「医療体制、非常に切迫」 北九州市長が危機感 病床稼働率8割
福岡県が新型コロナウイルス特別措置法に基づく緊急事態宣言の対象地域に追加されて一夜明けた14日、北九州市は新型コロナウイルス対策会議を開き、市民に不要不急の外出や移動の自粛を求めることなどを確認した。会議後、記者会見した北橋健治市長は、市内の病床稼働率が約8割に達していることを明かし「(入院先や宿泊療養先を)調整中の人が140人以上いる。市内の医療体制は非常に切迫した状態」と危機感を示した。
市感染症医療政策課によると、市内の感染者用の病床は現在約130床あり、14日時点で8割近くが埋まり、重症者用の病床も約8割が稼働しているという。
対策会議では外出自粛要請のほか、県の方針に基づき、16日から居酒屋やスナック、カラオケなどの営業時間を午後8時までに短縮し、酒類の提供は午前11時から午後7時までとするよう要請することなども確認。要請に応じた飲食店には1店舗当たり1日6万円の協力金を支給する。
市は独自の支援策として、クラウドファンディングを活用して飲食料金を先払いして飲食店を支援する「春にいく券」の実施を既に決定。北橋市長は会見で「追加の支援策については今後検討していく」と述べた。
このほか、映画館や劇場などにも午後8時までの時短営業を要請。市の公共施設の開館は原則午後8時までとする。 (野間あり葉)
















