「コロナで通院していた病院に、『コロナにかかって動けない』と診断書をお願いしたが書いてもらえず、気のせいだと言われて困っている」――東京都渋谷区で開業するヒラハタクリニックには、そんな新型コロナウイルス感染症(COVID-19)から回復したはずの患者から、倦怠感や睡眠障害を訴える悲鳴のような声が日々寄せられている。「胸部X線写真や通常の血液検査では異常が出ていないし、その先生も『なんとかしてあげたいけれど、なんて書いていいのか分からない』ということでしょう」と院長の平畑光一氏は話す。
平畑氏はオンライン診療を中心に、1日60人程度のCOVID-19から回復した患者からの相談を受けている。「うちにくるのはCOVID-19と診断された、もしくは可能性が濃厚な人で、しかし本当に1日微熱だけだった、あるいは自宅療養やホテルに入っていた、という人が中心。その後回復したはずなのに、それでも働いたり激しく動いた翌日は、動けなくなったり、痛みやだるさ、ブレインフォグ(頭がぼんやりしてしまう状態)など筋痛症性脳脊髄炎(ME)/慢性疲労症候群(CFS)に似た症状を訴えている」(平畑氏)。
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連載の紹介
シリーズ◎新興感染症
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)および新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する話題を中心にお届けしています。
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