくなっていった、というのもマイナスですね。確かに、階段部だけで話をふくらませるのは無理があるので、仕方ないともいえますが、そうならば潔く終わるべきだったでしょう。私は4巻まで読んで5巻途中で読むのを止めましたが、1巻はまぁ面白い、3巻もそこそこ面白い、と思った以外、2巻と4巻がいまいちすぎでしたね。5巻もなんかいまいちで読むのを止めたのでした。
キャラにしても、主人公と同居している4姉妹の春と夏が空気になっているのも気になる点ではありました。4人である必然性を感じない、というか。
とはいえ、あらはあるものの、勢いはある作品なのかな、という気がします。レース部分は確かにおもしろかったですし。でも、無理におすすめはしないかな?全巻購入していますが、たぶん読まないと思うシリーズです。
評価:☆☆
完結済みです。
40 「文学少女」シリーズ/野村美月
確かに、本編は面白いシリーズでありました。どんどん引きつけられた、最後の展開では幾度も涙を流しました。そして、綺麗に終わったと思った矢先、短編集というシリーズ『文学少女と恋する挿話集(エピソード)』と、外伝シリーズ『「文学少女」見習いの~』が始まりました。ただ、これがくせ者かな、という気がします。
確かに面白い。面白いんですよ。ただ、挿話集では、バカップルの話が鼻についたりしました。それと同時に、「少しおもしろさが弱くなっている?」という感じも。元々、作者は前作?の『うさこい』の評価がすさまじく悪かったようなのですが、それが少しずつ見えているような感じがしました。
それでも、その部分はほんの少し。全体通しては面白いんですけどね。素晴らしいシリーズ、と感じます。ただ、ただ、本編が綺麗に終わっているだけに、もう早く終わって欲しい、という気もします。次の巻で終わる、ということですが。なんか、出版社の「稼げるうちに稼ごう」という思惑が見えるような気がするんですよね。
映画化は楽しみですし、絶対に見ようと思っています。
評価:☆☆☆☆
本編シリーズだけなら、文句なく☆☆☆☆☆です。
先日、傷心を読み終わりましたが、やはり面白かったですwでも、シリーズ読んできたのでどうしてもななせとかに目がいってしまう・・・・・・。
<富士見ファンタジア文庫>
41 「生徒会の一存」シリーズ(4)/葵せきな
つい先日、アニメが無事終了した本シリーズ。このシリーズが発行されて話題になったのがもうずいぶん昔のことに思えますwというか、いつのこと?本気でw
1巻読んだときは、とにかくパロディを詰め込んだようなギャグ、たたみ込まれるような会話、無駄なシリアスパート。そして、すべての人があっけをとられる終わり方。悪い意味であきれた記憶があります。
ただ、1編だけすごく好きなシリーズがあって、その面影を追うように2巻、3巻と呼んでいくうちに、「あれ、これきらいじゃない」と思うようになりました。私がこのシリーズで良いなぁ、と思うのは、とにかくテンポのよい会話ですね。今の漫才の主流となっている、とにかくたたみかけるようなテンポのよいギャグとツッコミの会話。これがとにかく好きです。
とはいえ、相変わらずシリアスパートがいただけないのが残念ですね。ギャグを引き立たせるためにシリアスを入れる、というのはパターンの一つだと思います。しかし、本シリーズのような良い意味でバカなシリーズに、シリアスな話を入れても、ただその部分だけが浮いてしまうんですよね。結果、かみ合わない結果に。そこがうまくないですね。
2ちゃんのノリのようなパロディが大丈夫な人はいいと思いますが、あわない人はとことんあわないと思います。購入前にはお試し読みを薦めます。
評価:☆☆☆
生徒会の一存―碧陽学園生徒会議事録〈1〉 (富士見ファンタジア文庫)
- 作者: 葵 せきな
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2008/01/19
- メディア: 文庫
42 夜想譚グリモアリス(1)/海冬レイジ
このシリーズも全巻購入しているのですが、1巻しか読んでいないというwちなみに、元出ていたのは富士見ミステリー文庫です。先日、『ROOM NO.1301』と『SHINO』の完結を持ってレーベル自体がなくなってしまったので、富士見ファンタジア文庫の方にお引っ越しとなりました。その際に、富士見ファンタジア文庫で出し直したのですが、表紙が富士見ミステリー文庫版と同じというw
余談が長くなりました。要は、「読んだのが前過ぎてあんまり覚えていない」と言うことです。読んだの、このブログ開設当時でしたからねw
ヒロインのキャラがよかった記憶があります。が、それ以外は。当時の記事を見ると、会話のテンポが気になるとか書いてありますが、やはり覚えていないw
まぁ、その程度の作品だったのでしょう。最低ですね、私w
評価:☆☆
夜想譚グリモアリスI かくてアダムの死を禁ず (富士見ファンタジア文庫)
- 作者: 海冬 レイジ
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2009/08/20
- メディア: 文庫
43 黄昏色の詠使い/細音啓
これは、ものすごくよかったですよ。昨年、無事最終巻を迎えたシリーズですが、とにかく新人さんとは思えないくらいよかったですね。どうも、元々長編シリーズの最初に据えていた物語を投稿したようなので、その後のシリーズも自然に続いてくだました。もしも、受賞してなかったらどうするつもりだったんだろう、と思いましたがw
この物語の良さは、登場人物が優しい、物語が優しい、ということではないでしょうか。確かに、悪者っぽいのは出てきますが、実はそいつも痛みを持っていて、という風に、憎いんだけど、憎みきれないという部分を持っていました。
最後に関しても、とにかく優しい。巨大な力を持つものに対して、力ではなく、自分の意志を示し納得させる、というところがよかったです。とにかく読んでいて心地よささえ感じるような感じでした。
まぁ、インターネットでツッコミを入れられているのも見たことがありますし、それも納得できる自分がいます。しかし、私はそれを差し引いてなお、この物語に魅力を感じました。オラトリオ、考えるの大変でしょうに。それを構築しきったところとかが、魔法を唱えるなら詠唱世代の私にはよかったです。やはり、魔法には詠唱が必要不可欠でしょうw
シリーズが進むにつれて、章のタイトル部分が異様にこっていたりして、出版社も力を入れているのを感じました。全10巻とちょっと長めですが、ファンタジー好きの方には是非とも読んで貰いたいシリーズです。
評価:☆☆☆☆☆
イヴは夜明けに微笑んで―黄昏色の詠使い (富士見ファンタジア文庫)
- 作者: 細音 啓
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2007/01
- メディア: 文庫
黄昏色の詠使いX 夜明け色の詠使い (富士見ファンタジア文庫)
- 作者: 細音 啓
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2009/08/20
