Vol.4 1978年-1
クリスマス、年末モード全開の多忙な日々、今回は“最強”78年を講義します。78,9年は、80年代に片足かかっているような気がします。言い換えれば80年代初頭は「70年代の完成形」とも言えますね。
あの木の下で会いましょう feat.安藤裕子 / Shipahead / 冨田ラボ
1曲目はアルバム『Shipahead』からの曲。作曲時と編曲後の様子がかなり変化した曲のひとつです。この曲は安藤裕子さんに作詞をお願いし、歌って頂いたわけですが、彼女のパブリック・イメージとはかなり異なった曲調であると思います。
【BGM1】Last Tango In Paris / Jungle Fever / Neil Larsen
BGMで、ニール・ラーセンのアルバムからマイケル・ブレッカーのサックスソロを聴いて頂きました。このときの集中力はすごいものがあります。この78年はプログラミングがポップスに導入される前、人力の限界まで行った年ではないかとも思います。
Shine Like You Should / Don't Cry Out Loud / Melissa Manchester
メリサ・マンチェスターのこのアルバムはプロデューサーがリオン・ウエア。彼は黒人ですが、音楽性としてのブルー・アイド・ソウルに接近していると思います。表題曲「Don't Cry Out Loud」はピーター・アレンの曲。第8回東京音楽祭でリタ・クーリッジが歌ってグランプリを獲得しました。こちらも良い曲です。
Oh L.A. / Against the Grain / phoebe snow
フィービー・スノウのアルバム『Against the Grain』からの1曲。メロウな感じで、70年代の後半を象徴するようなタイプの曲ですね。76,77年の続き、と言ってとても分かり易い感じだと思います。
ショッピン・ラウンド・アゲイン / 24THストリート・バンド / 24丁目バンド
ニューヨークのスタジオミュージシャンが結成したバンド。高校の時は24丁目バンド、と呼んでいました。70年代前半のセクションあたりからスタジオ・ミュージシャンがバンドを結成する、というムーヴメントが始まっていました。リスナーが成熟し、スター性やプライベートに関係なく、曲そのものに興味が向かい始める前兆だったとも言えると思います。
You Are the Flower / Toto / TOTO
ニューヨークに続いては、西海岸のスタジオミュージシャンが結成したバンド、TOTO。TOTOは80年代に「アフリカ」「ロザーナ」などが大ヒット、グラミー総ナメまで行ったので、ふつうのロックバンド、という認識があるかも知れませんが、元はスタジオミュージシャンが結成したバンド、というキャッチフレーズだったと思います。
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