事件・事故

詐欺容疑、男2人逮捕 県警、3650万円など押収


永野容疑者が使用していた貸倉庫などから押収された現金や名簿など(県警提供)
 県警捜査2課と所沢、岩槻署は14日までに、詐欺容疑で、さいたま市大宮区桜木町1丁目、無職永野正人容疑者(33)と東京都葛飾区東四つ木2丁目、職業不詳石井優平容疑者(24)を逮捕したと発表した。

 逮捕容疑は昨年11月26日、氏名不詳の者と共謀して、川越市の無職女性(75)方に銀行協会職員を名乗って「ICチップ付きのキャッシュカードに切り替えますか」などと電話をかけ、女性からキャッシュカード2枚と通帳2通をだまし取った疑い。県警は共犯事件として認否を明らかにしていない。

 県警は同年1月、所沢署管内で発生した特殊詐欺事件の捜査で、現金を引き出す役の「出し子」の男(22)を逮捕。携帯電話の解析などから永野容疑者が浮上し、その後の捜査で石井容疑者の関与を特定した。

 同課によると、永野容疑者は特殊詐欺の指示役のほかに電話をかけたり現金の回収役を担当し、石井容疑者が現金の受け取り兼引き出し役とみられるという。

 県警は今月13日、さいたま市内のホテルにいた永野容疑者を逮捕。ホテルからは犯行に使われたとみられる約1万7千人分の名簿が発見され、永野容疑者が使用していた同市内の貸倉庫からは、現金3650万円が見つかったという。

 同課は押収した現金を、永野容疑者らが特殊詐欺で得たものとみて、詳しく調べる。
2021/01/15 01:00:00
記事提供:埼玉新聞

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