- メディア: 文庫
44 ご愁傷さま二ノ宮くん(1)/鈴木大輔
まぁ、いろいろ噂は聞いていたのですが、その噂通りだったなぁ、という感じでした。
噂というのは、文章は上手だけど、内容がくだらない、という感じでした。実際読んでみると、なかなか文章は悪くない。変な癖があるわけでもなく、読みやすい文章だなぁ、というのが印象でした。
しかし、内容がよくなかったですね。全体的に悪い意味で「うわぁ・・・・・・」という感じでした。あの麗華が冥土になるところなんて、もう嫌悪感すら感じるような感じだったと思います。
それにとどめを刺したのが、麗華と真由、どちらも実は主人公の峻護(しゅんご)と幼いときにあっていて、どちらかの何らかの要因によって、峻護が今のような平凡な人間になってしまった。それまでは、二宮家でも天才と呼ばれるような才能の持ち主だった、というところ。厨二病設定は大好きなんですが、これ見た瞬間に一気にさめてしまいました。アニメだとなんとか大丈夫なんですけどねw不思議です。
とりあえず、2巻までは買っているのですが、これも2巻を読むことはなさそうです。ただ、作者の第二作目『1×10』が結構好きだったんで、それ次第で読むかもしれません。『1×10』自体、『ご愁傷さま二ノ宮くん』の焼き直しのように感じたのでw
評価:☆
ところで、物語自体完結したらしいのですが、Wikipediaの項目に「まだ完結していない作品」とあるのは、放置されているからですか?w
45 SH@PPLE/竹岡葉月
はい、これまたすごく好きです。姉の通う女子校の生徒に一目惚れした主人公・雪国と、その女子校の生徒会長としての役割に疲れてしまったもう一人の主人公・舞姫は、お互いの利害の一致からそれぞれが入れ替わって学校生活を送るようになって、というお話。
いわゆる入れ替わりものになるとおもいます。それ自体、よくある設定なのですが、キャラが非常に良い!生き生きとしたキャラたちの、おもしろおかしい姿に大変笑わせて貰いました。
個人的にお気に入りは胡蝶の宮。芯がしっかり通っていて非常に凛々しい。はじめは生徒会と対立していていやな奴かと思っていたのですが、そうでもなく。なにげに気遣いできたり、好きになった相手にはやっぱり不器用だったりするところが愛おしかったです。恋の勝負には勝てないだろうなぁ、と思いつつ、ついつい応援してしまうキャラです。
で、本編の方ですが、7巻に来て急展開。怒濤のシリアスラブモードに入りました。もう、蜜が切ない!古葉さんが切ない!雪国が切ない!舞姫がいじましい!『とらドラ!』をちょっと思い起こすようなシリアスモードの突入具合に、ちょっとびっくりしたり。でも、もう目が離せなくなったり。
もう、盛り上がりまくっていて、次の巻が楽しみで仕方ありません。決着は、雪国と蜜がくっつく展開になると思いますが、古葉さんにも救いがあって欲しいなぁ、と願ってやみません。
評価:☆☆☆☆☆
46 MA棋してる!/三浦良
あー、このシリーズ、富士見ファンタジア文庫だったんですね。今の今まで、角川スニーカー文庫だと思っていた、そんなシリーズです。というか、2巻以降に続きそうな展開になっていたのに、続きが出ないのはなして?私はそこまで嫌いではなかった、というかむしろ好きだったのですが、売れ行きが芳しくなかったと言うことでしょうか?富士見は打ち切るのも早いようなので、ちょっと心配です。売れたら、シリアス長編にギャグ短編と無理させるのにですねw
魔法で将棋している、略してMA棋してる!という感じのタイトルですが、その名の通り、主人公は魔法使い。そして、自分の魔法を構築する上で、将棋をシステムに取り入れて魔法を使います。そのアイディアが面白いし、目の付け所が良いな、と思いました。実際、論理的だと思いますしね。
次に期待が持てるような始まり方だったのに、次が出ないのが残念で仕方ありません。まぁ、「まいじゃー」さんに書いてあるように、中心読者層が読まなさそうな話なので、仕方ないのかな、と思います。
評価:☆☆☆☆
<富士見ミステリー文庫>
47 ROOM NO.1301(7)/新井輝
昨年、ついに完結を迎えた本シリーズ。なんか、ハードカバーで出版しようという計画もあったようですが、そちらは立ち消えになったようですw
とはいえ、私途中までしか読んでないのですよね。面白いと思うし、すごく好きですので読もうとは思っているのですが、なかなか先に踏み出せませんw
寸止めライトノベル、と呼ばれているのを見たことがあるような気がしますが、そんな感じですね。どこか欠けた部分を持った人達が、12階建てのビルの13階にある部屋に集まって、それぞれの欠けた部分を埋めあっていく、というか何というか。それでいて、非常に倒錯した作品でもあります。何せ、主人公の姉の蛍子は、自分の弟が大好きで、そして、弟の子どもを生んでいますからねwもう、何がなにやらw
ただ、行為の描写はなく、その事前と事後が描かれるために、取り立ててエロい、というイメージはないです。エロ差で言ったら、『H+P』の方がたぶんエロいwやはり、エロスではなく、ROOM NO.1301に集まる人々の関係とか、その空気とかを楽しむ作品かな、と思います。
個人的には、健一(主人公)最低!という感じですが、それでも結構楽しめています。そのうち、完結まで読みたいですね。
評価:☆☆☆
ROOM NO.1301―おとなりさんはアーティスティック!? (富士見ミステリー文庫)
- 作者: 新井 輝
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2003/09
- メディア: 文庫
ROOM NO.1301 #11 彼女はファンタスティック! (富士見ミステリー文庫)
- 作者: 新井 輝
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2009/03/19
- メディア: 文庫
タイトルだけでは、どれが何巻やらw
余談ですが、イラストを担当しているさっち氏本人によるコミカライズも行われています。主人公は、私が大好きな「桑畑綾」さん!抱腹絶倒、本編のイメージ破壊?上等!といわんばかりの内容です。というか、千夜子ちゃん、イメージ壊れすぎだろう、jk
まぁ、人を選ぶ内容だとは思うのですが、脅威のある方は是非w
るーむ! ROOM NO.1301 (1) (角川コミックス ドラゴンJr. 121-1)
- 作者: 新井 輝
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2008/01/09
- メディア: コミック
る~む!ROOM NO.1301 2 (角川コミックス ドラゴンJr. 121-2)
- 作者: 新井 輝
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2008/10/09
- メディア: コミック
takao版「このラノベがすごい!2010」 電撃文庫編 後編 [takao版「このラノベがすごい!2010」への]
それでは、先日に続き、takao版このラノベがすごい2010 電撃文庫編の後編です。
