森友学園幼稚園、3月末事実上の閉園 園児不足で赤字、弁済資金確保のため
民事再生中の学校法人「森友学園」が運営する塚本幼稚園(大阪市淀川区)について、管財人は20日、3月末で休園すると発表した。園児不足による赤字が原因。教職員らに解雇を通知しており、管財人は事実上の閉園としている。
管財人の疋田淳弁護士によると、月300万円ほどの赤字が続き、系列保育園(閉園)の土地売却で穴埋めしてきたが、改善が見込めなかった。債権者への弁済資金を確保するために休園を決めた。
現在は5歳児10人、3歳児8人が在籍。5歳児は3月で卒園し、3歳児の転園費用は学園が補償する。
学園を巡っては2017年、財務省近畿財務局が国有地を大幅に値引きして売却した問題が発覚。国有地には、学園による設置計画が頓挫した小学校の校舎が残っており、管財人が売却交渉を進めている。【藤河匠】