2018年の政治資金収支報告書で、安倍晋三首相と麻生太郎副総理兼財務相の飲食を伴う会合費が、グルメ豪遊や高級会員制サロンなどに使われていたことが明らかになった。

「安倍首相の1月の首相動静を見るだけでも、多数の高級店で会食していることが分かります。麻生副総理に至っては、会合費が全閣僚の中でも突出していました」(民放政治担当記者)

 同収支報告書によると、安倍首相の会合費は約534万円。片や麻生副総理は約2462万円。

「麻生氏は12年連続でミシュランガイドの最高評価の三つ星だった銀座の高級寿司店、一つ星の和食店、フランス料理店、うなぎ店とグルメ三昧。支出先で最も多かったのが、港区虎ノ門の高級ホテルの36件で約675万円。次いで港区六本木にある高級会員制サロン『B』の12件で約650万円だった。問題は会員制サロン。私的流用ではないかという疑いが持ち上がっているのです」(政界関係者)

 麻生副総理は18年3月から5月にかけ、森友学園の国有地売却を巡る財務省の決済文書改ざん問題や、当時、財務次官だった福田淳一氏のセクハラ問題で追われていた。この期間にも『B』に通い292万円(4件)を支払っている。

「高級会員制サロン『B』には第2次安倍政権が発足した12年以降、平均して年間700万円以上も支払われていますよ」(同・関係者)

 麻生副総理が足しげく通う『B』のオーナーママは、元モデルで60代の“美魔女風”S氏。以前は銀座7丁目の高級クラブ『S』のママだった。

「その昔、加藤茶がSママに惚れて『S』に日参していた。しかし、そのころには麻生氏とも親密な関係になっていたのです。ママが銀座の店を畳んで、六本木に『B』をオープンしてからも関係は続いていた。愛人疑惑まで飛び交ったものです」(銀座クラブ関係者)

「資金管理団体からの支出といっても、一部は国民の税金ですからね。大問題ですよ」(前出の民放政治担当記者) 国会で新たな火種になりそうだ。