29 有川夕菜の抵抗値/時田唯
まぁまぁ面白かったかな、という印象。パラライザという、身体から電気を放電する特殊体質ゆえ、人との接触を恐れる主人公が、転校した先の学校の人物によって変わっていく、というお話。
夕菜をパラライザと積極的に関わろうとする二人に関しては、キャラ的には良いものの二人も必要だったかな、という感じがしました。部長だけにして、恋愛ものとするか、千春だけにして、友情ものとするか、どっちか一つを選んでいた方がもっとすっきりしたような感じがしました。
登場人物の周りがよかったのは好印象。夕菜、千春、部長とそれぞれの立場、トラウマがあるのですが、ついつい自分の思いだけで暴走しがちなキャラたちをちゃんとたしなめる存在がいて、それを受けて3人が少しずつ変わっていくのが素敵でした。
評価:☆☆
30 ダブルブリッド(1)/中村恵里加
電撃文庫では人気シリーズだったのかな?よく分かりません。で、ずっと最終巻が出ていなかったのですが、5年ぶりに最終巻が出て見事完結、というシリーズ。漫画版を読んでいたので、興味はあったのですが、完結を機に全巻購入。そして、未だ1巻しか読んでない、という感じですw
1巻しか読んでないので恐縮ですが、やはり人気が出そうだなぁ、と思いました。主人公二人の関係がすばらしいですね。この二人がいかに関係を築いていくのか、これが作品の見所でしょうか。(とか言いつつ、電撃文庫MAGAZINEでその後の展開を読んだので、大隊の展開は知っているのですがw)
安心して読めるシリーズではないでしょうか。無事、完結もしましたし。ただ、グロ表現も見られるので、それが苦手な人は避けた方が無難かと思います。
評価:☆☆☆
31 狼と香辛料(3)/支倉凍砂
アニメ化もされて、電撃の人気シリーズとなっている本作。第12回電撃小説大賞銀賞受賞作です。
この作品の特徴の一つでもあるのですが、ライトノベルという分野において、経済を取り入れたのが面白いなぁ、と感じました。新人さんのあとがきとか読んでいると、小説が大好き、という人は多いのですが、それ故に独自のアイディアを入れるのが難しかったりするもの。この、オリジナリティに多くの作者が悩むと思うのですが、そこに経済を持ってきたのはよかったですね。1巻はかなり新鮮な気持ちで読むことができました。
ただ、それは特徴の一つでしかなく、売れた一番の要因は、ホロの可愛らしさかな、と思います。独特の台詞回しが印象的でした。
ただ、それ故に、だんだん経済的要素が薄くなってきて、ホロとロレンスの掛け合いがメインとなってくるのは残念かな、という気がします。あ、これは噂ですが。がんがん続いていますが、適当なところで、ホロの故郷に行って終わらせた方がよかったんじゃないかな、という気がします。
4巻以降手をつけていないのですが、大きな原因は劣化が酷い、といわれていることなんですよね。事実、このライトノベルがすごいでは、2009で5位だったのが、2010では19位と大幅にランクダウンしています。同様に10位から姿を消した作品もあるのですが、それが
『とある飛空士への追憶』→元々1巻もの
『フルメタル・パニック!』→2009年出版されずに対象外
ですからね。正直、風呂敷の畳み時ではないかと思います。
ああ、あと面白くなってくるのが結構後半から、というのも辛いですね。ホロとの掛け合いが楽しめればよいのかもしれませんが。もっと早くから面白くなれば読むスピードも速くなるんですけどね。
評価:☆☆☆
32 新フォーチュン・クエスト(10)/深沢美潮
私がライトノベルを読み始めるきっかけとなったシリーズ。とにかく、好き・・・・・・だったですね。
読まなくなった原因としては、やはり内容の変化でしょうか。なんか、パステルがやたらうじうじし出したり、トラップが鬱陶しくなったり。素直にひっついとけばよかったのに、なんか関係性が気持ち悪くなってきたというか。
展開的には、旧シリーズ1巻で放置されていたクエストを解決して、最後の目的らしきものが見つかって、という感じで決して悪くない気がするんですけどね。その謎の商人が謎の城にも関わっていた、となればもう俄然目が離せなくなるのですが。パステルの視点から書かれている文章なのに、そのパステルがうじうじしていたら全然駄目ですよね。
確かに、途中までは面白かったんですけどね。今ではもう惰性で続いているとしか思えません。一応、全巻購入はしていますし、このシリーズと15年のつきあいになるので、完結は見届けたいと思っていますが。最後は面白くなって欲しいな、と願ってやみません。
評価:☆☆
新装版フォーチュン・クエスト〈1〉世にも幸せな冒険者たち (電撃文庫)
- 作者: 深沢 美潮
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2002/05
- メディア: 文庫
新フォーチュン・クエスト (1) (電撃文庫 (0039))
- 作者: 深沢 美潮
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 1998/07
- メディア: 文庫
無印シリーズは間違いなく名作だと思いますし、新も、5巻くらいまでは面白かったんですけどねorz
33 俺の妹がこんなに可愛いわけがない/伏見つかさ
ネットでの評判を見て手を出してみた本シリーズですが、その評判に違うことなく、かなり面白かったです。
兄弟仲がよくない主人公ですが、ある日妹の秘密の趣味を知ってしまったことから人生相談を持ちかけられるようになって、というお話。
キャラが良いなぁ、と思う本シリーズ。個人的にお気に入りは、毎回感想で書いていますが、沙織・バジーナと幼なじみwこの二人を堪能するために私はこのシリーズを読んでいる、といっても過言ではないですね。また、黒猫も最初はどうかなぁ、という気がしていましたが、だんだん可愛く思えてくるようになり、最新4巻では魅力大爆発、という感じですし。桐乃は、終始主人公である兄に冷たい態度ですが、最後に見せるちょっとしたデレ、というべき部分が良いなぁ、なんて思っています。
桐乃の内心を想像すると、なんだかもうにやにやするやら切なくなるやら。一体、彼女の秘めた思いが打ち明けられるのはいつになることか、という感じです。
5巻は少し間が空く、ということでしたが、今月10日に発売が迫っています。桐乃はアメリカに旅立ち、黒猫は主人公と同じ高校に入学して。どのような展開を見せるか、目が離せません。
評価:☆☆☆☆
34 静野さんとこの蒼緋/水鏡希人
第14回電撃大賞金賞受賞作『君のための物語』の作者による、受賞後第1作。電撃文庫は金賞が本命、といわれることがあるように、『君のための物語』がかなり面白かったので、期待していたのですが見事肩すかしを食らってしまいました。
失敗の原因は、作者がライトノベルらしさ、というものを追ってしまったからかなぁ、なんて思いました。『君のための物語』では良い意味でライトノベルっぽさがなく、でもライトノベルのエッセンスが入っていて、非常に面白い作品に仕上がっていたと思います。ただ、ファンレターに「ライトノベルっぽくない」とか言う意見があったのかな?で、作者がそれを気にしてしまったのかな、と思います。
編集者と話し合って、ライトノベルっぽさを考えて、という下りがあとがきにありましたし、確かに前作よりライトノベルっぽい作品になっておりました。しかし、そのことによって作者の良さがなくなってしまっては意味がないなぁ、と。結果、平凡な作品ができあがってしまいました。
展開もよくなかったですね。主人公は魔法使いの家系で、という話何ですが、それが分かるのが中盤すぎ。後半に入る頃だったと思います。結果、前半はこんなにいらなかったんじゃ?という感じになってしまいました。
『君のための物語』を読む限り、ライトノベルっぽい作品を書こうとすると、作者の良さはでないような気がしました。2巻の予定が今年3月になってもない、というのが作者の苦悩なのかな、という気がします。個人的には、続きも読んでみたい気がします。でも、ベストの選択肢は、このシリーズを捨てて、「メディアワークス文庫」から新シリーズを出す、ということだと思います。
この作品はお薦めしませんが、作者の次回作は楽しみにしています。何年かけても良いので、がんばって貰いたいです。
評価:☆
35 空ろの箱と零のマリア/御影瑛路
これは、はっきり言って2009年度ベストシリーズと言っても過言ではないと思っています(『とある飛空士への恋歌』が3巻に来て一気に迫ってきたのですが)。すべてにおいて文句の付け所がない作品。元々、今までの作品に定評があった作者が久しぶりに刊行したシリーズで、作者曰くエンターテイメント性を考えた、とのこと。
ライトノベルらしさを保ちながら、内容としてはほかのライトノベル作品より頭一つ飛び出ている印象です。とにかく面白い。ぐんぐん引き込まれて、一気に読んでしまう、という感じでしょうか。
でも、このライトノベルがすごい2010だと、48位なんですよね。私としては、「それはあり得ないから」という感じです。確かに、キャラ萌えもないですし、コメディでもないですし、終始シリアスで重い作品ですので人気が出にくい作品なのかな、という気がします。でも、この作品、もっと評価されてしかるべきなんですけどね。
下手に私が書くよりも、読んでみた方が良い作品だと思います。絶対に後悔はしないとおもいます。気になる引きとなって終わった2巻を受けた3巻もいよいよ今月10日発売。楽しみで仕方ありません。
評価・:☆☆☆☆☆
36 アスラクライン/三雲岳斗
アニメが残念でしたね。で、原作ですが、私はすごく好きです。ただ、万人に勧められるか、というと難しい気がします。
作者曰く、コミカルで、残酷で悲しくて、少し救いのある作品(うろ覚え)ですが、ここら辺がですね。前半コミカル後半シリアス、というのを受け入れられるか、というところにかかっていると思います。あと、展開が少し遅いのも気になるところ。5巻なんて、実質20ページ程度しか重要部分がない気がしますし。
実際の物理学の理論を物語に取り入れているため、内容が若干難しいのも気になるところかもしれませんね。あと、謎がなかなか明かされないのも。
とはいえ、好きになったらすごくはまるシリーズだと思います。7巻「凍えて眠れ」のおもしろさは異常ですし、10巻「科學部カイメツ」から13巻「さくらさくら」の展開は神がかっていると思います。特に、智春と操緒の物語の完結にあたる13巻「さくらさくら」の熱さ、切なさは異常だと思います。確かに、物語の展開としては、急すぎるし、ラスボスがあっけなくやられるのに不満を感じる人も多いと思いますが、私はかなり楽しむことができました。
原作は、智春と操緒の話が完結し、物語が和葉にバトンタッチされました。そして、14巻「The Lost Files」がいよいよ2月に迫っています。果たして、智春と操緒はどうなったのか、期待しています。
確かに、既刊13巻と長いですが、読んでそんはない作品かな、と思います。
評価:☆☆☆☆
表紙は、新装版より前の方が好きでしたねw
37 C3-シーキューブ-(2)/水瀬葉月
これまたはいてないで有名な作品ですねw一体はいてない作品いくつあるんだ、という感じがしますねw
呪われた道具たちと呪いを受けない少年の物語。作者は、登場人物をやたら殺すことで一部有名のようですが、この作品ではそうでもないですね。やたらグロいですけどもwそれは、ヒロインのフィアがアイアンメイデンが人間化した存在なので仕方ないですね。読んでいると、拷問道具に詳しくなれますよw
とはいえ、作者も気にしているようで、エロと微グロを心がけているようです。1巻の展開は微グロではなかった気がしますが。グロはそこそこ好きなので(あまりにグロいと駄目)、大丈夫でしたが。後は、狂った敵とか大好物なので、1巻はすごく好きでした。
登場人物も可愛いですし、グロい作品が駄目、という人でないなら、買って読んでも大丈夫だと思います。興味があるのでしたら、是非、という感じです。ただ、作者が作者なだけに後半の展開が心配です。
評価:☆☆☆
takao版「このラノベがすごい!2010」 電撃文庫編 前編 [takao版「このラノベがすごい!2010」への]
さて、いよいよ来ましたよ。本命の電撃文庫ですwノミネート作品が多いですね。いかに私が電撃文庫ばっかり読んでいるかが分かるような結果でした。というわけで前後編に分けました。それでは、どうぞ。
20 乃木坂春香の秘密/五十嵐雄策
アニメ化も2回されて、結構好評だったような気がする本シリーズ。アニメは面白かったですよね。ただ、原作はというと微妙だったんですよね。もう、ひたすら惰性としか思えないような内容で引き延ばしに来ているとしか思えなかったのが去年あたり続いていたので。確かに、お約束のラブコメを堪能できる、という点では非常に魅力的な作品ではあるのですが、それが引き延ばしに入ると・・・・・・という感じです。
それでも、アニメ化の影響か、今年出版された分は割かし面白かった気がします。最新刊では、完結に向けての道筋が見えてきたのも好印象でした。正直、8巻くらいで終わっておけばもっと良い作品となった気もしますが、今となっては悔いても仕方ありません。最後は綺麗に終わって欲しいと思います。
それにしても、最近の展開、シークレットというか、「春香は隠れオタク」という設定が全く意味がない気もしています。乃木坂春香の秘密がきらいな人の中に、「作者自身が『オタクはこんなのが好きなんだろう』とバカにしているのが透けて見える感じがしていや」みたいな意見があった気がしますが、こんな展開だとますますそういうそしりは免れないと思いますね。
まぁ、釣られちゃった以上は私は最後までつきあいますw
評価:☆☆☆
21 アクセル・ワールド(1)/川原礫
第15回電撃大賞大賞受賞作品。なんか、作者はオンライン小説で人気があった人、という触れ込みで売り出されて、今年アクセル・ワールドを3冊、ソードアートオンラインを3冊。大活躍ですね。ただ、2巻からの劣化が激しい、という意見もよく見るのですが。
そんな2巻を読んでいないので、1巻のみの評価を。これは純粋によかったですね。ジャンプ作品を思い起こさせるような熱血展開が魅力でした。あと、主人公が小太りの中学生、というのが面白いですね。しかし、戦いの舞台をネットみたいなのに置くことで、日常ではダメダメな主人公だけど強い、というのにしたのはすばらしいですね。
まぁ、確かに最後の戦いあたりに釈然としないものを感じたりしたのですが、面白かったのでOKです。さて、2巻以降も読んでいこうと思っているのですが、2巻以降の評判がよくないのが気になるんですよねw躊躇してしまいます。
評価:☆☆☆☆
22 れでぃ×ばと!/上月司
世間的には、はいてない表紙で有名ですかね?それとも、電撃の誇るエロコメ?そんな作品です。
私は大好きです。もう、1月と3月に新刊が予定されていることに小躍りして喜びたいくらい大好き。ただ、これもあまり話が進んでいないのですよね。そこをどう思うか、という気がします。もっとも、乃木坂春香の秘密よりは盛り上げてきているとは思うのですが。
あと、登場人物が多い割に、展開に絡んでくるキャラが少ない、というのも気になるかもしれません。あの二人組とかw表紙だったのに、本編で出番がなかったみみね先輩とかw
ドリルのツンデレを楽しみつつ、四季鏡姉妹が提供するお色気成分を楽しむ作品だと思うので、そちらを楽しめるのならいいと思います。正ヒロインの腹黒幼なじみ?あんなの、おまけですよw作者が秋晴と腹黒をくっつけようとあがくのを生暖かく見つめるのも面白いと思います。
評価:☆☆☆
- 作者: 上月 司
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2007/12/10
- メディア: 文庫
23 メグとセロン/時雨沢恵一
時雨沢恵一さんといえば、キノの旅が有名かもしれませんが、私あっちの方は読んだことないんですよねwいつか読みたいとは思っているのですが。で、なぜかメグとセロンだけは読んでいます
かなり面白い作品ですね。ジャンルで言えば、ミステリ系になるのかな?ほかの人気シリーズに比べると、派手さはないですが、しっかりとおもしろさを感じさせてくれる優良シリーズです。
成績優秀、容姿端麗、実家は金持ちのセロンが、一目惚れしたメグミカさんにちょっとずつ近づいてくるのをにやにや見守るのが、本当に楽しいです。セロンがもう、バカみたいにうぶすぎて、応援したくなりますw
そして、メグミカさんが魅力的ですね。可愛いし、芯が強いところもあるし。優しいのですが、譲れないところは絶対に譲らない。そんなところが魅力でしょうか?
そして、メグとセロンの周りの新聞部の面々がまた個性的かつ魅力的。さすがは電撃の看板作家だなぁ、とこの作品を読んで感心しました。
刊行ペースは早くないですが、毎回楽しみにしています。長く長く続いて欲しいなぁ。
最新刊の発売が3月10日に予定されているようです。楽しみw
評価:☆☆☆☆☆
24 パララバ-Parallel lovers-/静月遠火
こちらは、第15回電撃大賞金賞受賞作。電撃は、誰にでも受け入れられやすいのを大賞に持ってきて、良いのは金賞を贈る、みたいなのがあるらしいですが、まさにその通りだな、と思いました。『アクセル・ワールド』はもちろん面白かったですが、小説的なおもしろさはこっちが上だったなぁ、と思います。というか、14回の金賞『きみのための物語』系統の作品なのですよね。
自分が好きだった人が死んでしまった世界。そんなある日、携帯に着信が。相手は死んだはずの彼。
パラレルワールドの気まぐれが起こした、ほんの少しの奇跡。彼が死んだ理由は何だったのか、というのを追うのが中心です。
女性言葉で書かれた文章が苦手なので、読むのに時間がかかりましたが、かなり面白かったです。個人的には、『アクセル・ワールド』より好きw
この人の次回作に期待、といいたいところですが、次はメディアワークス文庫で、大人向けのこの系統の作品を書かせて欲しいと思います。『きみのための物語』の作者の無残さを見ると。もちろん、あちらの作者も一緒に、ですが。
評価:☆☆☆☆
25 さよならピアノソナタ(1)/杉井光
あー、これ読んだのブログを始める前か。どおりで、あまり内容を覚えていないのか、と納得した作品。かなり面白かったのは覚えているのですが。
いわゆるBoy meets Girlものになるのかな?今のラノベ、すべからくBoy meets Girlかガールミーツガールになる気がしますが。
ピアノの才能を嘱望されていたヒロインが、しかしギターを始めていて、という話。すみません、全然覚えていません。
面白かった記憶はあるので
評価:☆☆☆☆
としておきます。2巻読もうと思っていましたが、これは1巻から読まないといけませんね。
さよならピアノソナタ―encore pieces (電撃文庫)
- 作者: 杉井 光
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2009/10/10
- メディア: 文庫
26 レンタル・フルムーン/瀬那和章
作者のデビュー作『under』が厨二病過ぎて、どうなんだろう、と思っていたのですが、これがまた、良い方に期待を裏切ってくれました。かなり面白かったです。
世界は認識によって形作られている、という設定。そして、認識が薄れたところは「空白(ブランク)」となり、そこから「パンドラ」が生まれてしまいます。それを防ぐのが、「観測者」と呼ばれる人。 観測者は観測することによって、世界の空白を埋め、世界を維持するのですが。
登場人物の残念さが笑えましたね。作者、こっちの方があっているんじゃないかなぁ、と思いました。今後も楽しみにしているシリーズの一つです。
評価:☆☆☆☆
レンタル・フルムーン〈第1訓〉恋愛は読みものです (電撃文庫)
- 作者: 瀬那 和章
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2009/06/10
- メディア: 文庫
レンタル・フルムーン〈2〉第二訓 良い関係は良い距離感から (電撃文庫)
- 作者: 瀬那 和章
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2009/12/10
- メディア: 文庫
27 灼眼のシャナ(14)/高橋弥七郎
電撃文庫の看板シリーズの一つですね。言わずとしれた、といったところでしょうか。
ですので、あまり多くは書きませんw難点を言うと、戦闘描写とかがさっぱり分からない、というところでしょうか。どういう風に戦っているのか、頭に思い浮かばないんですよね。
良いところは、文章があえば、すごく盛り上がれる、というところでしょうか。評価低そうですが、11巻のmissing linkの片割れが現れるところとか、「すげ~」と思った記憶があります。
それと、原作シリーズと言えば、5巻ごとに入る特別編。個人的に10巻の先代・炎髪灼眼の討ち手の話が好きでした。敵も味方も熱い熱い。最後の、先代の最期のシーンはかなり悲しかったですよ。そして、最後の最後、解放したのがあの人、と最後まで楽しませて貰いました。
今から読もうと思う人は、とりあえず、1巻か10巻を読むのが良いのではないでしょうか?
評価:☆☆☆
28 とらドラ!/竹宮ゆゆこ
ついに完結してしまいましたね。こちらも有名なので、多くは語る必要はないと思います。
最後の方は、ガチ展開が続き、コメ成分が少なくなってしまうので、前半のラブコメ展開を期待するとかなり辛いでしょうね。ただ、このガチ展開を楽しめる人には、かなり素敵な作品になると思います。よく、一昔前の少女漫画、とか言われるので、そんなのが好きな人は好きになるのかな?
個人的には、もう6巻からの続きの展開がとにかくすばらしかったです。7巻のクリスマスイベント、8巻の修学旅行、9巻のぎこちない展開、そして、完結10巻の幸せな結末。すべてがすばらしく、涙が止まりませんでした。
10巻と言うことで、なかなか手が出しにくいと思うのですが、アニメ好きの人はもちろん、いろいろな人に読んで貰いたいですね。
ただ、私みたいにばかちー好きにはちょっと残念かも、です。
評価:☆☆☆☆☆
さて、前半終了です。年末年始の休暇で終わらせようと思っていましたが、無理っぽいw3月までには終わらせる!w
それでは。
takao版「このラノベがすごい!2010」 コバルト文庫(というかマリみてw)&スーパーダッシュ文庫編 [takao版「このラノベがすごい!2010」への]
さて、何か載ってきたような感じがする今日この頃。この企画です。まぁ、思い出せないものは素直にあきらめよう、とあきらめた結果何でしょうけどもw駄目すぎますねw
ということで、本日はマリみてとSD文庫です。
<コバルト文庫>
16 マリア様がみてる(6くらい)/今野緒雪
あまりに暇だったときに、何とはなしにアニメをyoutubeで見てすっかりはまってしまった作品。で、原作を『パラソルを差して』まで買ったは良いものの、そこまで読めていないというw
で、肝心の内容ですが基本、祐巳視点で描かれるので、予想と違って?コメディ風の雰囲気を感じた気がします。ただ、時々視点が変わるため、一概にそうとはいえませんが。
で、アニメはその展開のためにはしょりすぎているので、原作を読むと分かるところがあったりします。そして、さすがにアニメもOVA挟んで4期まで続いているだけあって、安定して面白いです。祐巳さんが本当に良いんですよね。途中までしか読んでいませんが、祥子様と祐巳さんってスールになるべくしてなった、という感じがしました。
私なんかが今更紹介するまでもなく、面白い作品だと思います。
評価:☆☆☆☆
<集英社スーパーダッシュ文庫>
17 激辛!夏風高校カレー部(いもうと付き)/神楽坂淳
激薄風味。結局一体何が書きたかったのか分からなかった記憶があります。 というか、無味無臭というか。昔の自分の記事では、珍しく罵詈雑言並べていますし。(いもうと付)というところにあざとさを感じるのは私だけでしょうか?
悪い部分ばかりではないのですが。物語の中心になる恋愛の描写は、まぁよかった記憶が。でも、これは読むだけ時間の無駄だと思います。
評価:なし
激辛!夏風高校カレー部(いもうと付) (集英社スーパーダッシュ文庫)
- 作者: 神楽坂 淳
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2008/11/21
- メディア: 文庫
アマゾンのレビュー、評価高いなぁw
18 カンピオーネ!/丈月城
これは文句なしのおすすめ。今後のスーパーダッシュ文庫を支える看板作品の一つでしょう。今度、『迷い猫オーバーラン!』がアニメ化されますが、正直に言うと、こっちの方が先じゃないの?という気がします。11月の新刊では、こっちの方が売り上げが上でしたし。
よく言われることを引用すると、内容は神の力を手に入れた主人公が、神話の中の神様と、「超必殺技」だけで戦う、というもの。ここが良いと思います。「超必殺技」だけ!細々とした技は使わず、とにかくぶっ飛ばすのみ。
神の力を断ち切る剣を生成するのに、相手の神の本質を知る必要があるため、その神について語られるのもこの作品の良いところ。神話好きにはたまらないと思います。作者さん、いろいろ勉強しているんだろうなぁ、といつも感心しております。
そして、一番の見所は、そのハーレム展開。エリカ、祐理、リリアナ、恵那と魅力的な女性が次々と登場し、それがことごとく主人公にひかれていくのが素敵です。個人的に好きなリリアナが5巻で後れを取ったのは残念であるものの、今後の卍解に期待します。
個人的には、今もっとも勢いがあり、注目すべきライトノベルではないかと思います。神話好きの方は絶対に読むべきシリーズだと思います。たぶん、来年あたりアニメ化されるのではないか、と思っていたりします。
評価:☆☆☆☆☆
カンピオーネ!―神はまつろわず (集英社スーパーダッシュ文庫)
- 作者: 丈月 城
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2008/05/23
- メディア: 文庫
カンピオーネ! 2 (2) (集英社スーパーダッシュ文庫 た 9-2)
- 作者: 丈月 城
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2008/11/21
- メディア: 文庫
カンピオーネ!〈3〉はじまりの物語 (集英社スーパーダッシュ文庫)
- 作者: 丈月 城
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2009/03/25
- メディア: 文庫
カンピオーネ!〈4〉英雄と王 (集英社スーパーダッシュ文庫)
- 作者: 丈月 城
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2009/07
- メディア: 文庫
カンピオーネ!〈5〉剣の巫女 (集英社スーパーダッシュ文庫)
- 作者: 丈月 城
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2009/11
- メディア: 文庫
19 生徒会ばーさす!~お嬢様学園の暴君~/番棚葵
これまた、かなり面白かったですね。1巻はw2巻はそこそこ、といった感じだったかな?なんか、バトルがいまいちだった記憶があります。
テンポが良いのが良いところ。さくさく読むことができます。で、面白ければ良い、というヒロインの神菜が、好意を抱いている水樹にむちゃくちゃ言い出すところが面白いですね。で、男子生徒の待遇を改善するために知略を尽くしてゲームを挑む、というのが見所ですね。ただ、知略を尽くす、といっても、ルールに書いてない穴を徹底的につく、というものですがw
個人的には、神菜の素直になれない気持ちがすごく好きです。それと、副会長のかもめのテンプレートな不器用さとか。少し不安があるとすれば、2巻で売りのゲーム対決パートが薄くなったように感じるところでしょうか。ここが、ほかのラブコメ作品と差異化を図る部分だと思うので、ここをもっとパワーアップさせて欲しいなぁ、と思いました。
評価:☆☆☆
生徒会ばーさす!―お嬢様学園の暴君 (集英社スーパーダッシュ文庫)
- 作者: 番棚 葵
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2009/06
- メディア: 文庫
生徒会ばーさす!〈2〉ドリルお嬢様の襲来 (集英社スーパーダッシュ文庫)
- 作者: 番棚 葵
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2009/10
- メディア: 文庫
takao版「このラノベがすごい!2010」 角川スニーカー文庫編 [takao版「このラノベがすごい!2010」への]
まずは、全然関係ありませんが。
AT-X大勝利!
さて、今日はスニーカー文庫の感想です。スニーカー文庫、一時期はすごかったですが、すっかり駄目だなぁ、とラインナップを見ていて思いました。スニーカーの復権はあるのか?
12 妄想少女 そんなにいっぱいぬげません!?/東亮太
先日、某ソネブロでこれを買ったという記事を見ましたが。うーん。とりあえず私も2巻を買っているのですが、おすすめはできませんね。
駄目なところは明白。毎回出てくる美少女キャラが変わる、ということ。ヒロインはいるので、そっちに行け、ということかもしれませんが、毎回毎回違いキャラが出ることで、いまいち思い入れができないというか。何が目的だったんだろう、と思わざるを得ないですね。PC上の画像を一番愛した人のところに、そのキャラが現れる、という設定は面白かったのですが、主人公のところに毎回現れるのでは、主人公の節操がなさ過ぎ、といわれても仕方ないかと。
評価:☆(でも2巻買ってるw)
妄想少女 そんなにいっぱい脱げません!? (角川スニーカー文庫)
- 作者: 東 亮太
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2009/08/01
- メディア: 文庫
13 サクラダリセット CAT,GHOST, and REVOLUTION SUNDAY/河野裕
これは文句なしにおすすめできますね。ラノベって設定がラノベらしいか、文体がラノベらしいか、というとこ炉があると思うのですが、これは、設定がラノベっぽいのに、文体はあまりラノベらしくありませんね。でも、その文章が一番の売りかなぁ、という気がしました。
激しい盛り上がりとかないので、そこら辺を期待すると肩すかしを暗いかもしれませんが、素敵な物語を読みたい人にはうってつけの作品ではないでしょうか?
評価:☆☆☆☆
サクラダリセット CAT, GHOST and REVOLUTION SUNDAY (角川スニーカー文庫)
- 作者: 河野 裕
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2009/05/30
- メディア: 文庫
14 時載りリンネ!(1)/静野静
あまり覚えていない&記事書いてないwこういうのが一番困りますね。全巻買っているくせに、ですねw
確か、スニーカーの賞取っていたなぁ、とググったら、第11回スニーカー大賞の奨励賞受賞作だそうです。
これも、設定が素敵だなぁ、と思った記憶があります。時載りの一族に生まれたリンネは文学作品で200万字を読むごとに、1秒時間を止めることができる、という設定。大変じゃね?とか思ったのですが、よく考えたら、ラノベ10冊くらいですからね。たぶんですが。そう考えたら、まぁ、いけるかな?といったところ。
ただですね。その設定を生かして、ほんわかした作品になると思ったんですよ。実際、出だしは良い感じの文章でしたし。ところが、ところがですよ。気づいたら、魔法少女ものになっていたんですよ。これにはびっくり。どうしてこうなった、という感じでした。そこら辺が気になった感じですね。一応、読もうとは思っている作品ではあります。
評価 :☆☆
15 ダンタリアンの書架(1)/三雲岳斗
『アスラクライン』で今更ながら三雲岳斗さんにはまったために、買ってみた作品。その前の、『絶対可憐チルドレン』とか『少女ノイズ』とか面白かったですしね。
ただ、この作品はそこそこでしたね。やはり、全巻買っているのですけども。内容に救いがない、というのが何とも。
うーん、2巻以降を読めば評価が変わるかもしれませんが、1巻だけだと評価は厳しいですね。
評価:☆☆
追加 東京皇帝☆北条恋歌(1)/竹井10日
これは、面白かったですよ。やはり、1巻しか読んでいませんけども。年末年始で4巻まで一気に読む予定です。ただ、読みたい本が詰まっているので、できるか分かりませんが。
設定がいろいろこっているようですが、基本的にラブコメなので気にしないで読めるのかなぁ、という感じ。巻が進むと、その設定が絡んでくるのか、といったところでしょうか?ロボットとかもあるみたいなので気になるところです。でも基本的に、北条恋歌、南徳原来珠、東小路ゆかりこが主人公を巡って争うのをにやにや見守る展開なのかな?
では、最後に、この本を全巻買おうと思わせた部分を紹介。
恋歌の明るい声に押されるように頷く来珠を背中越しに見て、一斗は部室を出て扉を閉めた。その背中にたまらなく切なくなる。
初めて感じるその思いに、
後から後からわいてくる胸の痛みに、
それがどうしてなのか、その気持ちが何なのか、分かりかけている自分に、
ぎゅっと上から蓋をして、
恋歌は少し、少しだけ涙ぐんだ。
その訳を尋ねた来珠に、恋歌は言った。
夕日が目に染みたの、と。(P.279,280)
何回読んでも、綺麗な表現だなぁ、と思います。
評価:☆☆☆☆
アマゾンへのリンク(アフィなし)を貼りながら、アマゾンのレビューを見ていて、私が書いたのとアマゾンのレビューがあまりに違いすぎて吹きましたwでも、時載りリンネもダンタリアンの書架もいまいち、という記憶しかないんですよねwやはり、ちゃんと「何がよくなかったか、何がよかったか」記録しないと駄目だと思いました。
takao版「このラノベがすごい!2010」 ガガガ文庫編 [takao版「このラノベがすごい!2010」への]
久しぶりの更新となります。豪快に放り投げようとも思ったのですが、いい経験になるかと思ってやってみることに、年末年始、多少時間とれそうですしね
ということで、早速紹介です。ちなみに、得点は、今、私の独断と偏見でつけております。ファンの方には、お気を悪くされるようなこともあるかもしれませんが、ご了承ください。
久しぶりに、アマゾンへのリンクを張っておきます。アフィリエイトは貼っておりません。
5 七夕ペンタゴンは恋にむかない/壱月龍一
これは、面白かったですね。友情と愛情を描いた作品、だったかな?幼いときに欠けることがない永遠を誓った男女5人のペンタゴン。いろいろな恋愛感情を展開しながら、最後はファンタジックな終わりを見せた記憶があります。
うーん、自分の記事で映画化決定、とか書いているのが懐かしいです。いや、でも今でも実写映画化してもイイ作品だと思っていますよ。ただ、やはりラストが駆け足すぎだったのが気になりますね。そこがもっとフォローされていれば、という気がします。
評価:☆☆☆☆
6 とある飛空士への恋歌/犬村小六
今のガガガ文庫を支える作品の一つであることは間違いないでしょうね。前作に当たる『とある飛空士への追憶』もコミカライズ、さらには映画化決定ですし。個人的には、ガガガ文庫がかなり気になる存在になってきているような気がします。
さて、内容ですが、私の記事にもさんざん書きましたが、イメージとしては、「世界名作劇場」という感じです。設定はそんな感じではありませんが。
へたれのカルエルをどう見るかで作品の評価が変わるような気がします。元・王子でいろいろごちゃごちゃしているくせに、いざというときに役に立たないカルエルを面白いと思うと、作品にすんなりはまれそうな気がします。駄目だと感じると、向かないかもしれませんね。まぁ、そこへんはアリエルの魅力で補う、ということで。
今、原作3巻を読んでいるところですが、どんどん盛り上がっているのを感じます。自分を王子の地位から追い落とし、愛する母から引き裂く原因となった反乱の中心にいたニナを恨むカルエル。反乱に担がれたものの、実質のお人形さんであり、風を操る力を失ったことでお役ご免の形となったニナことクレア。しかし、二人は出会い、一目で恋に落ちてしまった。お互いの事情を知らずに。この辺の設定が私の乙女心wをキュンキュンに刺激しまくっています。
まだ3巻を読んでいる途中ですが、今後にかなり期待している作品です。
評価:☆☆☆☆
7 その日彼は死なずにすむか/小木君人
もうですね、素直に面白かった。これ以上言うことがないくらいにwとにかく、ヒロインのソフィアが可愛くて、けなげで、そして素敵でした。このようなヒロインに、小学生で出会えた主人公は本当に幸せ者だと思います。そのせいで、後の二人の存在が希薄になっていますが、まぁソフィアが可愛いからイイかwという感じでした。
そして、なにげにポイントが高いのが主人公とマキエルの交流。この二人の関係がいいんですよね。そして、すべては最後の1ページにつながる、という。
この本、かなりおすすめなので是非とも読んで欲しい作品ですね。
評価:☆☆☆☆☆
8 七歳美郁と虚構の王(1)/陸凡鳥
うーん、結構続いていることからすると、人気があるのかなぁ、という気がしますが、いろいろあらが目立って私は駄目だった記憶があります。そういうのが好きな人にはイイかもしれませんが。「甲高いバリトン」やら「「立命館大学卒。松坂世代ならぬ藤川球児世代の、ロストジェネレーション。現在書店アルバイト。得意技は、ねこだましから繋げる空中殺法。超人強度66マンパワー。」というなんともあれな作者紹介やら。シリーズ続いているのなら、よくなったのかなぁ、と思うのですが、手が伸びません。当時は、「結構楽しんだ」やら「次が出たら買う」やら書いているのですがw
評価:☆☆
9 人類は衰退しました(1)/田中ロミオ
妖精さんが面白かった記憶があります。ただ、あとがきで小学校やら中学校の図書室においてもらえるような作品に、と書いていたと思いますが、それがあざとさのようなものに変わっていて、かなり鼻についた記憶があります。ファンの方には申し訳ないですが。
一応、全巻買っているので、いつか読もうと思っている作品。ただ、2巻がどこにあるか分からないw一番取り出しにくい箱の中にあるような気がしています。
評価:☆☆
10 どろぼうの名人/中里十
とにかく、百合。いわゆるライトノベル的な文章の軽さはなく、ひたすら百合の世界に浸れます。ただ、百合百合した感じはないですが。 好きな人はすごく好きそうですが、駄目な人はとことん駄目そうな、人をかなり選びそうな作品だという感じがします。
評価:☆☆
11 曲矢さんのエア彼氏 木村くんのエア彼女/中村九郎
まぁ、九郎先生ですからwでも、これでも読みやすくなってはいるんですよね。その分、先生の個性が消えて残念な気もしているのですが。『アリフレロ』で受けた衝撃が味わえないのは残念。ただ、物語は個人的にかなり好みです。
読んでいて簡単にラストが予想できたし、予想通りだった、という意見もたくさんある作品だったりします。私ですか?予想しませんでしたw
評価:☆☆(個人的には☆☆☆☆)
何か、薄い記事ですみません。読んだのがだいぶん前になるので、頭からぽろぽろ落ちてしまっているようです。来年はこんなことがないように、しっかり記録しておこう、と思いました。
そして、自分の首を絞めるw
takao版「このラノベがすごい!2010」への道 その2 「一迅社文庫 既読まとめ」 [takao版「このラノベがすごい!2010」への]
今日でいよいよ連休も終了。明日からお仕事ですね。軽く憂鬱を覚えますが、それは仕方ないので諦め、絶賛現実逃避中です。明日の準備もしないなぁ。
で、連休中にやろうと思っていたことの半分も出来ていない感じですが、少しでも片付けたい!と言うことで、「takao版このライトノベルがすごい!2010」にむけて、既読の整理です。一気には無理なので、今回は一迅社文庫、4冊です。少なくて申し訳ないです。
おつきあいいただける方は、追記にてお願いします。
takao版「このラノベがすごい!2010」への道 その1 [takao版「このラノベがすごい!2010」への]
まずは毎週恒例?今週買った本の紹介から。
バカなの?死ぬの?ちなみに、ほとんどbk1で買っております。で、これで読んだのが今週は、デデデデデデデッ(ドラムロール)ジャン!零!バカなの?死ぬの?
今週はほとんど時間がありませんでしたからね。朝や寝る前に20分くらいは確保したモノの、それでも読破は遠いです。こうして、積み本が増えるのですね。1週間で10冊もw
余談。私は本を読むとき、ブックカバーをかけます。愛用しているのは、こんな感じなのです。
ユナイテッドビーズさんの帆布カバー。1800円くらいだったと思います。紙のカバーはさわり心地が好きではなく、皮は匂いが苦手な私は布製のブックカバーを愛用しています。このストライブが凄く好きなんですよね。もっと高いモノも持っていますが、そちらも愛用してはいるのですが。そちらもいずれ紹介したいと思います。
さて、誰得なコーナーは置いといて。『takao版「このラノベがすごい!2010」への道と題して、選考過程を紹介して行きたいと思います。
今回は、リストアップ編から。おつきあいいただける方は、追記にてお願いします。